巨大化できるなら手のひらに乗せて夕陽デートくらい考えて来なさいよ(2:2:0)
【配役】
◆スペシャルマン:男性
◆スペシャルマンセブン:男性
◆マジョリージョ:女性
◆ファイトピンク:女性
スペシャルマンセブン:ジュ、ジュワ
スペシャルマン:ジュワッチ、トゥワー!
スペシャルマンセブン:ター!!!ジュワッチ!!ジュワ!!!
スペシャルマン:シュワ!!!!ジュワア!!!!
スペシャルマンセブン:ワッハッハッハッ!
マジョリージョ:……ねえ、ピンクちゃん。
ファイトピンク:……はい、なんですか、マジョリージョ姐さん。
マジョリージョ:皆まで言う必要があるか。
ファイトピンク:そこは皆まで言って欲しいですね。
マジョリージョ:……じゃあ、耳の穴かっぽじって聞いてくれる?
ファイトピンク:はい、よろしくお願いします。
マジョリージョ:なんて言ってるかまったくわかんない。
ファイトピンク:姐さん。
マジョリージョ:なに、ピンクちゃん。
ファイトピンク:私もっす。
マジョリージョ:どうするよこれ。どうすんのよ。
ファイトピンク:どうするも何も、もうドライブダブルデートは始まっちゃってるんですよ。
ファイトピンク:耐え抜く、いや、生き抜くしか無いじゃないですか。
マジョリージョ:恋ってなんでいつも戦いなの?
ファイトピンク:男は星の数ほどいますけど、女も星の数だけ居るからですよ姐さん。
スペシャルマンセブン:ジョッハッハッハッハ!!
スペシャルマン:ジョッハッハッハッハ!!
ファイトピンク:多分これ今小粋な巨大化ジョーク飛ばされてますよ姐さん。
マジョリージョ:わかんねえよ、異次元すぎて。
ファイトピンク:でも姐さんこれはチャンスなんですよ。
マジョリージョ:わかってる。
ファイトピンク:これを逃したら次の合コンまでに私たち、放送終わっちゃいますよ。
マジョリージョ:番組交代はヤバい、ワンチャン狙えなくなってくる。
マジョリージョ:早いかんね、戦隊モノの人気サイクルは早いかんね。
ファイトピンク:あっという間におもちゃ売り場からも棚卸しされますからね。憎き棚卸しですからね。
マジョリージョ:……棚卸しの怪人作ったら、もしかして最強?
ファイトピンク:最強かもしんねっす、でも多分私たちだけじゃなくて視聴者もダメージ喰らいますそれ。
ファイトピンク:棚卸しされる前に!マイスィートダーリンゲット大作戦を遂行しないといけないですよ!姐さん!!!
マジョリージョ:わかってる!!!!
スペシャルマンセブン:ジョワ、ジョワワワ、ジョワッチ?
マジョリージョ:ぴ、ピピピピピンクちゃん!話しかけられてる!スペシャルマンセブンさんに話しかけられてるどうしよう!!!??
ファイトピンク:お、落ち着いて、落ち着いて姐さん!
ファイトピンク:大丈夫、まだ、まだ大丈夫っす!
マジョリージョ:な、なにが大丈夫なの!?どうしたらいいの!?
ファイトピンク:そ、ソウル!ソウルですよ!ソウルで答えてください!
マジョリージョ:わかんないわよ!ソウルって何よ!
ファイトピンク:雰囲気で行くしかないです!ほら!姐さん!
マジョリージョ:あ、えっと、あ、その、じゅ、ジュワ!ジュワッチ!!!
スペシャルマンセブン:ジョワっハッハッハ!!
スペシャルマン:ジョワ!ジュワッチ!!ジュワッチ!!
スペシャルマンセブン:ジュワハハハハ!!!
マジョリージョ:乗り切った気がする!?
ファイトピンク:行けましたよ!!!なんかわかんないですけど行けましたよ多分!きっと!間違いなく!
スペシャルマン:ジョワ?ジョワジョワ、ジュワア!!!!
マジョリージョ:あんた、話しかけられてるよ……
ファイトピンク:あ、え、あ、えっと、その
スペシャルマン:……ジョワ、ジョワイイネ
ファイトピンク:可愛いって言われた気する!可愛いって言われました!絶対!いま!言われました!!可愛いって!!!!
マジョリージョ:いわ、れた?言われてた?今?
ファイトピンク:言われてた!絶対言われてた!!!
スペシャルマンセブン:ジョワ、ジョーワ、ジョワリージョ。ジョワイイ。
マジョリージョ:今!!!!!今マジョリージョ可愛いって言った!絶対!言ってた!!!言ってたよね!!!?
ファイトピンク:言ってた気します!なんか!言ってた気します!
スペシャルマン:ジョワ、ジョワ!!!
スペシャルマンセブン:ジョワッジョワッジョワッ!
スペシャルマン:ジョワっハッハッハ!
ファイトピンク:また小粋な巨大化ジョークきてますよ……!
マジョリージョ:これだけは何もわからん……くっ……これだけは何も……
ファイトピンク:で、でもなんか!なんか悪くない雰囲気ですよねこれは!
マジョリージョ:悪くない、絶対悪くない感じだと思う!
ファイトピンク:ですよ!そうですよ!!!
スペシャルマンセブン:ジョワッハッハ!
マジョリージョ:……。
ファイトピンク:……姐さん?
スペシャルマン:ジュワ!ジュワジュワ!ジュワッチ!
マジョリージョ:……………………。
ファイトピンク:姐さん、どうしたんですか、姐さんさん。
マジョリージョ:……本当に、それでいいのか?桃沢 もも。
ファイトピンク:急に本名で呼ぶのやめてください、姐さん。
マジョリージョ:本当に、これでいいのか?
ファイトピンク:……姐さん、夢から醒めたらいかんですよ、まだ、まだ間に合います。
マジョリージョ:桃沢 もも、本当に、これでいいのか。
ファイトピンク:姐さん、それ以上は駄目です。そこが、そこが夢と現実のボーダーラインですよ、姐さん。
マジョリージョ:しゃらくせえ。
ファイトピンク:ね、姐さん!!!
マジョリージョ:考えてもみて、ピンクちゃん。
マジョリージョ:恋愛ってここがゴールじゃないの。
マジョリージョ:ここから始まるんだよ?
マジョリージョ:このままジョワジョワ星人と
マジョリージョ:恋愛がはじまったとして
マジョリージョ:私たちの恋愛は3分で終わるようなものじゃないんだよ?
マジョリージョ:ねえ、我慢するのやめよ?
マジョリージョ:私たち、自分達の価値、自分達で下げてる。
ファイトピンク:や、やめてください!姐さん!
ファイトピンク:それを、それを言ったら、今までの努力が水の泡になっちゃうじゃないですか!
マジョリージョ:水の泡にくらいなったらいいのよ。
ファイトピンク:姐さん!?
マジョリージョ:あの人魚姫だって最後には水の泡になって消えてしまったのよ!?
マジョリージョ:私だってひとつの恋に身を焦がすようなそんな、そんな恋愛がしたい!
マジョリージョ:でもだからって誰でもいい訳じゃない!
マジョリージョ:そうでしょ!ねえ!桃沢もも!
マジョリージョ:私、私、私の人生をジョワジョワを我慢する人生で終わらせたくない!
ファイトピンク:……姐さん、流石っす。
ファイトピンク:秘密結社とろサーモン、悪の女幹部マジョリージョの本気を今見ました。
ファイトピンク:……いえ、違いますよね、マジョリージョさん。
ファイトピンク:あなたは今、悪の女幹部マジョリージョじゃない。
ファイトピンク:「谷中 薫子(たになか かおるこ)」、本人としての心の中からの言葉だった。
マジョリージョ:……私たち、我慢するのやめよ。
ファイトピンク:……はい!姐さん!
スペシャルマンセブン:ジョワ、ジョワっ、ジョワワワ
スペシャルマン:ジョワジョワジョワ
マジョリージョ:……ねえ、スペシャルマンさん
スペシャルマン:ジョワ?
マジョリージョ:なーーーーーに言ってんのかわかんねぇーーーーんだよコルァーーー!!!!
スペシャルマン:ジョ、ジョワ!?
マジョリージョ:さっきからジョワジョワジョワジョワ、何言ってるのかさーーーーっぱりなんだよ!
ファイトピンク:姐さん、姐さんかっけぇっす……姐さん……!
スペシャルマンセブン:ジョチツイテ、ジョチツイテ
マジョリージョ:そこまで話せるならもうきちんと話せよ!こっちがもうすぐ世代交代する戦隊出身だからってなめとんのかワレ!
ファイトピンク:そーだそーだ!おもちゃの売上で言ったらそっちより高いんだからなー!
スペシャルマン:ぴこん、ぴこん、ぴこん
マジョリージョ:ピコンピコンじゃなーい!!!ピンチってか!ピンチってかコノヤロウ!
ファイトピンク:そーだそーだ!なんだったらこの間の合コンの時なんで3分で帰ったんだ!この軟弱ヒーロー!
マジョリージョ:唐揚げ2、3個たべて帰ってんじゃないわよ!あたしら口説きたいならせめて日本語話せるようになっときなさいよ!
ファイトピンク:そーだそーだ!ちゃんと言葉で口説け!その口で!銀色のその唇であまいセリフ言ってみろ!
マジョリージョ:なんなら巨大化しろ!そのクソデカ僧帽筋噛ませろ!
ファイトピンク:こちとら巨大化ヒーローはチーズINハンバーグなんだからな!大好物なんだからな!
マジョリージョ:本気のBIGLOVE見せてこいよこのやろー!
ファイトピンク:そーだそーだこのやろー!
スペシャルマンセブン:ぴこん、ぴこん、ぴこん
マジョリージョ:そっちまでピンチになってんじゃねえ!恋の戦いは3分なんかじゃ足りねえぞ!?愛のカラータイマーもっと鍛えて来やがれ!
ファイトピンク:そーだそーだ!手のひらに乗せて夕陽の見える海とかで巨大化デートくらいさせろこらー!
マジョリージョ:「あの星が欲しい?君のためなら持ってくるさ」って流星に乗って銀色の王子様やれよこらー!
ファイトピンク:そーだそーだ!そういうの待ってんだこっちは!
マジョリージョ:そういうの待ってんだこっちは!
スペシャルマンセブン:あ、あ……
スペシャルマン:ピカーーーーーン!!!!
マジョリージョ:きゃ!眩しい!なにこれ!
ファイトピンク:変身が……とけた……?
スペシャルマン:……あ、あの、えっと
マジョリージョ:あ、え、あれ、す、スペシャルマンさん、喋れる……ん……ですか?
スペシャルマン:その、すいません、カッコつけて変身して来てたのすっかり忘れてて……。
スペシャルマンセブン:僕のほうも、変身してても僕らは何を喋ってるのかわかってるので、まさか通じてないと思ってなくて……
ファイトピンク:は、はわ……
スペシャルマン:その、こんな形で言うのもあれなんですけど
マジョリージョ:ひゃ、ひゃい
スペシャルマン:第一印象から、すごくいいなって思ってて。僕じゃ、ダメですかね。マジョリージョさん。
マジョリージョ:ジョワの一言に愛が全部詰まってました、大好きです。よろしくお願いします。
ファイトピンク:姐さん!?
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