本当に3分で帰るとは思わないじゃん(0:2:0)
【配役】
◆ファイトピンク:
合コンに誘った方。3分間巨大化系ヒーローとの合コンを設定したはいいが・・・
こう見えて軍事マニア。現実主義。合理的。
◆マジョリージョ:
合コンに誘われた方。3分間巨大化系ヒーローとの合コンを楽しみにしていたが・・・
脱!オタサーの姫。最近アクシーズファムで服を買うのをやめた。
【本編】
合コンの二次会という名の反省会「怪獣酒場 新橋店」にて
マジョリージョ:あり得ない。
ファイトピンク:さーせん。
マジョリージョ:まじで、あり得ないよ。
ファイトピンク:ほんと、さーせん。
マジョリージョ:これが飲まずにやってられますかっての!!!
ファイトピンク:店員さん!生絞りグレープサワー追加で!2つ!至急おねがいします!はい!すいません!
マジョリージョ:ほんと、やってられますかっての!!!
ファイトピンク:姐さん、ほんと、ほんとに、もう今日は飲みましょ。
あたし、付き合いますから!
マジョリージョ:う・・・う・・・今やさしくしないで、泣く、泣ける。
ファイトピンク:涙は心の浄水器!泣きましょ!姐さん!泣きましょ!!
マジョリージョ:う・・・う・・・
ふえーーーーーーん!!!!!!ピンクぅううううう!!!
ファイトピンク:ええ、ええ、泣きましょう、マジョ姐さん、今日は泣きましょ。
マジョリージョ:なんでさあ!!!!なんであんなの呼んだわけ!?
ファイトピンク:あ、やばい、燃料入ってきちゃった。
マジョリージョ:やべえっしょ!?あいつ、やべえっしょ!?
ファイトピンク:いやー、あははー、それは、ほんと、あたしの采配ミスで・・・
マジョリージョ:だってさ!?全員だよ!?イケメン全員お持ち帰り!
なに!?魔法少女ってそんな人気!?みんな男は魔法少女がいいわけ!?
ファイトピンク:いやー・・・ほら、最近の魔法少女おしゃれですから・・・
マジョリージョ:私だって魔女なんですけど!?私だってさあ、マジョなんですけど!?
ファイトピンク:あ、姐さん、それは、その話はよくないですって
マジョリージョ:なんでよ!?
ファイトピンク:・・・言っていいんですか?
マジョリージョ:言いなさいよ!!!
ファイトピンク:「魔法少女」が・・・成長したら・・・「魔女」なんで・・・
マジョリージョ:・・・?
だからなによ。
ファイトピンク:つまり、その、ほら、もう完全に「若さ」で負けてるってことで
マジョリージョ:ぐっさーーーーーー。
あ、だめ、あ、やばい、泣けてきた、そうじゃん、その通りじゃん。
魔法少女が魔女になるんだから、そりゃ魔法少女のほうが若くてぴちぴちじゃん。
え、あ、やばい、視界歪んできた、やばい、ピンク、やばい、こぼれる。
目からやばいのこぼれる。
ファイトピンク:店員さーーーーん!!!はやく!!!早く生絞りもってきて!!!はやく!!!
あ、ほら、ほら!来ましたよ!生絞りグレープ!ほら、来ましたよ!
わ、わー!イケメンの店員さんがしぼった生絞りグレープだー!わー!
マジョリージョ:グレープフルーツなんてしぼってんじゃないわよ!!!!!!
私の豊満ボディを絞りなさいよ!!!!ねええ!!!!ちょっと!!!!
ファイトピンク:マジョリージョさん!店員さんにからむのはやばい!やばいって!それは!
マジョリージョ:・・・はきそ。
ファイトピンク:暴れて叫ぶからですよ、もー。大丈夫ですか?
マジョリージョ:うぷ・・・大丈夫・・・
ファイトピンク:・・・よしよし、マジョリージョさん、よしよしですよ
マジョリージョ:う・・・ピンクぅ・・・泣けちゃうってそんなのー・・・
ファイトピンク:魔法少女がなんぼのもんじゃですよ、ほら、あいつら
変身時間尺摂りすぎじゃないですか
マジョリージョ:そーだそーだ・・・
ファイトピンク:最近はエンディングで映えを意識したダンスなんて踊りやがるんですよ、きゃつら
マジョリージョ:ねらいすぎじゃんそんなの
ファイトピンク:そーですよ、狙い過ぎですよ、ほんと
それに比べてマジョリージョさんなんて幅広い層にウケがいいですから
マジョリージョ:・・・そうかなぁ
ファイトピンク:そーですよ、女性からだって人気あるんですから
ほら、その、なんていうか、狙ってない感じというか
男なんていなくたって平気よ、みたいな、キャリアウーマン的な良さが
ほら、ね
マジョリージョ:・・・それっていいこと?
ファイトピンク:いいこと!絶対いいこと!女性人気高い方が絶対いい!
ぜーーーったい良い!
マジョリージョ:そうかな、ねえ、そうかなぁ
ファイトピンク:そうですよ、絶対そう、ね、ほら、私はマジョリージョさんのことだぁいすき
マジョリージョ:ピンクぅ、ピンクちゃぁん、すきぃ、もうつきあお
ファイトピンク:あ、そういうのはちょっと
マジョリージョ:ねえーーーー、そういうとこーーーー。
ファイトピンク:あははは。すいません。
マジョリージョ:・・・でもさ、本当さ、今日の合コンはやばかったわ。
ファイトピンク:いやほんとそれ、ちょっと伝説ですよこれは
マジョリージョ:一周まわってちょっと面白くなってきたんだけど
ファイトピンク:まず始まり方がやばかったですよ
マジョリージョ:ほんとそれ。開幕一番、まさかのさあ。
ファイトピンク:「じゅわ、じゅわっ!!!じょわっ!!じゅわーーー!」
マジョリージョ:まさか、3分間変身系ヒーローがそれしか喋れないとは思わないじゃん。
ファイトピンク:やばいっすよ、あいつら、ずっと胸のカラータイマー鳴ってましたもん。
マジョリージョ:それはあれなの?ずっとピンチだったってこと?
ファイトピンク:ちげえねえっす
マジョリージョ:それはどゆこと?私達が怪獣ってこと?
ファイトピンク:まあ、ラブモンスターって意味合いでは怪獣で間違いないっす
マジョリージョ:ラブモンスターはやばい、愛のブレイキングダウン開幕じゃん
ファイトピンク:いいえて妙すぎる、やばい
マジョリージョ:え、でもさ、ほんとさ、筋肉はやばかったよね
ファイトピンク:わかる、ほら、僧帽筋とか、えぐかった
マジョリージョ:わかる、僧帽筋やばい、かじりたかったもはやあれは
ファイトピンク:わかるーーー、無口でも意思疎通とれなくてもいい、僧帽筋噛みてぇー!
マジョリージョ:イケメンの鎖骨のくぼみにピンドン注いで飲みながら、マッチョの僧帽筋噛みたいよね?
ファイトピンク:いやもうなんですかそのフルコースやばすぎです
マジョリージョ:僧帽筋は女のジャーキー
ファイトピンク:語彙力やばすぎ・・・もうこの時間大好き
マジョリージョ:でも一番やばかったのはさあ
ファイトピンク:・・・あたしが言っていいすか、それ
マジョリージョ:・・・うん、いいよ
ファイトピンク:なんであいつ、本当に3分で帰ったんです?
マジョリージョ:それなーーー。
ファイトピンク:いや、ほんと、それななんですよ、え、なに、戦い以外でも3分しかもたないの?って
マジョリージョ:奴にとってはこの合コンが戦いだったのかもしれない
ファイトピンク:だとしたら巨大化もしてよ・・・
マジョリージョ:くー・・・ほんとそれ・・・
ファイトピンク:から揚げ数個食べて帰りましたよ、あいつ・・・
マジョリージョ:から揚げの試食会かよって・・・
ファイトピンク:試食会はやばい、え、やばい、今日マジョリージョさん語彙力やばい
マジョリージョ:ちょっとストレスがマッハすぎてキレッキレになってる、私の中の語彙力
ファイトピンク:M-1出れますよ、その語彙力なら
マジョリージョ:やだよ、女捨てらんないもん
ファイトピンク:じゃあフリースタイルダンジョン
マジョリージョ:ちょっと善処する
ファイトピンク:結構乗り気じゃん
マジョリージョ:ラップはちょっと憧れあるでしょ
ファイトピンク:今の語彙力ならまじでいけそう
マジョリージョ:まあ、いかないけどさ
ファイトピンク:・・・ほかのメンツもやばくなかったです?
マジョリージョ:お持ち帰りされた二人ね
ファイトピンク:顔だけは良かった
マジョリージョ:顔だけでもよかったらほぼ合格じゃんかよ、そんなの
ファイトピンク:まちがいねえ・・・
マジョリージョ:最近の仮面しながらバイク乗るヒーローってなんであんな顔いいの?
ファイトピンク:ビジュ良すぎてもはや仮面しないでほしい・・・
マジョリージョ:わかる・・・仮面いらなくない・・・?
そのビジュが全てを守るまであるよね?
ファイトピンク:ある、絶対ある。あの顔面の空間にだけ領域展開ある。
マジョリージョ:五条悟じゃん、やば。ビジュがいいって最強じゃん。
ファイトピンク:まじうちの戦隊の男ども見習ってほしい
マジョリージョ:ビジュいいからマッシュでも許せちゃうよね
ファイトピンク:ほんとそれ、許せる、なんならマッシュで来いってかんじ
マジョリージョ:でも実際は?
ファイトピンク:ショートポンパ
マジョリージョ:はーーーーー???自分のビジュの良さわかってんねーーーー?
ファイトピンク:かわいすぎかーーーーー。母性くすぐりすぎかーーーー。
マジョリージョ:母乳でるかとおもったわ、あんまりにもくすぐられ過ぎて
ファイトピンク:わかる、もはや多分ちょっと出てたまである
マジョリージョ:ビジュよすぎにショートポンパはあかんって
ファイトピンク:裏垢女子にカルバンクライン着させるようなもんですよあれ
マジョリージョ:もはや産みたいまである
ファイトピンク:産みたいはやばいっすよ、姐さん
マジョリージョ:いや、絶対わかるようになる、あんたも、そう思う日がくる
ファイトピンク:そんなエックスデーやだなあ
マジョリージョ:ま、でも、そんなビジュ良ショートポンパ仮面男子も・・・
ファイトピンク:ぜーんぶ持ってかれちゃいましたけどね
マジョリージョ:魔法少女に。
ファイトピンク:勝てないですよ、あれには。もう、声がかわいいですもん。
マジョリージョ:ちょっとやってみてよ、真似して。
ファイトピンク:えー!いやですよ!
マジョリージョ:なんでよ、元々魔法少女志望だったでしょあんた。
ファイトピンク:そんな時期もありました・・・
マジョリージョ:ほら、やってやって、私、3分間ヒーローやったげるから。
ファイトピンク:えー!!!よりにもよってー!?
マジョリージョ:『ジョワ・・・シュワッチ・・・ジョワワ』
ファイトピンク:・・・ごほん。『えー、スペシャルマンさんってぇ、全長500メートルまで巨大化できるんですかぁ?すごぉい、なんかぁ、おっきぃ人ってぇ、どきどきしちゃうぅ、なぁ?』
マジョリージョ:激似
ファイトピンク:もうやんない!もう絶対やんない!
マジョリージョ:あの幼い感じの声はずりぃって
ファイトピンク:所詮カワボっすよ、カワボ、世の中カワボなんすよ
マジョリージョ:やさぐれてんじゃん
ファイトピンク:やってらんねっすよ、ほんと
マジョリージョ:たまってんの?大丈夫?話きこか?LINEやってる?
ファイトピンク:勘違い系話きこか男子やめー!
マジョリージョ:はー。ねえ。今回何がいけなかったのかな、私たち。
ファイトピンク:まずはメンツ決めですよ。魔法少女は今後出禁です。
マジョリージョ:そうね、ミラクルマジカルなかんじで全員持ってかれるからね。
ファイトピンク:ぎり、コンパクトとかで返信するタイプの魔法少女はよしとします。
マジョリージョ:いやもうそれほぼ大先輩じゃん。
ファイトピンク:あとは3分間ヒーローは本当に3分で帰るってとこです。
マジョリージョ:街コンでも5分はトークタイムあるからね。
ファイトピンク:あとは私達がひたすら酒を飲み過ぎたとこです。
マジョリージョ:そこじゃねー、一番だめだったの、そこじゃねー?
ファイトピンク:これがアルコールモンスターの弱点か・・・
マジョリージョ:酒控えよ・・・だめだよ、飲むの強い子モテてるの見たことないもん・・・
ファイトピンク:ほろ酔いで顔真っ赤にする練習します・・・?
マジョリージョ:飲めませんアピールがんばろ・・・あれ、なんかあんたスマホ鳴ってない?
ファイトピンク:あ、ほんとだ。あ。スペシャルマンさんからですよ。
マジョリージョ:3分帰宅マンじゃん。
なに?通話?
ファイトピンク:いや、LINEですね、読みますね。
「今日は楽しかったです、今度はマジョリージョさんも誘って
巨大化ヒーロー仲間も誘って、4人で遊びに行きませんか」だって。
マジョリージョ:・・・あのさあ
ファイトピンク:はい
マジョリージョ:センスあんじゃーん!!!!いくいくぅ!!!!
ファイトピンク:見る目ありますよねえええ!!!!!!!
おわり
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