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臍帯とカフェイン

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そいつだけ絶対世界線ちがう(0:0:5)

博士:(語り)
博士:バケットモンストロ、略してバケモンと呼ばれる不思議な生き物。
博士:そんな彼らバケモンを調教し、バトルに使う人間の事を
博士:人は、「バケモン調教師」と呼んだ。
博士:バケモンは全部で8580種類、数多くのバケモンを捕獲し
博士:調教し、「バケモングランドバトルロイヤル」に出場することが
博士:この世界の少年少女の、至高のほまれであった。
主人公:くっ!!!戻ってきて!!!「タメコガーニョ」……!!
ライバル:はははは!「タメコガーニョ」は水属性のフリをした「枯れ属性」。
ライバル:嫁と子供に、仕事を首になった事実を伝えられず途方にくれたそのバケモンでは
ライバル:俺のメラニャンには勝てないぜ!!!
メラニャン:めぇーーーっら!!めらぁ!!!
博士:ふぉっふぉ、勝負あり、と言ったところかのう
主人公:ま、まだだよ!こんな所で負けられない!!!
主人公:まだ捕獲したばかりで、うまく調教してあげられてないけど……
主人公:私、貴方に決めた!!!!おねがい!!!いけ!!「モロキュー」!!
モロキュー:我は闇の眷属を従えし、深淵と混沌の覇者。
ライバル:くっ、見たこともないバケモンだ。
博士:ほーう、これはひょっとするとひょっとするかも知れん
メラニャン:め、めら??
主人公:おねがい、「モロキュー」、貴方の力でどうにかこの場を勝たせて……!!
モロキュー:下等な人間どもが何を喚いているかと思えば、どうやら我が魔力に縋りたいということか。
モロキュー:よかろう、この世のすべての虫けら共を地獄の業火にて焼き尽くし、貴様に世界の半分をやろうではないか!!!
ライバル:よし、いけ!!メラニャン!先手必勝!!「しっぷうナックル」だ!!!
メラニャン:ちょっと待って
ライバル:え
主人公:え
博士:え
メラニャン:いや、ちょっと待って、ねえ、ちょっとだけ
ライバル:なんだよ、急に
メラニャン:なんで誰も突っ込まないの?
ライバル:なにが
メラニャン:いや、おかしいのいるじゃん
ライバル:え?
主人公:おかしいの?
メラニャン:いや明らかにどっかで魔王やってた系の人混じってるじゃんよ!
博士:わし?
メラニャン:ちげーよ
モロキュー:我の事か
メラニャン:そうだよ!!!
モロキュー:我が魔王とな?笑止。我は「モロキュー」。
メラニャン:きょうび「われ」とか言う一人称使うのは魔王なのよ
モロキュー:笑止。
メラニャン:いや、笑止も魔王なのよ
ライバル:どうしたんだよメラニャン、魔王とかさ。
ライバル:いるわけないじゃん、魔王なんてさ
メラニャン:いや、いるじゃん目の前に、どうみても魔王が
主人公:モロキューは魔王じゃないよ!ちゃんとしたバケモンだよ!!
メラニャン:いやモロキューって名前もまずどうかと思うのよ
ライバル:どうしたんだよメラニャンさっきから
メラニャン:いや、だって……
主人公:仕切り直しよ、バトル開始!
ライバル:よし、いいぜ、いくぞメラニャン!!!!構えろ!!
メラニャン:め、めらぁ……
ライバル:いくぜ!メラニャン!!「ファイヤータックル!!!」
メラニャン:めらめらぁぁぁ!!!!!
主人公:くっ!!モロキュー!!!おねがい!!!
モロキュー:漆黒の闇を纏いし、鋼の翼よ
モロキュー:我が呼びかけに応じ、冥府の門より出でて
モロキュー:彼の者を、消し炭にせよ。
モロキュー:「黒法・蠢く炎転の暴虐・12節・覇王撃」
モロキュー:(こくほう・うごめくえんてんのぼうぎゃく・じゅうにせつ・はおうげき)
メラニャン:待って
ライバル:今度はなんだよメラニャン!
博士:どうしたんじゃ、メラニャン
メラニャン:いやだめなのよ
主人公:なにが?
メラニャン:いや、だから、技がね、だめなのよ
主人公:なにがダメなのよ!
博士:そうじゃ、何がダメなんじゃ!
メラニャン:「ファイヤータックル」
ライバル:え?
メラニャン:「しっぷうナックル」
博士:ふむ
メラニャン:これ、メラニャンの技なわけよ
ライバル:そうだな
メラニャン:そこの……
モロキュー:なんだ。
メラニャン:もっかい技名言って
モロキュー:漆黒の闇を纏いし、鋼の翼よ
モロキュー:我が呼びかけに応じ、冥府の門より出でて
モロキュー:彼の者を、消し炭にせよ。
モロキュー:「黒法・蠢く炎転の暴虐・12節・覇王撃」
モロキュー:(こくほう・うごめくえんてんのぼうぎゃく・じゅうにせつ・はおうげき)
メラニャン:ほら
博士:うん
メラニャン:ほら
主人公:うん
メラニャン:ほら!!
ライバル:うん?
メラニャン:違和感感じてよ!!!!
メラニャン:もうなんなら世界線が絶対違うのよ!!
メラニャン:「消し炭にせよ」だよ、「消し炭にせよ」
メラニャン:言ったことある!?
メラニャン:人生で、生きてて、「消し炭にせよ」って言った事ある!?
博士:ファイヤータックルも言った事ないけどのう
メラニャン:程度が違うでしょ!?
メラニャン:「ファイヤー」と「タックル」ならまだ言う場面あるかもしんないじゃん
メラニャン:でも!「消し炭」と「せよ」が!
メラニャン:同じ位置に来ないでしょ!
博士:そうかのう
主人公:言いますよね
ライバル:うん
メラニャン:いつよ!いつ言うのよ!
博士:あ、ちょっとこの書類間違えちゃったから消し炭にせよー
メラニャン:言わねぇよ!!
主人公:皆さん、アニョハセヨ、消し炭にせよ
メラニャン:言わねぇのよ!!
ライバル:お風呂にする?ごはんにする?消し炭にせよ?
メラニャン:言わねぇのよって!!
ライバル:もう、本当さっきからなんなんだよメラニャン
主人公:全然バトルにならないよねえ
メラニャン:もうバトルとかじゃないのよ、なんなら命の危機を感じるのよ
主人公:さっきから何が言いたいのよ本当
メラニャン:絶対どっかの魔王だって!!!どこかの国の闇の部分を治めてる魔王だって!!こいつ!
主人公:そんなことないよ、モロキューはモロキューだもん
メラニャン:なんならそのニックネーム不敬だよ?魔王に対してつけていい名前じゃないよ
主人公:かわいいでしょ?
メラニャン:魔王に可愛さプラスしちゃだめなのよ
メラニャン:そもそもなんでモロキューなのよ、味噌つけて食べる感じなのよそれ
主人公:違うよ?初めて遭遇したときに鳴いてた鳴き声を略したんだよ
メラニャン:鳴き声?
主人公:そう、ね、モロキューちょっと鳴いてみて
モロキュー:耄碌(もうろく)したな、窮地に立たされてなお、我の魔力は更に洗練される。
モロキュー:勇者バルストロイよ、貴様の息の根を止めるまで我は何度でも蘇るであろう!!!!
主人公:ね、「もうろく」「きゅうち」、モロキュー
メラニャン:ピックアップするとこ下手かよ!
メラニャン:いや、ちげえよ、そもそも魔王なんよ、どう考えても魔王なんよ!
メラニャン:勇者って言ってんじゃん!勇者って!
博士:ほう、長い鳴き声じゃな
ライバル:ああ、聞いたことない鳴き声だ。
メラニャン:鳴き声じゃないのよ!捨て台詞の類なのよ!
モロキュー:人の子らよ、話し合いは終わったかね。そろそろ児戯に付き合うのも終わりだ。
メラニャン:児戯とか言った事ないよぉ……32年間生きてきて児戯とか言った事ないよぉ……
モロキュー:こちらから行くぞ、我が闇の魔力に平伏すがいい
メラニャン:平伏すとかも言った事ないよぉ!!!絶対魔王だよぉ!!!
ライバル:くっ、メラニャン!!カウンターだ!!「ひっかく」!!
メラニャン:絶対無理て。魔王に「ひっかく」じゃ無理て。
ライバル:早く!!!
メラニャン:ふええええ、もうやけだ!!めらめらにゃぁぁぁぁぁ!!!
0:効果音 ひっかく音
モロキュー:ぐふっ…………我が野望……破れたり………
主人公:ああ!!モロキュー!!!
博士:勝負ありじゃ!!!
ライバル:やったぜ!メラニャン!
メラニャン:いや弱いんかい

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