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臍帯とカフェイン

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変身するときは何もするなって言ったよね(0:2:0)

マジョリージョ:悪の女幹部。
ファイトピンク:戦隊ヒーローの女
 : 
 : 
 :「変身するときは何もするなって言ったよね。」
 : 
 : 
マジョリージョ:それで、自分がしたことの重大さわかってるの
ファイトピンク:はい、すいません
マジョリージョ:そういう風にやれって誰かから教わった?教わってないよね?
ファイトピンク:はい、すいません
マジョリージョ:前代未聞だよ?今まで一人もいなかったから、そんなことするやつ
ファイトピンク:はい、すいません
マジョリージョ:そっちが変身してるときはさ、暗黙の了解でこっちも攻撃してないわけじゃん
ファイトピンク:はい、すいません
マジョリージョ:だとしたらさ、こっちも同じなのわかるよね
ファイトピンク:はい、すいません
マジョリージョ:普通巨大化してるときに攻撃する?
ファイトピンク:隙だらけだったもので
マジョリージョ:そんな事言ったらあんただって変身中隙だらけなわけよ!
マジョリージョ:レッドとかグリーンとかブルーが変身したあと「レッド見参~!」とか言ってる間
マジョリージョ:あんたなんて言ってるよ
ファイトピンク:「きゅるっと乙女の、怒りのパワーで、悪の軍団やっつける!スーパーミラクル美少女レンジャー、ファイトピンク!」
マジョリージョ:魔法少女かよって
ファイトピンク:はい、すいません、憧れてたもので
マジョリージョ:じゃあなんで魔法少女にならなかったわけ?
ファイトピンク:あっち巨大怪獣とロボット出ないじゃないですか
マジョリージョ:巨大怪獣とロボット目当てでこっちきたなら余計に巨大化中に攻撃すなよ
ファイトピンク:すいません、隙だらけだったもので
マジョリージョ:あんたのほうが隙だらけなのよ
マジョリージョ:それをものごっつ気まずい空気を耐えながら待ってるわけ
マジョリージョ:若干味方の奴らもこう、ポージング取りながら「なげぇよ」って思ってるから絶対
ファイトピンク:お言葉ですけどね
マジョリージョ:なに
ファイトピンク:マジョリージョさんもどうかと思いますよ
マジョリージョ:なにがよ
ファイトピンク:なんでいっつも怪人を巨大化するの、一回やられたあとなんですか?
マジョリージョ:いやそこはセオリーじゃん、お決まりじゃん
ファイトピンク:かわいそうじゃないですか
マジョリージョ:いや、かわいそうって……
ファイトピンク:だって考えてもみてくださいよ、一回やられてるんですよ?ぼっこぼこの
ファイトピンク:けっちょんけっちょんに。
マジョリージョ:まあ、そう、だけど
ファイトピンク:そんなボロボロの状態で巨大化して、もう疲労困憊ですよ
ファイトピンク:だったらもう最初から巨大化すればいいじゃないですか
ファイトピンク:最初っから本気できてくださいよ
ファイトピンク:舐めプっていうんですよ、そういうの
マジョリージョ:いやだから、そうしたらアンタらの見せ場も無くなるし
マジョリージョ:そもそももう大怪獣バトルじゃないそれじゃあ
ファイトピンク:いいんですよ、私ロボットに乗れたら満足なんで
マジョリージョ:あんた本当になんで戦隊ヒーローやってんの
ファイトピンク:じゃあマジョリージョさんはなんで悪の女幹部してるんですか
マジョリージョ:なんでって、こう、ちょっとセクシーじゃない、紅一点だし
ファイトピンク:あ、ちやほやされたいんだ
マジョリージョ:ちがうし
ファイトピンク:いや絶対そうでしょ、ちやほやされたいんだ
マジョリージョ:ちがうって
ファイトピンク:いやでも、それだとしたらマーケティング失敗してません?
マジョリージョ:は?
ファイトピンク:だって、悪の幹部の皆さんって大体なんかちょっとクリーチャーっぽいじゃないですか
マジョリージョ:いやそりゃ悪の幹部だから
ファイトピンク:なんかそれって、オタサーの姫みたいじゃないですか?
マジョリージョ:は????
ファイトピンク:モテない男性部員の間に颯爽と現れて、そのボディコンみたいなセクシーな恰好で
ファイトピンク:「紅一点だから」とか言ってるんですよね
マジョリージョ:……。
ファイトピンク:しまいには飲み会とかでお会計の時に「えー、私酔っちゃった帰れないー。」とか言いながら
ファイトピンク:泥酔した感じ装って、会計も支払わないし、ワンチャンあるかも?って思った
ファイトピンク:介抱してくれる悪の幹部さん達をタクシー代わりにして帰宅とかして
ファイトピンク:次の日なんも覚えてないみたいな顔で「昨日の事覚えてないのぉ」とか甘えた声だして
ファイトピンク:「いいよいいよ大丈夫」って優しく声かけられる、みたいな所までがテンプレのオタサーの姫じゃないですか。
マジョリージョ:あんたなんかオタサーの姫に恨みでもあんの?
ファイトピンク:事実でしょ?
マジョリージョ:いや、ないから
ファイトピンク:事実ですよね?経験ありますよね?
マジョリージョ:……ないよ
ファイトピンク:あるでしょ、思わせぶりな態度とって告白されたら「めんどくさ、そういうのじゃないから」って言った事あるでしょ
マジョリージョ:ありますけど!?ありますけどそれがなにか!?
ファイトピンク:ほらあるじゃないですか
マジョリージョ:いーーーーーじゃない、紅一点よ?紅一点なのよ?
マジョリージョ:なんなら戦うモチベが私であれ、って思ってるわよ
ファイトピンク:悪の女幹部さんもぉ、大変なんですね(挑発するかんじで)
マジョリージョ:絶対思ってないでしょそれ。ていうかあんたも、えこひいきされすぎだから。
ファイトピンク:えこひいき?どこがですか?
マジョリージョ:レッドの武器、何よ
ファイトピンク:レッドエクスカリバー
マジョリージョ:グリーン
ファイトピンク:グリーンビッグナックル
マジョリージョ:ブルー
ファイトピンク:ブルーハンマー
マジョリージョ:あんたの武器は?
ファイトピンク:M134機関銃
マジョリージョ:なんであんただけ口径7.62mmの機関銃使ってんのよ
ファイトピンク:強いんですよ、最大で毎秒100発の発射速度を誇り、
ファイトピンク:生身の人間が被弾すれば痛みを感じる前に死んでいるという意味で
ファイトピンク:「ペインレスガン」……「無痛銃」(むつうじゅう)って呼ばれていて
マジョリージョ:こえーのよ
ファイトピンク:え?
マジョリージョ:いや、あんただけ「バトル」とかそんなニュアンスじゃなくて
マジョリージョ:殺戮なのよ。殺戮した上での統治まで見えてくるのよ。
マジョリージョ:その武器がえこひいきじゃなかったら何なのよ
ファイトピンク:ただの軍事オタです
マジョリージョ:ただの軍事オタが持っていい代物じゃないのよ
ファイトピンク:じゃあ、なんだったら許されるんですか?AK47ですか?Kar(かー)ですか?
マジョリージョ:だからなんで実銃なのよ
ファイトピンク:そんなの実銃が一番実用的でかつ、効率的だからじゃないですか
マジョリージョ:戦隊ものに!!効率とか!!!いらねぇんだよ!!
マジョリージョ:もっと熱くなれよ、戦隊ヒーローはそういう熱さで戦うんだろうがよ!
ファイトピンク:熱ければ敵が殺せますか?戦場では冷静なやつが最後まで生き残るんです
マジョリージョ:もう発想が軍人なのよ
ファイトピンク:文句が多いですね、ほんとに悪い事してるのはそちらじゃないですか
マジョリージョ:まあ、そうよ、それはそう、だって悪の組織だもの
マジョリージョ:でも、こうさ、あるわけじゃない、お互いの矜持ってもんがさ
マジョリージョ:こっちは変身中に攻撃してないんだから、そっちも巨大化の最中に攻撃すんのやめなさいって
ファイトピンク:マジョリージョさんって
マジョリージョ:なに
ファイトピンク:ファミレスとか行きます?
マジョリージョ:は?ま、まぁオフの日は行くけど
ファイトピンク:ファミレスに行って、チーズインハンバーグとか頼むじゃないですか
マジョリージョ:う、うん
ファイトピンク:でもそのチーズインハンバーグが全然届かないんですよ
マジョリージョ:うん…
ファイトピンク:全然お客さんいないのにですよ?
マジョリージョ:う、うん
ファイトピンク:それでやーっと来たチーズインハンバーグ
ファイトピンク:鉄板は熱くてじゅうじゅう言ってる
ファイトピンク:いまが一番の食べごろ、そんなチーズインハンバーグを
ファイトピンク:あなたは冷めてから食べるんですか?食べないですよね?
ファイトピンク:熱いうちにとろっとろのチーズを頬張りますよね?
マジョリージョ:頬張るけど
ファイトピンク:はい、今気持ちおなじー。ほらおなじー。まったくおんなじー。
マジョリージョ:巨大化とチーズインハンバーグを一緒にしないでくんない?
ファイトピンク:おなじですよ!!!
マジョリージョ:なにがよ!
ファイトピンク:私はそれくらい巨大怪獣がすきだ!!巨大ロボットが好きだ!!
ファイトピンク:でもなんですか!現実は!ちまちまちまちま弱い戦闘員をなぎ倒して
ファイトピンク:やっと出てきた怪人はなんか絶妙に弱いし、はやく巨大化してほしいのに
ファイトピンク:ぜーんぜん巨大化しない。
ファイトピンク:やっとの思いで巨大化までこぎつけたら、思いが先走って、攻撃、するっしょ!?
マジョリージョ:正当化しようとしてんじゃねーよ!
マジョリージョ:そもそもそっちのレッドも、あんたが攻撃した瞬間に「あ、やっべ」って顔してたから
ファイトピンク:でも若い芽は早いうちにつぶしたほうがいいし、脅威は早い所摘み取るべきじゃないですか
マジョリージョ:あんた発想が悪の幹部なのよ
ファイトピンク:有名珈琲チェーン店の紙袋とかを「かわいい」って理由だけで貯めに貯めて
ファイトピンク:案外使う場面なくて押し入れに50枚くらい紙袋のストック抱えてそうなマジョリージョさんに言われたくないです。
マジョリージョ:なんで知ってんの
ファイトピンク:回転ずしのお持ち帰りとかで今日ちょっと多めに食べたいなって3人前くらい注文して、あたかも自分だけじゃなくて彼氏と食べますよーって箸多めに持って帰るマジョリージョさんに言われたくないです。
マジョリージョ:だからなんで知ってんの
マジョリージョ:あんたこそ、町でナンパされた数をSNSで「はーあ、今日も何回もナンパされちゃった。」とか呟いて、不幸自慢系通常自慢してるけど
マジョリージョ:実際ナンパするときの男の目線は「お、かわいい」じゃなくて「お、やれそう」なのをわかってない感じの女子だからあんた!
ファイトピンク:は、はぁー!?ち、違いますし!私はちゃんと「かわいい」からナンパされてますし
マジョリージョ:声かけられた後に行こうって言われる場所は?
ファイトピンク:……ちょっと静かなところ
マジョリージョ:ほぉぉぉーーーーーら!!!!!!
ファイトピンク:ちがうし!!ちがうしぃ!!
マジョリージョ:ツイッターとかのいいね数の多さとインスタグラムのいいね数の多さでまずマウントとろうとしてくるあんたみたいな戦隊ピンクに言われたくないでーす
ファイトピンク:はぁーーーー!?
マジョリージョ:自分のフォロー数とフォロワー数が大体同じで「まぁ所詮相互フォロワーなのよね、ファンではないのよね」って落ち込んでるでしょあんた
ファイトピンク:なに、なんで知ってんの、こわ
マジョリージョ:……あんたも苦労してんのね
ファイトピンク:……まあ、人気商売に違いはないから……。
マジョリージョ:……男どもってさ、業務終わりの更衣室前で待ってたりしてうざくない?
ファイトピンク:あ、わかる……なんか声かける気満々ですみたいな
マジョリージョ:あるよね……なんかやたらと「あれ、今日髪型違うね」とか気使って言ってきてるけどさ
ファイトピンク:わかる、髪型くらい普通に変えるわ、「俺わかってますアピール」してくんなって
マジョリージョ:めっちゃわかる。え、すごいわかる。
ファイトピンク:流行りだか知らないけど、キノコみたいな髪型にしてきたり
マジョリージョ:あるー…超あるー…それ許されるの…
ファイトピンク:韓流アイドルだけ。
マジョリージョ:ほんとそれ!!!顔面の治安よくないとしちゃだめあれ
ファイトピンク:エリンギかよって
マジョリージョ:エリンギはない、せめてぶなしめじ
ファイトピンク:ぶなしめじやばい、言いえて妙
マジョリージョ:え、なんか案外さ
ファイトピンク:ヴァイブス一緒じゃん
マジョリージョ:ね、思った
マジョリージョ:え、今度合コンあるけどいく?
ファイトピンク:え、何系?何系との合コン?
マジョリージョ:宇宙からやってきた巨大化して戦う3分間巨大化ヒーロー系
ファイトピンク:チーズインハンバーグじゃん、いくいく!!

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