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螺巻き物語の螺を巻くな①(0:1:1)

アビゲイル:女性
璃猫:性別不問

※当シナリオは、ライターサーバー「のべるぶ」内 ノベルニア企画にて作成されたものです。
【ねじまき物語のねじを巻くな】
アビゲイル:「あとどのくらい?」
璃猫:「わからない」
アビゲイル:「なんで?」
璃猫:「アビィが地図を無くしたから」
アビゲイル:「また私のせい」
璃猫:「そうなんだから仕方ない」
アビゲイル:「仕方ないなら仕方ないじゃない!」
璃猫:「アビィ、それは逆ギレと言う」
アビゲイル:「あーもう!だって!もう何キロ歩いた!?」
璃猫:「ざっと800ヒュースは歩いてる、もっとかも」
アビゲイル:「800ヒュースなんて言ったらベルベリーの丘5個分はあるじゃない!」
璃猫:「仕方ない、道が分からないのだから」
アビゲイル:「なんでわかんないのよ!」
璃猫:「アビィが地図を無くしたから」
アビゲイル:「それは!そう!なんだけど!あーもう!私のせいにしないで!」
璃猫:「そもそもアビィのせいなんだから仕方ない」
アビゲイル:「璃猫が地図に自動帰還のマギスト付与するのケチるからじゃない!」
璃猫:「意味がない、地図にはオートマッピングだけついていればいい」
アビゲイル:「でも!今こうして現に無くなってるでしょ!」
璃猫:「そもそもアビィが無くさなければ必要がなかった」
アビゲイル:「そうやって私のせいにしないでよ!」
璃猫:「そもそもアビィのせい」
アビゲイル:「もー!きらい!」
璃猫:「……「ネジ付き」の国に行くのがアビィの目的のはず」
アビゲイル:「……そうよ?」
璃猫:「なら、璃猫のことは嫌いにならないほうがいい」
アビゲイル:「……なんでよ。」
璃猫:「アビィはマギマキナのことをよくわかってない」
アビゲイル:「それは、そう、だけど」
璃猫:「マギマキナと、アビィが居た国「ジニア」は一触即発状態。アビィがジニア人というだけで、何があるかわからない。」
アビゲイル:「うっ……で、でも、そんないきなり殺されるなんてことは……。」
璃猫:「ある。ありうる。」
アビゲイル:「うっ……。」
璃猫:「でも璃猫が居れば大丈夫。命だけは助かる。」
アビゲイル:「その自信はどこから来るのよ……。」
璃猫:「璃猫はアビィに恩がある、だから悪いようにはしない。」
アビゲイル:「あんただって殺られちゃうかもしれないでしょ?」
璃猫:「それはない。」
アビゲイル:「なんでよ。」
璃猫:「璃猫はつよい。」
アビゲイル:「……。」
璃猫:「アビィが暗き者に怯えてる間に、璃猫は10体倒した。」
アビゲイル:「そうね、すごかったわあれは……。」
璃猫:「その気になれば100体殺せる。」
アビゲイル:「……頼りにしてるわよ……。」
璃猫:「任せろ。だから、アビィは璃猫を嫌いにならないほうがいい。」
アビゲイル:「……ごめんなさい。」
璃猫:「構わない。璃猫はアビィが好きだ。マギマキナに着いたら、アビィは璃猫とエンゲーコン
する。」
アビゲイル:「ねえ、前から聞こうと思ってたんだけど……」
璃猫:「? なんだ
?」
アビゲイル:「その、えんげーこん??ってなんなの?」
璃猫:「……アビィ、知らないで璃猫と契約した?」
アビゲイル:「そ、その、は、はい。」
璃猫:「もう契約はされてる。アビィはエンゲーコン必ずしないといけない。」
アビゲだ、だから、なんなの?」
璃猫:「夫婦になる。」
アビゲイル:「ふっ!?」
璃猫:「そう。アビィは璃猫と夫婦になる。その契りをエンゲーコンと呼ぶ。」
アビゲイル:「ちょちょちょちょ、待ってよ!そんなの聞いてない!」
璃猫:「聞いてないわけがない。無知なアビィが悪い。璃猫はきちんと説明した。」
アビゲイル:「だ、だってえ!!!」
璃猫:「安心しろ、悪いようにはしない。」
アビゲイル:「安心できない!」
璃猫:「子を100人は産んで貰うだけ。」
アビゲイル:「あ、安心できないいいい!!」
璃猫:「見えてきた。」
アビゲイル:「な、なにが。ま、マギマキナ!?」
璃猫:「そんなに早く着くわけがない。マギマキナの手前。」
アビゲイル:「手前……?」
璃猫:「アデムの大穴と呼ばれる。ここを抜けてもまた更に先だ。」
アビゲイル:「ふ、ふえええ。」
璃猫:「弱音を吐くな、アビィ。目的のためなら何でもすると言っていたはずだ。」
アビゲイル:「そ、そうだけどぉ……。」
璃猫:「マギマキナの王に会い、「機械仕掛けの穹燕(スパーナ・スパナチュラ)」を手に入れる。そう言っていた。」
アビゲイル:「そう!なんだけど!」
璃猫:「安心しろ、アビィ。璃猫がついていれば何も問題ない。」
アビゲイル:「だからその自信はどこから来るのよ!!!」
◆◆◆◆◆◆
アビゲイル:本名アビゲイル・パターウォルフ
どんな理由でねじ付きの秘宝を求めるのか。
まだ明かされていないのか、はたまた彼女も知らされていないのか。
アビゲイルの冒険は始まったばかり。
璃猫:本名璃猫(りーまお)。男性にも女性にも見える彼もしくは彼女には、その理由があった。
彼もしくは彼女の胸の奥からは、誰も見たことがない程大きな魔魂石が埋め込まれていた。
彼もしくは彼女は、さる王国ではこう呼ばれていた。
「塵の王」と。二人の旅は始まったばかり。

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