当サイトに掲載されている作品を使用する際は、利用規約に同意したものと見なします。

かならず使用前に利用規約の確認をよろしくお願い致します。


▼【シナリオサムネイル(表紙)】の使用について▼

事前に作者まで連絡をお願いします。

無断使用が確認出来た場合は、表紙使用料3000円のお支払いに承諾されたと見なします。


下記ツイートボタンからシナリオのツイート、サイトのフォローなども協力よろしくお願いします!

臍帯とカフェイン

サイトフォローもよろしくね!


あいつのナカに試しに挿れたらオレのが抜けなくなった剣について(0:0:5)

 :【配役】
エクス・カリバー:「剣(つるぎ)の勇者」のリーダー的存在。絶対的勝利を生み出す最強の剣。
フラン・ベルジュ:波打つ形状の剣、フランベルジュの勇者。うねうねとした形が癖になる。
ソード・ブレイカー:荒々しくゴツゴツとしていて、他の剣を折る目的で作られたある意味命を刈り取る形をしているソードブレイカーの勇者。形が極悪。
エス・トック:細く鋭く長さが強みのエストックの勇者。奥深くまで届く。
クレイ・モア:大きいのはいい事。大きいのが嫌いな人はいない。大は小を兼ねる。巨大な両手剣クレイモアの勇者。でかい。
全員:全員で言う所です。
 : 
 : 
 : 
 :「あいつのナカに試しに挿れたらオレのが抜けなくなった剣について」
 : 
 : 
 : 
0:クリスタ聖騎士団、演習場にて。
0:五人の「剣の勇者」が互いに剣を激しく打ち合っている。
 : 
ソード・ブレイカー:くっ……はあっ!!
クレイ・モア:ぐっ、やるな!ソード!また腕を上げたんじゃないのか!
エス・トック:よそ見は……禁物ですよっ!
フラン・ベルジュ:っとぉ!!やらせないよぉ!!
クレイ・モア:ふっ……お前に助けられるとはなっ!!
エクス・カリバー:よし!そこまで!
0:エクスの一声で組手を止める。
クレイ・モア:はぁ……はぁ……中々やるようになったじゃないか。
フラン・ベルジュ:へっ!クレイの鈍重な動きをカバーできるのは、俺だけだってーの。
エクス・カリバー:うむ、二人とも。互いの弱点をよく補っていて良かったぞ。
フラン・ベルジュ:へへっ!
エス・トック:今ひとつ、力及びませんでしたが……。
ソード・ブレイカー:ああ、俺たちもいいコンビネーションが出来てきたな。
エクス・カリバー:そうだな、ソードが敵を捉えピンポイントにエスが強襲するスタイルは隙がなく、とてもよかった!
エス・トック:当然ですよ。
エクス・カリバー:この調子なら、魔王討伐もすぐ……だな。
フラン・ベルジュ:そもそもエクスが本気出せば魔王なんてイチコロだろ?
クレイ・モア:そうだな。何せ伝説の聖剣様だ。
エクス・カリバー:そんな事ないよ。俺一人の力なんて、驚く程にちっぽけだ。
エクス・カリバー:皆がいるからこそ、俺は少しでも強く在れるんだよ。
ソード・ブレイカー:流石、「剣の勇者」リーダー様はお答えも優等生だな。
エス・トック:やめなさいソード、言い方が相変わらず粗暴ですよ。
ソード・ブレイカー:はっ、そういやあ一番の優等生ちゃんはこっちだったわ。
エス・トック:なっ……馬鹿にしていますね?
エクス・カリバー:ほらほら、喧嘩しないでくれ。せっかくのコンビネーションが勿体無いじゃないか。
フラン・ベルジュ:でも本当に、この調子ならこの五人だけでの魔王討伐も夢じゃないよ。
クレイ・モア:フランの言う通りだな。
エス・トック:エクス、作戦をもう一度確認しておきたいんだが。
ソード・ブレイカー:忘れちまったのか?優等生ちゃん。
エス・トック:ええ。何度説明してもすぐ作戦内容を忘れて突撃する人がいますからね、念の為に。
ソード・ブレイカー:なっ、テメェ。
クレイ・モア:やめんか!二人とも!
エクス・カリバー:ありがとう、クレイ。
エクス・カリバー:そうだな、エスの言う通り今回の作戦だけは「内容を忘れた」なんて理由で単独行動をすることは許されないからな。
ソード・ブレイカー:……ちっ、悪かったよ。
エクス・カリバー:いいんだ、何度だって確認しよう。
エクス・カリバー:今回、魔王討伐にあたり
エクス・カリバー:我々「剣の勇者」は個別に魔王城に単騎で乗り込むことになる。
フラン・ベルジュ:クリスタ聖騎士団の力は借りないってことだよな?
エクス・カリバー:そう、その通りだ。
フラン・ベルジュ:結局それはなんでなんだ?
エクス・カリバー:ぞろぞろと兵を引き連れて乗り込むのは目立ちすぎるからだ。
エス・トック:つまり今回我々が行うのは、奇襲ということですね。
ソード・ブレイカー:へっ、嫌いじゃないね。
エクス・カリバー:その通りだ。
エクス・カリバー:単騎での各個突入となる為、我々個人の力の底上げが急務となる。
クレイ・モア:一人でウン万という魔王軍の魔物を退治する必要があるという訳だな。
エクス・カリバー:その通りだ。だが、俺だけは先に直接魔王に単騎で対峙する。
フラン・ベルジュ:でも、どうやって?
エス・トック:忘れてしまったのですか?フラン。
フラン・ベルジュ:うっ、ごめん。
ソード・ブレイカー:くくく。
フラン・ベルジュ:ちょっと!ソード!
エクス・カリバー:この、クリスタ聖騎士団が決死の思いで入手した転送石。これを使う。
エクス・カリバー:転送石はそれぞれ五つ、我々と同じ数だけある。
エクス・カリバー:転送先は、魔王城動力室、牢獄、監視塔、城門整備室、そして玉座だ。
ソード・ブレイカー:どれも攻められたら混乱を産む場所、そうだろ?
エクス・カリバー:その通りだ。
ソード・ブレイカー:簡単簡単。
エクス・カリバー:物分りがよくて助かるよ、ソード。
ソード・ブレイカー:バレないように、攻められたら一番困る場所を攻めにいく。
ソード・ブレイカー:エクスは、魔王が指示や反撃ができないように抑えにいく、簡単な作戦だ。
ソード・ブレイカー:好きだぜ、わかりやすくて。
エクス・カリバー:その通りだ。
エクス・カリバー:来るべき盟約の日、奇襲を成功させる為に我々はこうして力を高め合うということだね。
フラン・ベルジュ:うん、大丈夫。理解できた。
クレイ・モア:偉いぞ、フラン。
エス・トック:転送石はそのままエクスが、来るべき日まで預かっていてくれると言うことで宜しいですね?
エクス・カリバー:ああ、問題ないよ。
ソード・ブレイカー:そうと決まれば飯だ、飯!さっさと剣を片付けて飯にしようぜ!
エス・トック:何を言ってるんですか、汗まみれなのだから先に入浴ですよ。
フラン・ベルジュ:おなかすっいたー!
クレイ・モア:今日は一段と飯が美味いだろうなあ。
エクス・カリバー:ふふ。さ、片付けてしまおうか。
エクス・カリバー:(脳内ボイス)
エクス・カリバー:あれ。なんか、ソードの鞘って、僕のエクスカリバーの鞘に似てるな。
エクス・カリバー:もしかしてソードのソードブレイカーの鞘にエクスカリバーも入るのかな。
エクス・カリバー:どうなんだろ。あ、やばい。めちゃくちゃ気になってきた。
エクス・カリバー:どうしよ。あ、どうしよ。
エクス・カリバー:すごいムズムズする。
0:エクス、おもむろにソードの鞘に自身の剣を納める。
エクス・カリバー:えい。
ソード・ブレイカー:ん……っは!!
エス・トック:い、いきなり変な声をだしてどうしたんですか、ソード。
ソード・ブレイカー:え、エクスがいきなり俺の鞘に剣をぶち込んできやがったんだよ!
ソード・ブレイカー:エクス、何してんだ、抜けよ早く。
エクス・カリバー:ご、ごめんごめん。
エクス・カリバー:なんか、ソードの鞘を見てたらムラムラしてきちゃって……
エクス・カリバー:ぬ、抜くね?
ソード・ブレイカー:んっ、あっ……はぁ!!
エクス・カリバー:ご、ごめんソード、なんか、奥の方が引っかかって……
ソード・ブレイカー:ぐ、ぐりぐり……する……なっ
ソード・ブレイカー:お、奥が……広がっちゃうだろ……っ
エクス・カリバー:だ、だって、締まりがすごくて……あっ……抜けない……から……っ
クレイ・モア:な、なにしとるんだお前らは。
クレイ・モア:まったく、ほら、俺が引っこ抜いてやる。
ソード・ブレイカー:あ、あんまり乱暴にするな!!!
エクス・カリバー:だ、だめだ……あっ、抜けない……んっ
フラン・ベルジュ:…………。
エス・トック:フラン?どうしました?
フラン・ベルジュ:なんかずるい。
エス・トック:ず、ずるい?
フラン・ベルジュ:楽しそうだ。俺もしたい。
ソード・ブレイカー:た、楽しくなんかない……あっ、え、エクスあんまり奥の方ぐりぐりすらなって、あっ!
エクス・カリバー:ん……あっ、奥の方のひっかかりが……ひっかカリが!!す、すごい!あっ!
エクス・カリバー:エクスカリバーのカリがすごい!!ああ!!!!
エス・トック:エクスカリバーのカリってなんですか!何を言ってるんですかエクス!!!
フラン・ベルジュ:ずるい!!!俺もエクスの鞘に入れる!!!えい!!!
エクス・カリバー:ん、んはあ!!!ふ、フラン!!!そ、その形はやばい!!!
エクス・カリバー:な、波打つ刀身が!
エクス・カリバー:にゅ、にゅるにゅると俺の鞘の中にっ、あっ、は、入るっ
フラン・ベルジュ:あ……ああっ、すごい、エクスの鞘のなか、す、すごい、こんなのはじめて……だっ
ソード・ブレイカー:お、おい、フランあんまり動かす……なっ
ソード・ブレイカー:お、お前が動かすと……んっ
ソード・ブレイカー:エクスを伝って……俺の方にまで……んあっ……
エス・トック:いや本当に何してる?あんたたち何してる?さっきから。
0:※注意。彼らは別の人の剣の鞘に自分の剣を納めて抜けなくなっているだけです。
フラン・ベルジュ:え、エクスすごいや……エクスの鞘は……すごく……中が入れやすいんだ……っ
エクス・カリバー:ま、毎日……手入れを欠かしてないから……な……あっ!!
ソード・ブレイカー:や、やめろ……もう……鞘が限界……だっ、あっ!はんっ
クレイ・モア:まったく何をしてるんだ、どれ。
クレイ・モア:俺が引っこ抜いてやる、ほら、フラン、抜くのを手伝ってやる
フラン・ベルジュ:く、クレイ……ぬ、抜けない……よっ
フラン・ベルジュ:す、すごく奥まで……あっ……入っちゃってるんだ……っ
エクス・カリバー:ふ、フランのフランベルジュが!!わ、私のなかで……あっ、あっ、暴れているっ!!!
クレイ・モア:やれやれ、ほら、抜くぞ、いち、にの……さんっ
0:クレイが思い切り引っこ抜こうとした拍子に、天文学的数字の確率でクレイのクレイモアがフランの鞘に入ってしまう。
フラン・ベルジュ:ん、んああああ!!!
クレイ・モア:す、すまん!フラン!い、勢いあまって……!
フラン・ベルジュ:あっ、あっ、ら、らめ
フラン・ベルジュ:こ、こわれちゃう
フラン・ベルジュ:おっきい、クレイのがおっきい、ら、らめ……
クレイ・モア:い、今すぐ抜くからな、フラン……!ふんっ!!
フラン・ベルジュ:あ、ら、らめえーーーー!!!
フラン・ベルジュ:お、おっきい剣で
フラン・ベルジュ:お、おれの鞘がこわれちゃう!!
エクス・カリバー:ああっ!!!ふ、フランの振動が伝わってくる……っ
エクス・カリバー:な、なんて荒々しいんだクレイ……っ
エクス・カリバー:こ、この強さは……あっ
エクス・カリバー:ま、魔王軍幹部の……ぐっ
エクス・カリバー:はぁ……っ
エクス・カリバー:アークデーモン級……だっ
ソード・ブレイカー:う、後ろで……好き勝手やってんじゃ……うっ……はぁ
ソード・ブレイカー:ねえぞ……ぐっ……ああ……
ソード・ブレイカー:こ、こちとらもう、ずっと聖剣が……んはっ
ソード・ブレイカー:入りっぱなしで……んぐ……
ソード・ブレイカー:限界だっての……っ
エス・トック:いやごめんなさい、今私すごく着いていけてない。
ソード・ブレイカー:ん……はっ、こんな時まで……澄ましてんじゃねえぞ……優等生ちゃんがよぉ……
エス・トック:いやこの状況で挑発されても全然凄みがないんですよ。
フラン・ベルジュ:ら、らめえーーー!!
クレイ・モア:ふ、フランの中が……小さくて……締めつけがっ、ぐっ……ああっ
エス・トック:締めつけってなんだよ締めつけって。
ソード・ブレイカー:いいこちゃんぶってんじゃ……はぁ……はぁ……ねえぞ、エス……
エス・トック:いやだって連結してるんですよあなた達。他人の鞘に自分の剣入れて連結してるんですよ。
ソード・ブレイカー:そういう……テメェのすかした態度がなぁ……っ
エス・トック:な、なんですか。
ソード・ブレイカー:気に食わねぇ……んだよっ、オラッ!!!!
エス・トック:あ、あああ!!!
エス・トック:そ、ソードの……ソードブレイカーがっ
エス・トック:わ、私の……エストックの鞘……にぃっ
エス・トック:あっ、ああっ!!!
ソード・ブレイカー:んっ……はぁ……なんだよ……
ソード・ブレイカー:あんなにすかした態度しといて……
ソード・ブレイカー:他の剣いれるの、はじめてなのかよ?なあ。
エス・トック:あ、当たり前……でしょうっ!?ああっ……っ
エス・トック:ご、ゴツゴツとした……
エス・トック:ソードブレイカーの刀身……がっ
エス・トック:わ、私の鞘を……え、えぐるっ
エス・トック:んぐっ……
エクス・カリバー:そ、ソードの熱量が……お、俺にも伝わって……くる……んはっ
フラン・ベルジュ:んあああ!だめえ!!!
フラン・ベルジュ:こ、こわれちゃう!!
フラン・ベルジュ:え、エクスもクレイも!
フラン・ベルジュ:う、うごかないでえ!
クレイ・モア:む、むちゃを……んはっ
クレイ・モア:言うな……ああっ
クレイ・モア:ミリミリと……鞘がひろがっていく
クレイ・モア:フランの鞘がっ……私の形になっていく……
フラン・ベルジュ:が、がばがばになっちゃう!!!
フラン・ベルジュ:もう、つ、つかえなくなっちゃうううう!!!
エス・トック:な、なんという……状況なんですかこれは……あっ……んっ
エクス・カリバー:前から……も……後ろから……も……
エクス・カリバー:全員が繋がって……あっ
エクス・カリバー:こんなの、こんなのだめだ……あっ
ソード・ブレイカー:ま、まだ……だろうが……
エス・トック:えっ……そ、ソード……なにを……言って……
ソード・ブレイカー:エス、テメェだよ……
エス・トック:わ、私……?
ソード・ブレイカー:このまま……んぐっ……
ソード・ブレイカー:エス……テメェが……クレイの鞘に……ぶちこめ……
エス・トック:そ、そんなこと……だ、だめだろ、だめだ
ソード・ブレイカー:はやく……いれろよ、ほら……
クレイ・モア:だ、だめだ、そんな長いもの……は、入らない……
フラン・ベルジュ:んあああ!く、クレイうごかないれえーーーー!!!!
ソード・ブレイカー:はやく……ぶちこめ……エス……
エス・トック:で、できない……わたし……でき……ない
ソード・ブレイカー:俺らの……コンビネーションを……忘れたのかよ……っ
エス・トック:そ、ソード……っ
ソード・ブレイカー:「強襲」……んっ……しろ……エス……っ
エス・トック:う……あっ……
エス・トック:や、やってやる……あっ……
エス・トック:「強襲」……する、して、やるっ
エス・トック:はあああああ!!!
クレイ・モア:んほおおおおおお!!!!!
クレイ・モア:な、長い……あっ!!と、届いたらダメなところに……と、届いてるううう!!!
フラン・ベルジュ:クレイ!!らめ!!らめ!!!
フラン・ベルジュ:クレイが!!!うごくたびに!!!ミリミリって!!!いうからあ!!!
エクス・カリバー:あああああ!!!
エクス・カリバー:波打つ刀身が!!
エクス・カリバー:鞘の中をかき混ぜている!!
エクス・カリバー:た、耐えられない!!ああ!!!
ソード・ブレイカー:お、俺の鞘は……もう……んはっ!!
ソード・ブレイカー:聖剣ナシじゃ……生きられない……ぜ……んっ……
エス・トック:ご、ゴツゴツが……だ、だめなところをえぐるっ
エス・トック:そ、ソード出し入れ……しないでくれ……っ
エス・トック:ああああ!!!
クレイ・モア:ああああああ!!!だめえ!!!
フラン・ベルジュ:らめええ!!!
エクス・カリバー:も、もう限界っ……だっ
ソード・ブレイカー:うぐっ……はぁっ
エス・トック:ちょ、あ、え、エクス!!!
エス・トック:て、転送石光ってる!!光ってますよ!!!
ソード・ブレイカー:な、なんだと
フラン・ベルジュ:らめえ!!!玉座にいっちゃうううう!!!
クレイ・モア:うおおおおお!!!
エクス・カリバー:て、転送されてしまう!!!
全員:だめえーーーーーーー!!!!!!
0:その後、それぞれが連結したまま剣の勇者達が魔王討伐に成功したという英雄譚は何千年もの時を語り継がれていった。おしまい。

0コメント

  • 1000 / 1000