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ミッドナイトにまた逢おう(0:2:1)

【配役】

夏海:真淵 夏海(まぶち なつみ)

   鹿骨町を離れ、離島で小学校の教師をしている。

   女性。


朱里:落合 朱里(おちあい あかり)

   鹿骨町でバレエスクールのコーチをしている。

   女性。


DJ:ミッドナイトウィスパーのパーソナリティ。

  性別不問。



夏海:もしもし、聞こえる?


朱里:うん、聞こえるよ


夏海:よかった、こっち基地局少ないからさ。

   ちゃんと繋がるかちょっと不安だったんだ。


朱里:あはは。そっか、そうだよね、今どこなんだっけ?


夏海:秋笠島(あきかさじま)、一応これでもギリギリ東京都民。


朱里:秋笠島かあ、すごいね、船じゃないと行けないところ。


夏海:うん、島流しみたいなかんじ?


朱里:やだそれ極刑だよ?


夏海:あはは、そりゃまずい。島の人達に「何いうとるー!」って怒られる。


朱里:そうなったらごめんなさいしないと、だね。


夏海:だね、ははは。


朱里:ね、夏海ちゃん、元気だった?


夏海:元気ない声に聞こえる?


朱里:ぜーんぜん。うるさいくらい。


夏海:あ、言ったな!?


朱里:あははは、ごめんなさい。


夏海:……朱里ちゃんも、元気そうでよかった。


朱里:うん、すっごく元気。元気すぎてね、生徒さんたちから「コーチいつもうるさい」って

   怒られてるんだ。


夏海:一緒!私もそんなかんじ。


朱里:ふふ、なんか変な感じだよね。


夏海:ね。種類は違うけどさ、私たち二人とも人に何かを教える仕事に就いてるなんてさ。


朱里:うん。夏海ちゃんは、小学校の先生だもんね。


夏海:そ。とは言っても生徒は二人しか居ないんだけどさ。


朱里:離島だもんね。何歳の子たちなの?


夏海:んっとね、小学校6年生と、3年生。

   6年生のほうは男の子なんだけどさ、これがまたやんちゃでさー。


朱里:ふふ、でも男の子はやんちゃなほうがいいよ。


夏海:そういうもん?


朱里:そういうもん。


夏海:そっかー、まあ、そうだよなー、うーん、しかしなー。


朱里:何かあったの?


夏海:いや、こう、なんていうか、すけべというかさ。


朱里:すけべ!?


夏海:いっつもスカートめくってくるんだよ、あいつ。


朱里:……ぷっ、あははは!


夏海:な、なんで笑うの?


朱里:ふふ、ううん、きっと夏海ちゃんの事が大好きなんだねー。


夏海:えー!?そういうもん!?


朱里:そういうもんです、男の子っていうのは。


夏海:えー!そういうもんかー。


朱里:ふふ、そういうもんです。


夏海:あ、そろそろはじまるよ。


朱里:あっ、いけないいけない、おしゃべりに夢中になっちゃってた。


夏海:ラジオの準備はいい?


朱里:うん、ちゃんと昨日買ってきた。


夏海:あはは、いいね。


二人の用意したラジオから声が聞こえてくる。
DJ:…テステス、マイクテス。ツェー、ハー、ハー。
  聞こえる?聞こえてるね。


夏海:はーい、聞こえてまーす。


朱里:ふふ、ラジオにお返事してる。


DJ:時刻は〇時〇分、夜も更けてきました。
   真空放送局、銀河ラジオ「ミッドナイト・ウィスパー」
   お相手はわたくし、〇〇でお送り致します。


DJ:静かな夜に、このラジオを見つけてくれてありがとう。
  この放送は、そうだなぁ、見上げた星空のどこかひとつの星から
  ゆっくりあなたの耳元に降り注いでる「眠れぬ夜のほんの少しのおとも」のようなもので。

  眠れないあなたと、眠れないわたしをつなぐ、ちょっとした架け橋のようなもので。


朱里:……眠れない夜のおとも、かあ。


夏海:うん、真夜中のひみつごと、ってかんじ。


朱里:眠れなかったの?夏海ちゃん。


夏海:……うん、ちょっとね。


DJ:眠れない?焦るよね、ほんの少し。
  私もそう。ちょっとだけ焦っちゃう。
  なんだかこの広い宇宙の隅っこで、なんだか一人でいるような気分で。

  どうしようもない不安とか、なんだか許せない思い出のひとつとかを

  どうしても思い出したりしちゃってさ。


朱里:……いろいろ、思い出しちゃうこと、あるよね。


夏海:朱里ちゃんも?


朱里:うん、しょっちゅうだよ。


夏海:そっか、おんなじだね。


DJ:ぐるぐるぐるぐる、考えすぎちゃうくらい、考えちゃうよね。
  わかるよ、私もいっしょ。仲間だね。
  眠れなくて、寝なきゃって思う気持ちが余計にさ。

  この夜を、ひとりぼっちの夜にしていっちゃうんだ。


夏海:眠れなくてさ、なんだかぼんやりしちゃって。

   色々思い出しちゃってさ。

   そんな時に、このラジオに出逢ったんだ。


DJ:どうしてあんな事言っちゃったんだろうとか、
  どうしてあんな事しちゃったんだろうとか、
  大切にできたこと、

  大切にできなかったこと、

  大切にしたかったことが、

  胸の奥のほうで何度も鳴り続けてさ。


朱里:いい、出逢いだね、それは。


DJ:どきどき、してきちゃうよね。


夏海:うん、どきどきしてきちゃう。


朱里:ふふ、ラジオとしゃべってる。


夏海:あはは、もう癖なんだよね、なんか、ひとりじゃない感じになるからさ。


朱里:わかる気がするかも。


夏海:うん、わかってくれると思った。


DJ:自分が悪かったのかな、とか
  きっと、傷つけてしまったのかな、とか
  おなじだけ自分も傷ついたのにな、とか

  溢れる泉みたいに沸いてきてさ。


夏海:朱里ちゃん、私ね。


朱里:うん。


夏海:あの日、あの、流星群の日。


朱里:うん。


夏海:死のうと思ってたんだ。


DJ:どきどき、してきちゃうんだよね。


朱里:……そっか。


夏海:うん。なんかね、朝のニュース見てたらね。


朱里:うん。


夏海:こんなに私は苦しくて、しんどくて、何も考えられないのに。

   世の中はそんなこと何にも関係ないみたいに進んでいっててね。


朱里:うん。


DJ:そういう時の夜がさ、やさしいものであったらいいのに。
  とてもおだやかで、とても静かで、何にも邪魔されない、
  ゆるやかな時間の流れる、コーヒーをこぼしたみたいな夜だったらよかったのに


夏海:ああ、そんな風に、世界は何も変わらないなら、今日は死ぬにはいい日なんだなって。

   そんな風に思ってた。誰も、誰にも知られないで、苦しさを消してしまうのが良いことなんだろうなって。


DJ:どうしても、暗くて、寒くて、明日のことや
  いつかの立ち直らなきゃいけない日のこと、
  勇気を出さなければいけない日のことを考えて、

  それをさ、考えると、どうしても、

  苦しくなっちゃうよね。


朱里:それで、お父さんに巻き込まれたんだね。


夏海:うん、そう。


DJ:彗星のしっぽを掴むように、楽しかったことや
  嬉しかったできごとの後を追って
  掴み切れなくて余計に苦しくなる。


夏海:おじさんに人質にされて、振り回されて、なんて私は運が悪いんだろうって思ったなあ、あの時。


朱里:人質になる経験なんて、そうそうできないもんね。


夏海:宝くじ当たるより無いんじゃない?


朱里:ふふ、そうかも。


DJ:そりゃぁそうだよね、だって、しっぽでしかないんだから。
  光の線が後を引いて、ぼうっと光りながら弧を描いているだけ。
  虹のはじまりや終わりとおなじ。

  その楽しかった事も、うれしかったことも、すべては

  私や、君の頭の中にしかないんだから。


朱里:私はね、夏海ちゃん。


夏海:うん。


DJ:そんな日々、そんな日々が私たちには続いていて
  君も、私も、夜空の向こうに行けずに、なんだか落ち込んでいる。


朱里:死んじゃってもいいって、思ってた。


夏海:あの時?


朱里:うん。あの時。


DJ:そんな日に聞きたい歌なんてなくて、
  そんな日にお便りなんて出したくなくて、
  だから、このラジオはほかでもないあなただけ。

  そう、君、君や、あなただけに語り掛けている。


朱里:足のね、手術。受けなくてもいいって。思ってたの。

   骨肉腫って、知ってる?


朱里:……骨の、がんって言われてるやつ。


朱里:うん、それ。足にね、それができちゃって。

   もうね、バレエは諦めなきゃ行けないって言われた時に、もう、どうでもいいかなって。


DJ:大丈夫だよ、なんて簡単には言えないのもよくわかっていて。
  頑張ろうよなんて、気楽に言う事もできなくて。
  でも、それでも、このラジオで私が君に、あなたに、君たちに伝えたいことは


朱里:切るの、怖かったんだ、私。


DJ:きっと、大丈夫ってこと。


夏海:そりゃ、そうだよ。


朱里:うん。だからね、もうこのままでもいいかなって。

   お父さんも、お母さんも、ね、ほら、家庭環境よくなかったから、うち。


夏海:……いっしょ。


朱里:……だね。


DJ:きっと、君も、私も、あなたも、私たちも、君たちも
  みんなみんな、大丈夫ってこと。


朱里:いつか、話したかったんだ、あの時、どんな事考えてたのかってこと。

   夏海ちゃんに。


DJ:大丈夫って言葉を信じたいってところ、かな。


夏海:奇遇じゃん。私もだよ、朱里ちゃん。


DJ:この夜を超えれば、目が痛くなるような朝日が顔を出す。
  それは、この悲しさや寂しさをもっと痛々しいものにしてしまうかもしれない。


夏海:ねえ、あの時の夜空さ、覚えてる?


DJ:明るいからって、心が晴れるとも限らない。
   町ゆく人々の朝の影を見る事で、私は何をしてるんだろうって
   見比べて、見劣りして、なんだか頑張れてないのかなって

   思ってしまう事もあるかもしれない。


朱里:忘れたくても、忘れらんないよ、あんなの。


夏海:だね。


朱里:たった1分50秒。


夏海:でもなんかさ、永遠に続いてるみたいな、そんな空だった。


朱里:永遠なんだよ、きっと。


夏海:そっか、あれ、永遠だったのか。


DJ:でも、大丈夫だよって言葉を、私は信じたい。


朱里:うん。きっと、私たち二人以外にとっても、永遠の夜空。


夏海:そう、かもしれないね。

   たった1分50秒の、永遠の流星の星空。


朱里:まるで火の粉みたいでさ。


夏海:世界のはじまりみたいだった。


朱里:窮屈な部屋や、大嫌いだった街のネオンをさ、空にぶちまけたみたいだった。


夏海:……こっちの空ね、いっつもそんな感じなんだ。


DJ:私から、君へ、あなたへ、伝える「大丈夫」って言葉を、信じたい。


朱里:そうなんだ、そっか、明りが少ないと星空が見えやすいんだもんね。


夏海:うん。だからね、毎晩、思い出すんだ。あの時のこと。


朱里:後悔、してる?


夏海:わかんない。


朱里:してるね、少し。


夏海:バレたか。


朱里:なんとなく。


夏海:私があの場を離れなかったら、おじさんは今も生きてたかもしれない。


朱里:夏海ちゃん。


夏海:ううん、わかってる、それはいくら考えても仕方のないことで。

   今、この、今がね、おじさんが求めていた事の結果なんだって、わかってるよ。

   でも、


DJ:だって、私たちはこの夜を知っているから。


夏海:考えちゃうんだ。ほんの少しだけ。

   おじさんからもらった命なんじゃないかなって。


DJ:悲しくて、辛くて、どうしようもなく焦ってしまって
  誰に頼る事もできなくて、でも、誰かに助けてほしくて
  孤独で、孤独で、ひたすらに孤独で。

  終わりにしたほうが楽なんじゃないかなって思ってしまう

  この暗い暗い夜を、私たちは知っているから。


朱里:夏海。


夏海:え、あっ、はい。


朱里:いいんだよ、あんな糞親父、人を人とも思わないヤクザの親父なんて死んだって。


夏海:え、ええ・・・?


朱里:って、夏海なら言うと思ってた。


夏海:……なんとなく、言ったような覚えも、ある。


朱里:……お父さんは、さ。


夏海:うん。


朱里:最後、笑ってたでしょ。


夏海:え?


朱里:なんとなく、そう思うんだ。あんまり顔も覚えてないけど。

   あの人は最後、笑ったような気がする。なんか、ばつが悪そうにさ。


夏海:……朱里、ちゃん。


朱里:不器用なやつだよね、あいつ。

   そんな夜空なんかじゃなくてさ、私は、逢いたかったよ、もう一度。


DJ:そして、その夜の中に、私や、君が居る事を知っているから。


朱里:「もしも」の話はね、きっと終わらないんだ。

   もし、あの時、あの流星群が見れなかったら。

   もし、あの時、お父さんが会いに来てたら。


夏海:うん。


朱里:でも、今私たちの流れ星の先頭は、ここなんだ。


DJ:暗くならないと見えない、1等星から6等星の
  星屑のうちの一人が、私たちだって、
  私も、君も、あなたも、知ることができたから。


朱里:産まれて、燃えながら進んで、進んだ先の先頭がね、今、ここなんだ。


DJ:私たちは、孤独かもしれない。
  ひとりぼっちかもしれない。
  誰もまわりにいなくて

  誰にも頼れなくて

  孤独かもしれない。


朱里:きっとお父さんも、そうだったんだと思う。


夏海:……「おまけみたいな人生」。


朱里:……お父さんの言葉?


夏海:うん。人っていうのは、産まれた時が最上で、あとは「おまけ」みたいなもんなんだ、って。


朱里:お父さんらしい。


夏海:……でも私、最近思うんだ。


朱里:なあに?


夏海:……お菓子とかさ、雑誌のおまけってさ。


朱里:うん。


夏海:……先に、開けちゃわない?


朱里:……ぷっ、あはは、そうかも。


夏海:私多分ね、「おまけ」を先に開けちゃったんだ。

   あんな、すごい体験以上の事なんてきっと、この人生できっと二度と無い。


朱里:そうだね。


DJ:でも、この夜を私たちは知っている。


夏海:だからね、たまに、思うの、もしかしてこれからの人生って辛いことだけが待ってるんじゃないか、って。


朱里:うん。


DJ:同じ夜を、私たちは知っている。


夏海:でも多分、そうじゃないんだよね。


朱里:うん。


DJ:だから、だから
  「大丈夫」という言葉を、私は信じたい。
  さみしくて、眠れなくて、焦ってしまうあなたへ。

  さみしくて、眠れなくて、焦っていたわたしから。


夏海:きっと、今から「最上」なんだ。

   あの時、私は、もう一回産まれたようなものでさ。

   きっと、それを繰り返して、おまけや、最上をまた掴もうとしながら

   この夜を繰り返していくんだな、って。


DJ:「大丈夫」だよ、ってあなたに伝えたい。


朱里:……うん、そうだと思うな、私も。


夏海:ありがと、朱里。


朱里:どういたしまして、夏海。


DJ:最後まで聞いてくれてありがとう。
  この夜を、あなたと一緒に過ごせたこと、うれしく思います。


夏海:終わっちゃった。


朱里:ね、終わっちゃったね。


DJ:真空放送局、銀河ラジオ「ミッドナイト・ウィスパー」
  お相手はわたくし、〇〇でお送りしました。


夏海:そのお相手は私、真淵夏海と落合朱里でした。


朱里:またラジオと話してる。


夏海:眠れそ?


朱里:どうかな、すぐには無理かも。


夏海:じゃあ、もう少し話す?


朱里:それもいいかもね。


夏海:ね、前にさ、「もしこのおまけの人生にタイトルをつけるなら?」って話したの、覚えてる?


朱里:ああ、覚えてる覚えてる。


夏海:今だったらさ、なんてタイトルにする?


朱里:好きだねー、タイトルつけるの。


夏海:一応?文系なもので?


朱里:関係ある?


夏海:多分ある!


朱里:そうだなあ。


夏海:せーの、で言ってみない?


朱里:またぁ?


夏海:好きなの、そういうの。


朱里:しょうがないな、いいよ。そろわなくても笑わないでよ?


夏海:いいよいいよ、考えた?


朱里:うーん、まぁ、うん、考えた。


夏海:じゃあせーのでいくからね。


朱里:フェイントとかナシだよ?


夏海:大丈夫だって、いくよ、せーの


夏海:『ミッドナイトでまた逢おう』

朱里:『ミッドナイトでまた逢おう』




テステス、あー、テステス。
まだ繋がってる?繋がってるね。
最後まで聞いてくれてありがとう。

いつもはこんな事言わないし、書かないのだけれど

でも、今日は特別に、書いてしまうし、言ってしまうね。

私は、今、この文章を書いているこの瞬間も。

死にたくて溜まらない。

漠然と、生きていたくないとも思うし

痛くなく死ぬ事ができるなら、いつだってすぐに死んでしまいたいとも思っている。

そうじゃない瞬間もあって、楽しさやうれしさに包まれて

穏やかな日を過ごしているときもある。

でも、隣にはずっと「死んでもいいんじゃない?」が居る。

その「死んでもいいんじゃない?」が隣に居る間は、夜がとても恐ろしいものであると思う。

どんな囁きや、どんな暗さの中にも「死んでもいいんじゃない?」が居るから。

そんな夜はとても酷く、寂しく、何もかもが上手く行かないような、そんな気持ちになる。

「さよなら、流星都市」という物語は、僕が「死のう」とする寸前で書いた物語で

夏海と落合の話していることは、私の思う事すべてでした。

もしかすると、今も私は、あの日の夜の落合の隣にいるのかもしれない。

でも、おまけみたいな人生を最上のものにしたいと思って、ここまで来てしまいました。

許せない人がいます。許したかった人がいます。

大切にしたかった人や、大切にされたかった人。

手放してしまった事、拒絶したこと、拒絶されたこと。

生きていく上で、からだを燃やしながらしか進むことのできない私は、

流れ星のように段々と小さくなっていっている。そんな感覚です。

きっと、僕以外の、あなたも、そんな気持ちなのではないでしょうか。

それはもしかしたら「死にたい」ではなく

「生きていたくない」かも知れない。

でも少なからず、ここに、あなたと同じ「生きていたくない」やつが居ます。

少なからず、この気持ちを抱える僕は、あなたのその燃えるからだの熱さを想像できる。

だから、僕はやはり、「大丈夫」という言葉を信じたいのです。

何が大丈夫なのか、本当に大丈夫なのか、わからない。でも、

「大丈夫」という言葉を信じて、この「生きていたくない」と

「死んでもいいんじゃない?」と思う自分を、許せたらいいなと思っています。

ただ、それだけです。同じ夜を知るあなたへ。

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