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「それならほんとにやっち魔王」(1:1:0)

0:ある晴れた昼下がり。
0:ここは、剣と魔法の国、バナスタシア。
0:の、中の寂れた田舎町。
0:そこにある小さな冒険者ギルドの受付カウンター。
 : 
シルフィ:はーあ。
シルフィ:暇だなぁ。
シルフィ:受付嬢として働いて、2年と3か月。
シルフィ:魔王討伐とか、ドラゴン退治とか。
シルフィ:そんな大層な依頼がこんな寂れた田舎町にくるわけもなく・・・。
シルフィ:はーあ。こうして、ひがな一日おじいさんおばあさんの
シルフィ:薬草取りのクエスト報酬を渡して、
シルフィ:嫁姑問題にアドバイスしたり
シルフィ:きしむ腰をマッサージしてあげたり。
シルフィ:ここはケアハウスかってーの!!
シルフィ:・・・はぁ。
 : 
0:その寂れた冒険者ギルドの扉の前。
0:一人の男がたたずむ。
 :
魔王:ここが人間の住む国。
魔王:ふむ、なるほど、我の国には劣るが
魔王:緑も多く、静かで良い国である。
魔王:昨今、多くの冒険者どもが我が国に侵攻を続けておる。
魔王:国の長として、敵国の現状をこの目で確かめねばならぬ。
魔王:冒険者のフリをし、ギルドと呼ばれる冒険者の集う場所にて
魔王:情報収集をするのである。
 : 
0:退屈をむさぼるシルフィに場面が移る。
 : 
シルフィ:とにかく退屈すぎる。
シルフィ:こんなことなら何がなんでも王都にしがみついてるんだった。
シルフィ:でもさ、ほら、思うわけよ。
シルフィ:やっぱ「勇者」ってのはこういう、辺境の土地からさ
シルフィ:農家の息子とかがふと能力に目覚めて
シルフィ:ひのきの棒とかでスライムとかお化けこうもりとかを
シルフィ:死に物狂いで倒して、徐々に冒険をしていく、みたいなさ。
シルフィ:なんかそういうのにロマンがあるわけじゃない。
シルフィ:現実問題、そんなロマンなかったよね!
シルフィ:そりゃ王都の近くに住んでて、そこそこお金があって
シルフィ:きちんと剣の訓練とか受けてる人のほうが強いわけよ。
シルフィ:はー、もう、ほんとミスった。ミスったわ。
シルフィ:・・・いいや、なんかもう、次きた冒険者には
シルフィ:あること無いこと言って、ウソのクエスト受注させて
シルフィ:もうこの仕事クビになっちゃお。
 : 
魔王:頼もう。
 : 
シルフィ:とかなんとか言ってたらさっそく冒険者きた!
シルフィ:いらっしゃいませ!冒険者ギルドへようこそ!
魔王:うむ、ここが冒険者ギルドなのであるな。
魔王:少し埃とカビのにおいがするであるが、まあ、きれいにしているである。
シルフィ:なんかすごく失礼なことを、厳かに言うやつだわ・・・。
シルフィ:本日はいかがなさいましたか?
魔王:うむ。ギルドというものに来るのが初めてでな。
魔王:少し、このギルドというものについて、我に説明をお願いできないだろうか。
シルフィ:我!?
魔王:うむ、我に。
シルフィ:今時自分のこと我とかいう人います?なんか魔王みたい。
魔王:ぎっくぅぅぅぅぅ!!!ち、ちがうのである。
魔王:我は魔王なんかではないのである。断じて魔王ではないのである。
シルフィ:そ、そりゃそうでしょうね。そんなうだつの上がらない顔した魔王なんて
シルフィ:迫力ないですしね。
魔王:う、うだつのあがらない!?わ、我そんな顔しているである!?
シルフィ:ええ、魔王オーラゼロですよ。魔王じゃなくてよかったですね。
魔王:ぐ、ぐぬううううううう。
魔王:(小声で)いかん、ここでばれるわけにはいかない。ここは我慢、我慢するのである。
シルフィ:何か言いました?
魔王:な、なにも!なにも言ってないのである!
シルフィ:はぁ・・・?
シルフィ:まあ、いいです、ギルドの説明ですよね。
シルフィ:ここでは、魔王討伐に対する情報の提供を受け付けていたり
シルフィ:周辺住民や国からの依頼が集まっているので
シルフィ:その依頼を受け付けて、クエストをこなし、報酬を得る。
シルフィ:そういったことができますね。
魔王:ふむ、なるほど、その魔王の情報提供というのは
魔王:現時点でどのような情報が集まってきているのである?
シルフィ:そうですねえ。えーっと「魔王は歯槽膿漏で口臭がきつく、会議はソーシャルディスタンスを口実に魔王様だけかなり席を離しているらしい。」
魔王:あの絶妙に長い机はそういう意味だったのである!?
魔王:なんかいっつも我だけお誕生日席で遠いなーって思ってたである!!!
シルフィ:魔王の話ですよ?
魔王:そ、そうであったな・・・。
魔王:ほかにはどんなことが・・・?
シルフィ:そうですね。あ、最近のだとこういうのがあります。
シルフィ:「魔王様は夜寝るときクマちゃんのぬいぐるみを抱いてないと寝れない。」
魔王:これ完全に身内からのリークであろう!?魔王様とか言っちゃってるし!!
シルフィ:案外魔王ってかわいいんですね。
魔王:か、かわいくないのである!!
シルフィ:魔王の話ですよ?
魔王:わ、わ、わかっているのである!!!
シルフィ:で、今日はどうします?あ、うふふ・・・いいクエストがあるんですよぉ。
魔王:ほう・・・?聞いてみよう。そのクエストとやら。
シルフィ:じ・つ・はぁ・・・。
シルフィ:いま、あの魔王がスパイとしてこの国に来ているらしいんですよぉ。
魔王:なぜ知っているのである!!!???
シルフィ:そりゃ私はギルドの受付ですから!!
魔王:ギルドの受付こっわ!!!!!!
シルフィ:その魔王の討伐をお願いしたいんですがぁ、もちろんこんな難易度の高いクエスト
シルフィ:弱そうな人とかにはもちろんお願いできないんですよぉ。
魔王:わ、我は弱くないのである!!
シルフィ:そんなうだつの上がらない顔でぇ?
魔王:うだつはあがっているのである!!!
シルフィ:まあ、要するに、このクエストを受けるにはちょっとした試験があるんですよ
魔王:ふむ?試験であるか。なるほど。
魔王:(こころの中のことば)ふむ、どうやら我が魔王であるということまではバレていないようである。
魔王:(こころの中のことば)それならば、ここは話をあわせて・・・。
魔王:わかったのである。その試験受けるのである。
シルフィ:本当ですか!?よかったぁ!!!
シルフィ:それではさっそくなんですけどぉ。
魔王:ご、ごくり・・・。
シルフィ:あなたの初恋がいつなのか教えてもらっていいですか???
魔王:は、初恋!?
シルフィ:ええ、初恋。
魔王:そ、そんなのが魔王討伐にどう関係があるのである!!?
シルフィ:マインドの調査ですよ。魔王には9つの魔眼(まがん)があるといいます。
シルフィ:その魔眼にとらわれたが最後、精神コントロールを受けて
シルフィ:まんまとやられてしまう何てことがあったら、意味ありませんよね?
魔王:そ、そんな魔眼もってないのである!!
魔王:おめめもふたつしかないのである!!
シルフィ:魔王の話ですよ?
魔王:そ、そうであった・・・。
シルフィ:さあ、さあ!
シルフィ:どんな甘酸っぱい体験があったんですか!?ねえ!わくわく。
 :
 : ※ここからアドリブ領域
 :
魔王:(※ アドリブ可能領域展開。)
魔王:(※ 実際の男性演者さんの甘酸っぱい初恋の話をぜひしてください。)
魔王:(※ もし初恋の話をしたくない、初恋をしたことがない場合は)
魔王:(※ この後作者の初恋の話を書きますので、それを語ってください。)
魔王:あ、あれはそうである。魔界幼稚園の年中さんのころである。
魔王:いっつも鼻水を垂らしてるカスミちゃんっていう名前の女の子がいたのである。
魔王:色白で、顔がチベットスナギツネみたいな顔でなんかうすーい感じの子で
魔王:鼻タレみーちゃんって呼ばれていたのである・・・。
魔王:そのみーちゃんが、おもいっきりくしゃみをした時に
魔王:我の服にみーちゃんの鼻水がとんだのである、その時、これは運命だと気づいたのである・・・。
魔王:それが我のはじめての恋の話なのである。(※実話です。)
シルフィ:(※ アドリブ可能領域展開。)
シルフィ:(※ 魔王役の男性がアドリブで話をした場合、そのアドリブに合わせた反応をしてあげてください。)
シルフィ:(※ 台本通りの展開であった場合、以降のセリフをどうぞ。)
シルフィ:聞いたことを後悔しました。
 : 
 : ※アドリブ領域ここまで
 : 
魔王:き、聞いておいてなんという反応なのである!!!
シルフィ:いやあ、ちょっとこの程度だとまだマインドコントロールにはかなわないかもしれないですね。
魔王:いやそんな必要ないのである!マインドコントロールとかないのである!
シルフィ:なんであなたがわかるんです?
魔王:そ、それは・・・。
シルフィ:なんかちょっと足りませんね。
シルフィ:なんかこう、もっと心にぐっとくるのがいいなあ。
魔王:な、なにをさせるつもりなのである。
シルフィ:そうだ!こうしましょう!!
魔王:嫌な予感しかしないのである。
シルフィ:今からあなたはかわいいかわいいメイドさんです。
魔王:め、メイド!?
シルフィ:ええ、私に仕えるメイドです。しかも私のことがだいだい大好きな。
魔王:メイドに夢を見すぎなのである!!!
シルフィ:メイドというていで、私のセリフに続いてきちんと演技をして
シルフィ:かわいい反応をしていってください。
魔王:何度も言って申し訳ないのだけれど、なんの意味があるのである?これ。
シルフィ:「あー、カトリーヌ。肩が凝ってしまったなあ。」
魔王:え、もう始まっているのである?
シルフィ:「あー、カトリーヌ。肩が凝ってしまったなあ。」
魔王:「で、では肩をおもみします」
シルフィ:「あー、カトリーヌ。肩が凝ってしまったなあ。」
魔王:ちょ、え、なんである!?ちゃんとやっているのである!
魔王:なんでまたそのセリフ言うのである!?
シルフィ:「あー、カトリーヌ。肩が凝ってしまったなあ。」
魔王:「か、肩をおもみしますわ、ご主人様」
シルフィ:「あー、カトリーヌ。肩が凝ってしまったなあ。」(語気強め)
魔王:な、なんなの!どうしたらいいの!
魔王:「ご、ご主人様ぁん!ご主人様のお肩、あたしがもみもみきゅんっしてあげるのにゃぁ」
シルフィ:(※ かわいいと感じたら先に進んでください。)
シルフィ:(※ 足りないと感じたら再度「あー、カトリーヌ。肩が凝ってしまったなあ。」をどうぞ)
シルフィ:「いやぁ、カトリーヌのマッサージは最高だなぁ、これならいつ嫁に行っても困らないだろう。」
魔王:「お、お嫁にだなんていわないでくだちゃい!ご主人ちゃまぁ!いやいやいや!いやなの!」
魔王:「カトリーヌはぁ、ご主人しゃまの一生のメイドなのぉ!いぃやぁん!」
シルフィ:「はっは、カトリーヌ。かわいいやつめ。どれ、なでなでしてあげよう。」
魔王:「はわわわわぁ!ご主人しゃまぁ。カトリーヌ、ご主人しゃまのことがだいだいだぁいしゅき!」
魔王:「ごしゅじんしゃまぁ、もっとなでなで、してぇ・・・」
シルフィ:よくやれますね。こんな公共の場で。
魔王:あんたがぁ!!!!やれって!!!いったんだろが!!!!!
シルフィ:マインドの強さってこういうことじゃないですよね、きっと。
魔王:なんかもうやだぁ。
シルフィ:ちょっと本格的な話にしてみましょうか。
魔王:やっとなのである・・・。
シルフィ:例えばあなたがこのままクエストを受注して旅に出るじゃないですか。
魔王:う、うむ。
シルフィ:目の前に経験値をたっぷり持ったレアスライムが現れたとします。
魔王:おお、冒険チックな話なのである。
シルフィ:どうします?
魔王:むろん、倒すのである。
シルフィ:この手の話でいつも思うんですけど。
魔王:む?
シルフィ:なんでスライム風情がそんなに経験値を持ってるんですかね?
魔王:・・・と、いうと?
シルフィ:そもそも経験値ってなんなんです?
魔王:け、経験値は経験値であろう?
シルフィ:わかりますよ、わかってますよ、経験値は経験値ですよ。
シルフィ:その人物がどれだけの経験を積んだのか?
シルフィ:実際に見たり、聞いたり、行ったりすること。また、それによって得られた知識や技能など。「経験を積む」「経験が浅い」「いろいろな部署を経験する」
魔王:う、うむ。実に国語辞書を引用した感じであるな。
シルフィ:スライムですよ?
魔王:う、うむ?
シルフィ:スライムを倒して得られる経験ってなんですか?
魔王:そ、それは・・・こう、倒し方、とか。
シルフィ:そんなの殴って終わりですよね?大体。
魔王:ま、まぁ。
シルフィ:で、思うわけですよ。
魔王:うむ。
シルフィ:つまりこの経験値をたくさん持っているスライム。
シルフィ:このスライム事態が経験をたくさん積んでる、人生を積み重ねていたスライムなんだろうなって。
魔王:・・・。
シルフィ:早くにして父親を亡くし、母親と二人だけの母子家庭で育ったスライム。
魔王:お、おい・・・。
シルフィ:ご飯は一日1回、母スライムが夜の街で稼いだ金で買ってきた「やくそう」5ゴールド。
魔王:おうふ・・・。
シルフィ:貧困。とにかく飢えていたが、それでもスライムは幸せだった。
魔王:ふ、ふむ・・・。
シルフィ:年に一回のスライムの誕生日には、スライムの好きなメロンパンにろうそくを立てて
シルフィ:おいわいをする。
魔王:ふ、不憫なのである・・・。
シルフィ:そんなスライムは、母の努力を無駄にさせぬよう日々勉学に努め
シルフィ:ついには魔王軍所属の魔物に就職をした。
魔王:す、すごいのである!
シルフィ:はじめての草原、はじめての冒険者、次々にやられていく仲間を背に
シルフィ:彼は逃げた。逃げ続けた。
魔王:しんだらだめなのである・・・!
シルフィ:戦場ではいかに敵を倒したかではなく、いかに生き延びたか。
シルフィ:それが一番の功績であることを彼は理解していた。
魔王:素晴らしいのである!
シルフィ:そんな彼に、春がやってきた。
魔王:お、おお・・・!
シルフィ:隣の部隊に所属しているメススライム、彼女もまた母子家庭で育ち
シルフィ:つらい少女時代を経験していたため、ふたりはすぐに意気投合した。
魔王:わかりあえる、相手の気持ちを理解できるということが一番大事であるな。
シルフィ:母スライムへの仕送りを続けながら、メススライムとの愛をはぐくむ日々。
魔王:よかったのである・・・。
シルフィ:ある日の洞窟デート中。
魔王:お。
シルフィ:急に吐き気を催すメススライム。
魔王:・・・。
シルフィ:「・・・スラおさん、実は、私、できちゃったみたいなの。」
シルフィ:「で、できたって・・・え・・・?」
シルフィ:「・・・わたしたちの、あかちゃん。」
シルフィ:「ほ、ほんとに!?ほんとにかい!?」
シルフィ:「ええ・・・。わたし、産みたい。」
シルフィ:「と、当然だ!産んでくれ!やった・・・やった・・・!俺はパパになるんだ!」
魔王:いい話なのである・・・。
シルフィ:「ぼ、母体が危ないってどういうことですか!先生!!」
シルフィ:「説明した通りです、旦那さん。母親の命をとるか、子供をあきらめるか。」
シルフィ:「そ、そんなの選べるわけないだろう!!!」
魔王:な、なんてことなのである・・・!!
シルフィ:「スラおさん・・・。」
シルフィ:「スラみ・・・大丈夫だよ・・・君が一番大事なんだ・・・。子供がいなくても、僕らはしわせに・・・。」
シルフィ:「だめ。」
シルフィ:「・・・え?」
シルフィ:「わたし、産むわ。あなたの子を。」
シルフィ:「スラみ・・・。」
魔王:す、スラお・・・スラみ・・・!
シルフィ:「ねえ、お父さん、どうして僕にはお母さんがいないの?」
シルフィ:「すまん・・・すまん・・・スラ次郎・・・。」
魔王:長男なのに次郎・・・。いや、そんなことより・・・スラみ・・・。ぐすん。
シルフィ:スラおは、それはもう子スライムを大事に大事に育てました。
魔王:我は応援する、応援するぞこの二人を。
シルフィ:そんなある日、
魔王:え・・・?
シルフィ:魔王討伐の依頼を受けたあなたは、道すがら一匹のレアスライムをみつけました。
シルフィ:倒せば大量の経験値が手に入ります。どうやらスライムは子連れで
シルフィ:父スライムは子スライムをかばうように前に出ています。
シルフィ:これならば確実に倒せる、さあ、どうしますか!!!!!!
魔王:倒せるわけないだろ!!!!!!!!はやく逃げて!!!!!!!!
シルフィ:これが経験値の仕組みだと思うんですよ。
魔王:冒険者のほうがよっぽど悪者じゃないか。
シルフィ:戦争というのjは得てしてそういうものですよ・・・。
魔王:ガチでマインドにくるような話するなである!!!!!
 : 
シルフィ:でもなーんか違うんだよなぁ。
魔王:ど、どういうことである?
シルフィ:なんか、こんなことしても魔眼には敵わないような気がして。
魔王:わかっておったよ!!?それは割と序盤からわかっておった!!!
シルフィ:まぁでもおもしろかったですよ。かわいかったですし。
魔王:かわいいとか!いうなぁ!!!!
シルフィ:ていうかもしかしてなんですけど、本当に魔王なんです?
魔王:ちょ、ばぁっ、い、い、いいいいいいきなり何を言ってるのである?
シルフィ:いやそんな厳かなしゃべり方する冒険者とかいないですし
シルフィ:なんか角とか生えてるし、マントとかすごいし、肩にどくろついてるし
シルフィ:どこからどう見てもたやすく想像のつく魔王ファッションですし・・・。
魔王:じょ、序盤からばれていたのである!!
シルフィ:まあ、でも、もう魔王じゃないんですけどねえ・・・。
魔王:・・・え?
シルフィ:いやぁ、今、魔法通信で連絡がきたんですけど
魔王:ふ、ふむ
シルフィ:あなたの部下の大臣さん?がクーデター起こして第二の魔王として宣戦布告してきたみたいです。
魔王:あのやろぉぉぉ!!!!!!!!!!!!
シルフィ:で、どうします?
魔王:え、え?なにがである?
シルフィ:「魔王討伐のクエスト」・・・受けます?
魔王:・・・。
シルフィ:魔王よりも勇者のほうが将来的に待遇いいんじゃないですか?
魔王:それなら、やってしまおう。(食い気味に)
シルフィ:そうこなくっちゃ!!!
 : 
0:その後、クマちゃんにぬいぐるみを肌身離さず持った角の生えた勇者が
0:迅速に魔王を討伐したことは語るまでもない。

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