ガールミーツなんとか(0:1:1)
【配役】
◆並川ちゃん:女性。にんげん。
◆パッセルフィヨンド:性別不問。異星人。
並川ちゃん:2025年、9月30日。
並川ちゃん:世界は一度滅亡したのだと言う。
並川ちゃん:したのだと言う、という言い方しか出来ないのは私にその実感が無いからだ。
パッセルフィヨンド:並川ちゃん、音声記録とってるところ申し訳ないロドリペスなんだけど
パッセルフィヨンド:朝ごはん食べヒョルペす?
並川ちゃん:あ、うん。食べるー。
パッセルフィヨンド:何がいいモルニル?
並川ちゃん:この間食べたあのパリパリした奴がいいな。
パッセルフィヨンド:あー、ショテルタ・モ・アサペーユね。
並川ちゃん:わかんないけど多分それー。
パッセルフィヨンド:すぐ作るねー。
並川ちゃん:ありがとうー。こほん。失礼。
並川ちゃん:気を取り直して、音声記録の続きと行こうと思う。
並川ちゃん:9月30日、何者かの陰謀なのか?
並川ちゃん:各地で核爆発が起きたり、巨大な隕石が降ってきたり
並川ちゃん:とにかく世界はとんでもない事になってしまい、もう人類も自然も何もかもが破壊されてしまったと言う。
パッセルフィヨンド:並川ちゃん、何度も申し訳ないロドリペスなんだけど、アサペーユにはシルオブシルスかける?
並川ちゃん:それがどう言うやつなのかイマイチわかってないけどかけるー。
パッセルフィヨンド:はいはーい、すぐ作るねー。
並川ちゃん:ありがとうー。
並川ちゃん:私はたまたま来ていた君が浜でUFOに誘拐されていた。
並川ちゃん:銚子電鉄、君が浜駅は駅名愛称のネーミングライツで君が浜駅の名前を「ロズウェル」としてしまった。
並川ちゃん:「ロズウェル」と言えば、世界で一番有名なUFO事件の舞台で
並川ちゃん:アメリカのニューメキシコ州の地名である。
パッセルフィヨンド:並川ちゃんたびたび申し訳ないロドリペスなんだけど、シルオブシルスは温かい方がいい?冷たい方がいい?
並川ちゃん:シルオブシルスは温かいほうが美味しいのか冷たいほうが美味しいのかよくわかんないからぬるくしといてー。
パッセルフィヨンド:難しい注文するペシリンポシリンだなあ、でも了解、まかせてー。
パッセルフィヨンド:すぐ作るねー。
並川ちゃん:ありがとうー。
並川ちゃん:この銚子市は、日本の中でも有数なUFO目撃地域だった。
並川ちゃん:1800年代にもその記録が残っており、
並川ちゃん:「うつろ舟(ふね)」と呼ばれる球体で円盤状の飛行物体が見られたというのだから
並川ちゃん:君が浜はロズウェルの名を冠するに値するといえるだろう。
パッセルフィヨンド:並川ちゃん終わった?
並川ちゃん:あともう少しー。
パッセルフィヨンド:はいはーい、待ってるね。
並川ちゃん:ありがとうー。
並川ちゃん:そんなこんなで世界が終わりを迎えてる最中、私はこうして宇宙人に誘拐されていた。
並川ちゃん:その宇宙人は自身をパッセルフィヨンドと名乗り、とても紳士的に世界の滅亡の話をしてくれた。
パッセルフィヨンド:パッセルフィヨンドの話してる?
並川ちゃん:うん、してるー。
パッセルフィヨンド:照れマスシスホメオパスだなあ。
並川ちゃん:つまり、彼曰く、私は人類のたったひとりの生き残りなのだと言う。
並川ちゃん:彼は検体として私を誘拐したが、たまたま世界の滅亡を目の当たりにしてしまった以上私をそのまま保護してくれているという訳だ。
パッセルフィヨンド:並川ちゃん終わった?
並川ちゃん:うん終わったー。
パッセルフィヨンド:じゃあアサペーユタベペーユしよー。
並川ちゃん:はーい、それではお手手をあわせて
パッセルフィヨンド:いたヒョルペス
並川ちゃん:はい、いたヒョルペス
パッセルフィヨンド:パッセルフィヨンドは右亜空間の隙間からアサペーユを摂取するよー。
並川ちゃん:それいつも思ってたんだけど、痛くないの?
パッセルフィヨンド:痛いってどういう意味サス?
並川ちゃん:痛いって、こう、ビリビリしたりじんわりしたりして、嫌な感じになること。
パッセルフィヨンド:そういう感じになった事はないねー。
並川ちゃん:へえー。じゃあその右亜空間が口みたいなものなのかなあ。
パッセルフィヨンド:口かどうかわからないけど、消化吸収器官である事は間違いないモルニル。
並川ちゃん:喋る部分と食べる部分が違うの便利だよね。
パッセルフィヨンド:にんげんは不便そうパス、発声器官と吸収器官が同じ通用路というのは非効率極まりないペスニンだよねえ。
並川ちゃん:あんまり効率とかで食事しないからねー、いただきまーす、あむ、あむ。
パッセルフィヨンド:美味ヒョルペス?
並川ちゃん:んー!美味ヒョルペス!
パッセルフィヨンド:ふひょひょひほひょ
並川ちゃん:パッセルフィヨンドの笑い方ってちょっとキモイよね
パッセルフィヨンド:ごめんごめん、母星では皆こうだから。
並川ちゃん:別に謝らなくていいのに。
パッセルフィヨンド:でもほら、嫌なことはしたく無しモルニルでしょ。
並川ちゃん:キモイなーとは思うけど嫌じゃないよ。
パッセルフィヨンド:ほんとサス?
並川ちゃん:ほんとサス。
パッセルフィヨンド:ちょぱぱぱぱぱぱぱ
並川ちゃん:あ、最大級の笑い方出た
パッセルフィヨンド:最大級発笑(さいだいきゅうはっしょう)も出るナマラでしょ、ちょぱぱぱぱぱ
並川ちゃん:嬉しいってこと?
パッセルフィヨンド:うれちょぱぱぱぱぱ
並川ちゃん:あはは、パッセルフィヨンドなんか可愛い
パッセルフィヨンド:あ、パッセルフィヨンド知ってるサス。にんげんの女の子が言う「可愛い」は最大級の褒め言葉モサスだサス。
並川ちゃん:おー、にんげんの男の子より女心わかってるじゃん。
パッセルフィヨンド:ちょぱぱぱぱぱ、勝ちモウセフス、勝ちモウセフス。
並川ちゃん:別に戦わなくてもいいんだけどねー。
パッセルフィヨンド:男たるもの負けては居られないペス
並川ちゃん:そういうもの?
パッセルフィヨンド:そういうものヒョス
並川ちゃん:宇宙人も対抗心とかあるんだなー
パッセルフィヨンド:シルオブシルスはどうヒョルペス?
並川ちゃん:うん、なんかぬるくておいしいー。
パッセルフィヨンド:ちょぱぱぱぱぱ
並川ちゃん:あ、嬉しそう。
パッセルフィヨンド:母星でよく言う諺(ことわざ)があるロペス
並川ちゃん:あ、宇宙人にも諺とかあるんだ。
パッセルフィヨンド:文明を持つ有機生命体の多くが諺という文化を持つヒョルペス。
並川ちゃん:へえー、皆なんか上手いこと言いたくなるんだねー。
パッセルフィヨンド:それが文明有機生命体のサガでゴザマスラス。
並川ちゃん:ゴザマスラスってなんか侍みたい。
パッセルフィヨンド:母星ではこう言うペス。
パッセルフィヨンド:「よきアンターチャナモを結合させるには、よきシルオブシルスの温度管理をチャイパンテンしるぺす、へも」と。
並川ちゃん:わーすごい、何一つわからない。
パッセルフィヨンド:要するに、有機結合する為には美味しいシルオブシルスが作れなければ行けないというグランドマザーコンピューターのナレッジノウリッジということナス。
並川ちゃん:おばあちゃんの知恵袋みたいなこと言ってた?今
パッセルフィヨンド:近しい気がするヘス。
並川ちゃん:ねえ、有機結合ってどういう意味なの?
パッセルフィヨンド:???
パッセルフィヨンド:にんげんは有機結合しないモス?
並川ちゃん:有機結合がよくわかってないかも。
パッセルフィヨンド:じゃあにんげんはどうやって個体数を増やすヒョルペス?
並川ちゃん:あー、なるほど、そういうことか
並川ちゃん:なんとなくわかった。
パッセルフィヨンド:わかったゾス?
並川ちゃん:わかったゾス。
並川ちゃん:そういう事なら有機結合するよ、にんげんも。
パッセルフィヨンド:おお、じゃあ問題ないニムフム。
並川ちゃん:えーっと、それは、つまり、パッセルフィヨンドは私と有機結合したい、ってこと?
パッセルフィヨンド:そうシルス。
並川ちゃん:どうして?
パッセルフィヨンド:だって、並川ちゃんしかもうにんげんは居ないモニス?
並川ちゃん:うん。
パッセルフィヨンド:種の保存をする必要があるパメス?
並川ちゃん:そう、だね。そうしないといけないか。
パッセルフィヨンド:無理にとは言わないケス。
並川ちゃん:うーん。
パッセルフィヨンド:並川ちゃんはパッセルフィヨンドと有機結合はしたくないニャロス?
並川ちゃん:うーん。したくない、というか。ピンと来ない。
パッセルフィヨンド:ピンってナンダソス?
並川ちゃん:イメージが湧かないというか、なんというか。
並川ちゃん:身体の構造も違うし、パッセルフィヨンドの子供を宿すっていうのがなんかこう、わかんない。
パッセルフィヨンド:急ぐ必要は無いパメス。
パッセルフィヨンド:並川ちゃんが種の保存を優先するならパッセルフィヨンドはいつでも有機結合する気持ちがあるペス。
並川ちゃん:……パッセルフィヨンドこそ、嫌じゃないの?
パッセルフィヨンド:何故ナス?
並川ちゃん:だって、パッセルフィヨンドと私だと身体の構造も違うし、何もかもが違うでしょ?
パッセルフィヨンド:そうペス?
並川ちゃん:そうペス
パッセルフィヨンド:パッセルフィヨンドはそうは思わないネメシス。
並川ちゃん:なんで?
パッセルフィヨンド:通じない言葉はありケルニスけど、こうして会話ができるペス
並川ちゃん:うん
パッセルフィヨンド:同じ食事で味を楽しむことができるパス
並川ちゃん:そう、だね
パッセルフィヨンド:そこに大きな違いはホメスパメオスだと思うペス
並川ちゃん:ホメスパメオスがちょっとわかんなかったけども
パッセルフィヨンド:文化の違いや文明の違いなんて些細なことという事ペス
並川ちゃん:……そっかあ
パッセルフィヨンド:何より、一緒にいてパッセルフィヨンドは並川ちゃんの隣でゆっくり眠れるパス
並川ちゃん:そう、だね。爆睡してるよね。
パッセルフィヨンド:眠るというのは、どんな有機生命体でも大変にノーボーノボオードであるからシメシテ
並川ちゃん:無防備とかそういうことかな
パッセルフィヨンド:眠ることが許せるのは、最大級のラボラバボードポウということメス
並川ちゃん:またわからない言葉でてきた、ラボラバ、なんだって?
パッセルフィヨンド:ラボラバボードポウだペス
並川ちゃん:んーと、それはどういう意味?
パッセルフィヨンド:うーん、ラボラバボードポウはラボラバボードポウであるからシメシテ……
パッセルフィヨンド:こう、恒星のようでありたいニシキだったり
パッセルフィヨンド:アサペーユを一緒に吸収したかったり
パッセルフィヨンド:有機結合したかったり
パッセルフィヨンド:そういう気持ちペス
並川ちゃん:……ちょぱぱ。
パッセルフィヨンド:どうして笑うペス?
並川ちゃん:意味がわかってちょっと嬉しかったから。
パッセルフィヨンド:嬉しかったナス?
並川ちゃん:嬉しかった、かも。
パッセルフィヨンド:どれくらいモルニル?
並川ちゃん:ちょっと有機結合してもいいかなって思うくらいモルニル
パッセルフィヨンド:モルニルの使い方間違ってるナス
並川ちゃん:あ、ちょっと有機結合したくなくなった
パッセルフィヨンド:ご、ごめんサス!!!ごめんサス!!!
並川ちゃん:ふ、ふふふふ、焦ってるのちょっと可愛い
パッセルフィヨンド:はっ!また可愛いって言ったチャリス
パッセルフィヨンド:どれくらい可愛いモルニル?
並川ちゃん:んー、今のところ一番可愛いモルニル
パッセルフィヨンド:ちょぱぱぱぱぱぱぱ
並川ちゃん:最大級でてる
パッセルフィヨンド:アサペーユを美味しく作れて良かったペス
並川ちゃん:シルオブシルスもね
パッセルフィヨンド:ちょぱぱぱぱぱぱぱ
並川ちゃん:私は、異性間交友よりも先に
並川ちゃん:異「星」間交友を実現させてしまいそうだ。
並川ちゃん:でも案外、悪くないと思っている自分がいる。
並川ちゃん:多分、多分だけど
並川ちゃん:人が人を好きになる理由なんて
並川ちゃん:本当はどうでもいいって言うことと
並川ちゃん:同じなんだ。
並川ちゃん:ガール・ミーツ・なんとか。
並川ちゃん:世界は廻ってる、今も。
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