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臍帯とカフェイン

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BARABARA(0:2:0)

松戸:女性
金町:女性

0:森本ツバサ宅、鉢合わせる二人。
0:表札には手書きで「アカネ」という名前が追加されている。
0:部屋には、仲睦まじく写った二人の男女の写真が飾られている。
松戸:あなた。
金町:なに?
松戸:あの人の前から消えなさい。
金町:は?なんなの?それ
松戸:目ざわりなの。
金町:そんなのこっちのセリフ。
松戸:愛し合う二人の邪魔をする気?
金町:いや、愛されてるのは私のほうだから。
松戸:それ、何を見てそう思ってるの?
金町:は?
松戸:あなた自分の顔、鏡で見たことある?
金町:そっくりそのままお返しするわ。
金町:お前こそ、鏡みてきたら?
金町:あ、だめか?鏡が腐っちゃうかもしれないもんね。
松戸:なんですか?それ。嫌味のつもりですか?
金町:お前だよね?最近あの人の周りうろちょろしてる目障りな女って。
松戸:そっくりそのままお返ししますけどね。
金町:あげく勝手に家まで押しかけてきて。なに?どういうつもり?
松戸:それは貴女でしょ?なんなんです?彼女気どりなんですか?
金町:は?正式に恋人だからここに居るんだろうが。
松戸:あーうるさいうるさい。そういう勘違い女が一番うざいのわかってます?
金町:勘違いはどっちの方よ?
松戸:最近、ポストの中荒らしてるの、貴女でしょ。
金町:は?荒らしてるって何?
松戸:すっとぼけないでくれますか?
金町:すっとぼけるとか、意味がわかんない。
金町:お前みたいなのが居るから、あの人も安心して夜眠れないわけ。
松戸:何を言ってるんだか。私は毎晩あの人が安心して眠れるように努めてますし
松戸:そもそもあんたみたいな「2番目」の女みたいにコソコソしてないですから。
松戸:一番愛してるのも、愛されてるのもわたし、わかります?
金町:ほんっとキモイ。妄想もそこまで行くときも過ぎるわ。
金町:やってらんない。お茶でも飲むわ。
0:冷蔵庫に手をかけようとする金町
松戸:勝手に触らないでください。
0:それを静止する松戸
金町:いった、ちょっと、痛いんですけど。
松戸:勝手にあの人の「物」に触らないで、汚(けが)れます。
金町:汚れるってなんなの?私のものでもあるんですけど。
松戸:意味がわからない。「2番目」に所有権なんてないんですよ。
金町:は?さっきから「2番目」ってうぜーんだけど。あんたが「2番目」だから。
松戸:どうせ学生時代とか、さみしい毎日を過ごしたんでしょうね。貴女みたいなのって。
金町:何?それ?喧嘩売ってんの?
松戸:そもそも喧嘩中なんじゃないですか?これ。
金町:うっざ、その切り返し方。性格わる。
松戸:性格悪くても、あの人は愛してくれるので。
金町:いや、もうほんと、勘違いもそこまでいくと笑えてくる。
松戸:は?なにそれ。馬鹿にしてます?
金町:愛してる愛してるっていうけど、あんたあの人の何をどこまで知ってるっていうの?
金町:付きまとわれて迷惑してたのよ。私だけを愛することもままならないくらい
金町:あんたっていう存在に辟易(へきえき)して、それだから一時の迷いで
金町:あんたなんかを
松戸:勝手に妄想するのもいいですけど、私があの人と出会ったのは
松戸:お互いがまだ小さい時からですから。悪いですけど、付き合いはうーんと長いので。
金町:だからなんなの?愛の始まりは私のほうが先だから。
松戸:いや、ほんっとうるさいですね。死んでくれません?ほんと。
金町:え?なにそれ?脅迫?
金町:死んでくれないかなって普通初対面の相手に使う?
松戸:いや、ほんとそれくらい目障りなので。
金町:それはあんただからね。何回も言わせないで?
松戸:とにかく貴女が消えてくれれば、それで全部解決なの。わかります?
金町:だから、「2番目」はそっちなんだっての。あの人に聞いたらすぐわかるから。
松戸:そんな苦労すらも私はあの人にかけたくないんですよ。
松戸:いいからすんなり消えてよ。単純に貴女の存在が迷惑なんです。
金町:はあ、言いたくなかったけどさ。どう考えてもあんた、あの人の好みじゃないよ。
松戸:なんですか?それ
金町:あの人は、かわいらしくて、女の子っぽい服装の子が好きだから。
松戸:は?何言ってるんですか?それ。貴女たこそあの人の好み全然わかってないじゃない。
松戸:あ、そっか。だからか?そんなフリフリのついた安っぽいゴスロリみたいな服着てるのは?
金町:ゴスロリじゃねえから。
松戸:あ、違うの?ごめんなさいね?そっちの「あの人が好きじゃない系統」の服とか
松戸:チェックする暇もなくて
金町:お前まじどこに目つけてんの?まじありえないから。
松戸:ありえない、とかうざい、とか語彙力もないんですね?それしか言えないの?
金町:は?
松戸:見た目通り、ちょっと頭が弱いのかな。ごめんね?難しい言葉だった?
金町:なめてんの?
松戸:ごめんね?そっかそっか、だからさっきもわからなかったんだね。
松戸:あのね、いますぐに、あのひとの前から消えて?というか、人生終わって?
松戸:目ざわりなの。どう?わかったかな?
金町:お前さ、本当ふてぶてしいな。人の物盗っておいてよく言えるわ。
金町:あの人の事を本当に愛してるっていうなら、それこそ身を引いたら?
金町:あの人は私の事を愛してるの。私以外愛したくないのよ、本当は。
金町:それをお前がちょっかいかけるから、優しいあの人は仕方なくお前なんかに
金町:構ってやらないといけなくなっただけ。
松戸:言ってる意味がわかりませんね?
金町:あの人がお前に向けてるのは愛情じゃなくて、情けなんだよ。気づけよ。
松戸:愛よ。
金町:いや、ないから。
松戸:愛ですから。
金町:お前にかける愛なんて微塵もないよ、あの人私しか見えてないから。
松戸:え?ごめんなさい、本当に殺していいですか?
金町:脅迫ありがとう?警察呼ぼうか?
松戸:それで困るのは貴女じゃないですか?これ明らかに不法侵入ですから。
金町:自分の恋人の家に入るのの、どこが不法侵入なの?ばかなの?
金町:あ、もしかしてさっき私に頭が弱いとか言ってたの、自分のコンプレックスの裏返し?
金町:あははははは、お気の毒さまー!
松戸:下品な笑い方。
金町:は?
松戸:あーあー、汗かいちゃいました。貴女なんかと同じ空間にいるから、なんかにおいも移りそうだし。
金町:におい?お前のどぎつい香水のほうがよっぽど臭いけどね?
松戸:シャワー入るから、帰ってくれません?というか、消えてくれません?
0:シャワー室の扉に手をかける松戸
金町:だから、私の恋人のものに勝手に手をつけないでくれる?
0:それを静止する金町
松戸:邪魔なんですけど。
金町:どこの世界に浮気相手に恋人のシャワー使わせる阿保がいるの?
松戸:だから、恋人は私。貴女が「2番目」なの。いい加減わかりなよ。(ここから語気強めに)
金町:「2番目」に「2番目」って言われたくないのよ。
松戸:今年のあの人の誕生日に何プレゼントしたの?「2番目」さん。
金町:は?なにそれ、今関係ある?
松戸:私はね、ブランド物の「ピアス」。あの人の誕生石の「青い石」をあしらったものをあげたの。
金町:ピアスとか趣味わる。あの人はそんなのつけないから。
松戸:それも知らないの?ピアスが好きで沢山コレクションしてるから。
金町:はー?
松戸:昔からそういった小物が好きで、まめまめしくて。そういう所が本当にかわいくて女子力もあって。
金町:あの人は、そういう小物ならピアスじゃなくて「指輪」派なんだよ。
金町:私も「青い石」の誕生石で、指輪あげたから。
松戸:指輪とか、「2番目」なのに、何出しゃばったことしてるの?それに
松戸:あんた本当馬鹿なの?指輪とか。あの人が一番嫌ってたのに。
金町:嫌ってた?ははははは!ほら!やっぱり!嫌われてたのよ、疎ましく思われてたのよ。
金町:指輪が嫌いってなに?意味がわからない。
松戸:私たちの関係を、隠してでも大事にしたいっていうあの人の決意よ。
金町:ははははははは!!!ほーらやっぱり!!隠さないといけない関係なんじゃない!
金町:決まりね、やっぱり貴方が「2番目」。ご愁傷様?警察呼ぼうか。
松戸:あの人の誕生石の意味を知らないの?
松戸:「誠実」本当に、あの人らしくて、いい誕生石。
松戸:そんな誠実なあの人が、私との関係を疎かにすると思う?
松戸:そもそも、あの人のこと何もわからない女は、貴女のほうなのよ。
金町:ちょっとまって
松戸:なに?痛感できた?まあ、今更謝っても遅いけどね。
金町:お前いまなんて言った?
松戸:は?だから、何も知らないのは貴女のほう。
金町:ちがう、その前。
松戸:その前?
金町:「青い石」の誕生石の意味、なんて言った?
松戸:は?だから「誠実」って。
金町:違うでしょ。
松戸:は?
金町:12月の誕生石。「ターコイズ」の意味は「成功」でしょ?
金町:だから私、あの人の仕事がうまく行くようにって、ターコイズを選んだんだから。
松戸:12月?何言ってるの?あの人の誕生日は9月。誕生石は「サファイア」でしょ?
金町:は?9月?
松戸:そうよ、9月
金町:ツバサの誕生日は12月だろ。お前そんな事も知らないの?
金町:クリスマスの翌日が誕生日で、自分の誕生日が嫌いなんだぞ?馬鹿なの?
松戸:ツバサ……?
金町:は?
松戸:だれそれ
金町:は?何言ってんの?ツバサだよ。は?ここツバサの家でしょ?
松戸:……もしかして、貴女が言ってる「あの人」って、この家の家主の「森本ツバサ」の事なの?
松戸:なーんだ。
金町:は??
松戸:そもそも土俵が違ったみたい。
金町:何いってんの?
松戸:私の恋人は、「アカネ」ちゃんの方だから。
金町:は???お前がアカネじゃねえの?
松戸:は?私が?なんで?意味わからない。
金町:は?え?いや、何言ってんの?
松戸:アカネは今、お仕事で出張中だから。
金町:は?じゃあ、お前誰なんだよ。
松戸:だから、アカネの恋人だってば。貴女は?あ、何?あの男もしかして
松戸:私のアカネに飽き足らず、あんたみたいなのにも手だしてたの?
金町:は?え?いや、何それ。
松戸:ごめんね?なんか勘違いさせちゃって。
金町:いや、え、いや、まってよ。ちょっと理解できてない。
松戸:貴女はここの家主「森本ツバサ」の何かなんでしょ?私そこには興味ないから、もう。
松戸:私が愛してるのは、「アカネ」ちゃんただ一人。それ以外はどうでもいいし、消えてくれていいと思ってるから。
金町:は?なんなの?は?全然意味わからない。
松戸:やっぱり頭弱いのね。そんな恰好してるんだもんね。
金町:恰好は関係ないだろ!ツバサはこういうのが好きなんだよ!
金町:女の子っぽい服装の、女の子らしいガーリィな子が好みなんだよ!
松戸:あー、で、それを装っていたってこと?かわいそ。
松戸:言葉遣いも下品、笑い方も下品なのに、無理にあわせてたんだ?
金町:まじで意味わかんねえ、なんなんだよ、ツバサも三日前から全然電話に出ないし。
松戸:ああ、そうでしょうね。
金町:は?
松戸:電話できるはずないと思いますし。
松戸:それより、あんな男でも貴女みたいな女に言い寄られたりするんですね。
金町:どういう意味だよ?
松戸:所詮あの男は、アカネちゃんの財布みたいなものだから。
松戸:時折からだを許してたのが気に食わないけど、アカネちゃんの所有物だから。あの男は。
金町:所有物ってなんだよ。
松戸:そのままの意味よ。人ですらない。物。
金町:私の大事なツバサにそういう事言わないでくれる!?
松戸:とは言いますけどね、あなた、完全な「2番目」なのは確かでしょ?
松戸:「所有物」の「所有物」とか、笑っちゃいますね。
金町:おまえ!!!!
松戸:静かにしてくれます?ちょっとうるさいです。
金町:お前こそなんなんだよ!きもちわりいぃんだよ。
松戸:あら、失礼ですね。気持ち悪いって。あんなくそみたいな男に求愛してる貴女もどうかと思いますけど。
松戸:「所有物」の彼とは?どこで知り合ったの
松戸:もう寝た?ピロートークはどんな感じ?けっこうねちっこい?
松戸:あ、それとも、やっぱりそこは淡泊なかんじ?
金町:きもちわりいんだよ!!!してねえよ!!そんなこと!!
松戸:えー、意外。めちゃくちゃ性欲あると思いますよ?あの男。
松戸:火曜日が燃えるゴミの日なの、いっつも月曜日の深夜にゴミ出してるみたいなんだけど
松戸:お盛んみたいで、何個も何個も避妊具がティッシュにくるまれたのがゴミ袋にいっぱいでね。
松戸:アカネちゃん優しいから、仕方なく相手してあげてるんだなって。なんかそれも愛しくなっちゃうの。
金町:は……?え?……は?
松戸:ん?でも待って?あいつ基本的にアカネちゃんにべったりなのに、そっか。
松戸:そうよね、他に手出す余裕なんてないよね?そうよ、この間も
松戸:就活の面接練習に行くとか言って、アカネちゃんからもらった交通費で
松戸:最新ゲームソフト買って家で一人で「うわー、貧乏神がとりついちゃったー」とか叫んでたし。
金町:は?は??
松戸:わかった、そっかそっか、納得した、すっごく納得した。
松戸:あなた、あの「所有物」の「ストーカー」なんだ!?
松戸:あははははははは、なにこれ、面白い!あははははは!!
金町:な、なんなんだよお前!きもちわる!!きもちわるいんだよ!頭おかしいんじゃねえの!
松戸:うっせえよ、黙れ、ゴミ。
金町:なっ
松戸:でもちょうどよかったー。
金町:は……?ちょうどよかった……?
松戸:困ってたんだよね、あの男の処理をどうするか。
金町:処理って、もの見たいにいうな!
松戸:いや「所有物」だから。ただの物だから。
松戸:私とアカネちゃんは前世から深いつながりがあるの。精神宇宙時代から、宇宙の
松戸:星々の一粒であるエーテル体の端まで、私とアカネちゃんは運命共同体だったし
松戸:同列の思考で、統一結晶ですらあった。どこまでも愛は深かったの。
松戸:それはどの時代、どの国、どんな待遇であったとしても、何度も私たちは
松戸:出会い、恋に落ち、そしてまた愛をはぐくんできたの。
松戸:今回はたまたま、お互い同性だっただけ。
松戸:これから私とアカネちゃんはまた、この時代でも出会って、お互いを融和していくの。
金町:なんなんだよ!!!お前の方がストーカーだろ!!!きもちわりい!!!!
金町:きもちわりいんだよ!!!何言ってるかわかんねええんだよ!!
松戸:ほんとうに頭が弱いんですね。
金町:なんとでも言え!つ、ツバサくんに教えなきゃ、こんなやばい女が近くにいるって……
松戸:あげますよ。
金町:……は?
松戸:その、ツバサくん。貴女にあげます。「邪魔」になったので。
金町:……ほ、本当か?
松戸:ええ。アカネちゃんにもわからないように、居なくなったことにして、
松戸:それで、私とアカネちゃんは、また出会えばいい。ただそれだけですから。
金町:お、お前がそれでいいなら
松戸:交渉成立ですね!ふー!よかった。
松戸:頭が弱いなんて言ってしまってごめんなさいね?
金町:い、いや……それは別に、いいけど。ツバサはどこなんだよ?
松戸:ああ、「その冷蔵庫の中ですよ。」

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