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臍帯とカフェイン

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沖田メンタるクリニック カルキノス編(2:2:1)

【配役】

◆沖田:

 沖田メンタるクリニックの院長。なんなら久々に書いたので口調とか性格忘れました。

 作中男性ですが、性別とかどんなんでもいいです。


◆ブリ:

 ブリさんと呼ばれるワルキューレだかなんだかの看護師だったような気がします。

 もはや遠い記憶です。4年ブリくらいに書いたので口調も性格も忘れてました。

 作中女性です。男性がやったら打ち首にします。


◆ヘラ:

 最高神ゼウスの奥さんです。作中女性です。絶対男がやんなよ。


◆ヘラクレス:

 英雄です。聖杯戦争に行かなかったほうのやつです。作中男性です。


◆カルキノス:

 カニです。性別不問です。





【本編】

ブリ:(ナレーション)

ブリ:ゼウスの息子、半神半人の英雄「ヘラクレス」

ブリ:彼はなんの罪なのかよくわからない罪を償う為に

ブリ:12の試練に立ち向かいました。


ヘラクレス:おお、悪しき毒蛇ヒドラよ!

ヘラクレス:待っていろ、今すぐ貴様の9つの首を切り落とし

ヘラクレス:我が力をこの世に示し、我が罪のけがれを祓おう!!!


ヘラ:おのれヘラクレスよ。

ヘラ:穢れし人間の血を持つ分際で、何を夜迷いごとを。


カルキノス:ヘラ様、私めにお任せ下さい。


ヘラ:おお、カルキノス。小さき勇士よ。

ヘラ:その紅く輝く身体で憎きヘラクレスを打とうというのか。


カルキノス:我が友ヒドラの為に。

カルキノス:そして、我が主君ヘラ様の為に。


ヘラ:おお、なんと言う尊き御心。


カルキノス:ヘラクレスよ、私が相手だ。


ヘラクレス:貴様は、紅き鎧の勇士。


カルキノス:貴様の罪をこの場に捨ておけ、その魂と身体ごと。


ヘラクレス:笑わせてくれる、私はこの試練を乗り越え英雄となるのだ。


カルキノス:貴様の血と皮でヒドラの寝袋を作ろう、さぞかし良い寝心地であろうな。

カルキノス:いや、人の血の臭いが濃すぎて眠れぬかもしれんな!


ヘラクレス:我を愚弄するか!カルキノス!


カルキノス:さあ、死合おうぞ!ヘラクレス!!!


ブリ:(ナレーション)

ブリ:そうして紅き鎧、カルキノスは盟友ヒドラの為に戦い命を落としました。

ブリ:そのカルキノスの勇志を讃え、彼は星座になったと言われています。







沖田:……なるほど?





ブリ:ええ、そういうことみたいですわ、せんせ。


沖田:ふむ。ふむ。なるほどね。


ブリ:如何なさいました?沖田せんせ。


沖田:で、その星座になった彼、というのが


カルキノス:どうも、紅き鎧の勇士、カルキノスです。


ブリ:はい、この方です。


沖田:はー、なるほどねー、はいはい、なるほどなるほど。


ブリ:絶対納得してない人のなるほどですよ、せんせ。


沖田:カニじゃん。


ブリ:はい、カニですね。


沖田:紅き鎧の勇士ぃ~とかなんかかっこいい事言ってるけどカニじゃん。


ブリ:間違ってはないですわよね。


沖田:間違ってはないよ?確かにそうだよ?


カルキノス:紅き鎧の勇士です。


沖田:そんなドヤ顔で言える感じじゃないよ。


カルキノス:しかし、事実は事実、私はあのヘラクレスと戦い、友の為に散った勇士。


沖田:うーん……


ブリ:なにがそんなに不服なんですの?沖田せんせ。


沖田:カニじゃん


ブリ:カニですね


カルキノス:カニだとなにか問題でもありますか?


沖田:カニだよ?


ブリ:カニですね


カルキノス:ええ、カニです


沖田:カニじゃん


ブリ:拉致があかねぇですわ、それだと。


沖田:だってカニだよ?


ブリ:はい、カニですよ?


沖田:その、ヘラクレスさんは何を倒しに行ったって?


カルキノス:我が友、毒蛇ヒドラだ。


沖田:毒蛇って言うくらいですもん、毒を吐くんですよね?


ブリ:ええ、間違いなく


沖田:頭が9つあるって?


カルキノス:間違いなく。


沖田:カルキノスさんは?


ブリ:カニです。


沖田:無理があるだろ!!!!


カルキノス:私をただのカニと思うな、人間風情が。


沖田:凄んでるけどただのカニですからね!あなた!


ブリ:カニじゃだめなんですの?


沖田:いやなんか、凄さが伝わらないというか。


カルキノス:あのヘラクレスと!互角に渡り合ったのだぞ!我は!


沖田:……本当かなぁ。


ブリ:ヤケに疑いますね?せんせ。


沖田:だって見てよ、ブリさん、このカニを。


ブリ:ええ、見えておりますよ。


沖田:説明セリフになってもいいから事細かく!事細かくお客さん達に分かるように説明してよ、この、このカニのことをさ


カルキノス:我が名はカルキノス!カニなどと容易く呼ぶでない!!


ブリ:んー、まぁ、その、ちょっと大きめのカニですね


沖田:どれくらい?


ブリ:えーと、なんて言ったらよいのでしょうか、これは……


カルキノス:我はバケガニぞ、そんじょそこらのカニと同じにしてくれては困る!はっきりと、はっきりと申せ。我が姿をそのお客さんとやらに伝えるのだ!


ブリ:通販とかでたまに売られてるタラバガニくらい、です、かね。


沖田:……ほら。


ブリ:……まぁ、ええ、そうですね。


カルキノス:な、なんだその顔は。


沖田:かに道楽の看板のカニのほうがバケガニ感ありますよ。


ブリ:ま、まぁ、そうですわね。


カルキノス:カ、カニドゥーラーク?なんだそいつは!強いのか!


沖田:まぁ強いと思いますよ、でかいし。


ブリ:まあ、まぁ、ほら、ね、せんせ。

ブリ:得てして神話というのは誇張されるものですし。


沖田:絶対誇張しすぎでしょ、こんなのがあのヘラクレスさんと互角なわけないじゃない。


カルキノス:こんなのと申すか!こんなのと!無礼千万!今この場で貴様をひき肉にしてもよいのだぞ!


沖田:呼ぶか。


カルキノス:え?


沖田:ヘラクレスさん、呼ぶか。


ブリ:あ、じゃあヘラ様もお呼びいたしましょうよ。この間借りたBLの本返さなくちゃいけませんので。


沖田:BLなんて読むの……?


ブリ:BLは心の栄養ですことよ。せんせ。



0:呼び出される2人



ヘラ:あーーーーら、なんだか人間臭いと思ったらあの売女の息子へーーーーーーラクレスじゃないの。


ヘラクレス:だーーーーーれかと思えば愛人に旦那を寝盗られてあげくその息子に自分の名前をつけられたへーーーーーーラ様じゃあないですか


ヘラ:相変わらず元気そうね


ヘラクレス:ええ、お陰様で。ヘラ様も相変わらず面倒くさそうじゃあないですか、ハッハッハ。


ヘラ:表に出なさいよこの性悪マッチョ。


ヘラクレス:性悪マッチョ?嫌だなあ、性悪ババアよりは断然いいじゃないですか。


ヘラ:ただでさえ暑苦しくてオツムが無いのに、性格が悪いなんてマッチョのいい所すら捨ててるじゃなぁ~い?やだぁ、こわぁい


ヘラクレス:ハッハッハ!なんとでも言ったらいい、この筋肉さえあればあなたなんて一捻りだと思うと何を言われても痛くも痒くも無いんでねえ!


ヘラ:低脳筋肉ダルマ


ヘラクレス:メンヘラ芋かすババア


沖田:仲悪すぎませんか二人とも。


ブリ:忘れてましたわ、そういえばこの二人めちゃくちゃ仲悪いんでしたわ。


カルキノス:ヘラ様!!ああ、我が主君!


ヘラ:……えっと


ブリ:どうしたんですか、ヘラ様


ヘラ:(小声で)

ヘラ:ちょっとブリちゃん、このカニ誰、何。


ブリ:(小声で)

ブリ:ほら、ヘラクレス様の第2の試練で。


ヘラ:(小声で)

ヘラ:………………第2の試練……?


カルキノス:不肖、カルキノス。ずっとずっと貴女の事をお慕いしておりました!

カルキノス:その節は、我が身を星座にして頂きありがとうございます!感謝の極みでございます!


ヘラ:あっ……あー…………あー、はいはい、かに座のね


カルキノス:憎きヘラクレス、ここで会ったが1万年目だ。あの時の決着をつけようぞ。


ヘラクレス:……誰?


沖田:キタキタキタ、ほら、来ましたよこの流れ、ほら、絶対そんな感じだと思った。


ブリ:沖田せんせ、性格が悪いですよ。


沖田:ぷしゅー!!!!笑みが漏れてくるぷっしゅー!!!!!!!


ブリ:本当に、性格悪いですわよ……?


カルキノス:わ、我を忘れたのか!ヘラクレス!!!

カルキノス:紅き鎧の勇士、カルキノスだ!!!


ヘラクレス:紅き……なんですって?


ヘラ:あんたヒドラ覚えてる?


ヘラクレス:当然じゃないか。

ヘラクレス:奴はとても手強かった……忘れるはずも無い。


ヘラ:そんときのよ。


ヘラクレス:そんときの……?


沖田:覚えてない、覚えてないって!ほら!むふふふ!


ブリ:自分の不幸じゃない時の喜び方が本当にいやらしいですわね、せんせ。


沖田:なーんか気持ちよくなって来ちゃったなあ!


カルキノス:くっ、な、何故だ……なぜあの死闘を覚えていない!


ブリ:ヘラ様


ヘラ:なにかしら


ブリ:その時の様子を再生することはできませんか?


ヘラ:もちろんできるわよ、何せ私は最高神の妻ですもの。


沖田:おお、見ましょう、見ましょうよ、くふふふ、楽しみだなあ。


ブリ:ほんとに性格が悪いですわよ



0:回想



カルキノス:我が名はカルキノス、紅き鎧の勇士。

カルキノス:我が友ヒドラを打ちに半神半人のヘラクレスが来るという。


ヘラ:ヒドラぁ~、そろそろヘラクレスの奴来るみたいだからちゃんと息の根止めて頂戴よね。いや、手加減とか要らないわ。そうそう、毒も今日は好きに吐いていいから。


カルキノス:おお!ヘラ様!愛すべき我が主君!

カルキノス:ヘラクレスはもうすぐやってくるのですね!


ヘラ:え?あ、なに。このカニ。ヒドラ、あんたの知り合い?あ、そう、友達、へえ。


カルキノス:ヘラ様。紅き鎧の勇士、カルキノスです。


ヘラ:カニキノス?


カルキノス:カルキノス!カルキノスですぞ!


ヘラ:あー、はいはい、カルキノスね、今日はどうしたの?何か用事?ここそろそろ戦場になるから危ないわよ。


カルキノス:もちろん存じておりますとも。

カルキノス:ヘラ様、私はヘラ様と盟友ヒドラの為に馳せ参じたのであります。


ヘラ:どゆこと?


カルキノス:あの極悪非道の人の子の息の根を止めること!それこそが私が生まれいでた意味でございましょう!


ヘラ:あー、戦うの?


カルキノス:もちろん!なあ、盟友ヒドラよ!共に戦おうぞ!


ヘラ:まぁ、そういうことなら……あ、そろそろ来るわよ、ヒドラ宜しくね。


ヘラクレス:うおおおお!ヒドラよ!その首貰ったあああ!


カルキノス:ここは行かせんぞ、ヘラクレス!我が名は紅き鎧の勇士カルキへびゃっっっっ!!!!!!


ヘラクレス:あれ、なんか踏んだ?



0:回想終わり



ヘラクレス:あの時踏んだカニか。


ヘラ:はっきり思い出したわ、あんまり可哀想すぎて星座にしたんだった。


カルキノス:………………。


ブリ:……か、カルキノス様、よ、良かったじゃありませんか、思い出して貰えて。


カルキノス:…………うん。


沖田:く、くひゅ、ほほ、ふへへへ、踏まれてる、ふふ、踏まれてる


ブリ:せんせ!!


沖田:いやぁ、カルキノスさん。笑わせて頂きました……じゃなかった、心中ご察しします。


カルキノス:……がんばって、たたかったもん。


沖田:そうですね、あなたはご立派に戦われました。

沖田:なんでしたっけ、えっと、ふ、へへ

沖田:紅き鎧の、なんでしたっけ、くふふ


カルキノス:う、う、うえーーーーーん!!!


ブリ:お、沖田せんせ!泣いてしまわれたじゃありませんの!


沖田:あー、これかー、この感情がキュートアグレッションってやつかー


カルキノス:がんばったもん、ひっく、がんばったもん~


沖田:ええ、ええ、がんばったんですよね

沖田:カニですけどね


カルキノス:あーーーーーーん!!!


ブリ:もう!沖田せんせ!!!!



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