当サイトに掲載されている作品を使用する際は、利用規約に同意したものと見なします。

かならず使用前に利用規約の確認をよろしくお願い致します。


▼【シナリオサムネイル(表紙)】の使用について▼

事前に作者まで連絡をお願いします。

無断使用が確認出来た場合は、表紙使用料3000円のお支払いに承諾されたと見なします。


下記ツイートボタンからシナリオのツイート、サイトのフォローなども協力よろしくお願いします!


■してくれると嬉しいこと■

①上演のお知らせ等はにょすけXアカウントまでお気軽にメンションしてください!

②上演お知らせに気づかない場合もあるためDMなども気軽にお送りいただけると嬉しいです!

③シナリオの感想等があると泣いて喜びます!メンション、DM、マシュマロ気兼ねなくお送りください。


◆◆◆◆◆◆

臍帯とカフェイン|声劇シナリオ・ポエトリー

サイトフォローもよろしくね!


余命500年(1:1:0)

【配役】

◆エルフ:

 女性にしていますが、性別を変えても構いません。語尾などの変更OK


◆新太郎:

 男性にしてますが、性別変更しても構いません。その際名前は「かなえちゃん」とでもしておきましょうか。語尾変更OK



エルフ:落ち着いて、聞いて欲しいんだ。


新太郎:う、うん、どうしたのエルフさん。


エルフ:私は、エルフという立場でありながらこの異世界『ニポンネ』に転生された。


新太郎:日本ね、日本。


エルフ:何も分からぬこの場所で、お主に出会えたのは幸福でしか無かった。


新太郎:えへへ、なんだよ、照れちゃうな。


エルフ:私がもともといた世界、シェバディールでは戦いの日々だった。


新太郎:ドラゴンとかいたって言ってたもんね。


エルフ:ドラゴンとの戦いの日々、そして、ドラゴンとの戦いの日々。


新太郎:ドラゴンばっかだね。


エルフ:魔物がはびこり、国民は疲弊していた。


新太郎:大変だ。


エルフ:ドラゴンも疲弊していた。


新太郎:ドラゴンのこと本当は好きでしょ?


エルフ:そんな戦いの日々だった。


新太郎:本当お疲れ様。


エルフ:ニポンネに来てからというもの、私は女としての喜びを知ったのだ。


新太郎:ちょっと言い方が危ないけど大丈夫かな。


エルフ:マリトッツォは甘くておいしい。


新太郎:ちょっと古いんだよな。


エルフ:川にアザラシが現れるとなんか可愛い。


新太郎:ちょっと古いんだよな。


エルフ:エステは気軽に行ける。


新太郎:女の子は大体がね。


エルフ:悪口を言いながら飲むタピオカミルクティーは最高に美味い。


新太郎:瀬戸内寂聴さんみたいな事言ってるなあ。


エルフ:それもこれも、新太郎、君に出会えたからだ。


新太郎:えへへへ、照れちゃうな。


エルフ:……愛している、新太郎


新太郎:どどどどどひゃ!照れMAXだよそれは!


エルフ:……だから、言わなければいけない。


新太郎:なんだい、改まって……。


エルフ:病院に、行ってきたんだ、今日。


新太郎:え……?


エルフ:エルフの身体にも詳しい、凄腕の医者だ。


新太郎:どこか、悪い所でもあるの……?


エルフ:最近おかしいとは思ってたんだ。


新太郎:おかしい……?


エルフ:……心して、聞いて欲しい。


新太郎:う、うん。


エルフ:……私の時間は、もうあまり、残っていないらしい。


新太郎:……え?


エルフ:余命宣告を、されたよ。


新太郎:よ、余命宣告!?


エルフ:そうだ。


新太郎:よ、余命宣告って、あの、余命宣告?


エルフ:その通りだ。


新太郎:そ、そんな……。


エルフ:この世界には魔法が無いだろ?

エルフ:それはつまり、魔素と呼ばれるエネルギーが存在しないということだ。


新太郎:そ、そのエネルギーが無いと、だめなの?


エルフ:ああ、どうやらそういう事らしい。

エルフ:我々エルフは、その魔素を皮膚から吸収することで命を繋いでいたようだ。


新太郎:そんな……。


エルフ:魔素の無いこのニポンネでは、私は魔素を吸収することができない。

エルフ:……それはつまり、治すことができないということだ。


新太郎:やだ……やだよ、エルフさん!せっかく、せっかく両想いになれたのに!!!


エルフ:ああ……私も嫌だと思っているよ。

エルフ:ニポンネのことも、君のことも、私は愛しすぎてしまった。

エルフ:……エルフに、恋愛は向かないというのにな。


新太郎:エルフさん……


エルフ:でも、私は後悔はしていない。

エルフ:このニポンネに来られたこと、君に出会えたこと。

エルフ:残りわずかの命を、精一杯君のために使いたい。


新太郎:エルフさん……そうだね、そうだ、その残りの時間を愛のある時間にしなくちゃ……


エルフ:ああ。残り500年、よろしく頼む。


新太郎:…………………………え、なんて?


エルフ:え?ああ、聞こえなかったか。残り500年、よろしく頼む。


新太郎:500年って言った?


エルフ:ああ、言った。


新太郎:わ、びっくりしたー、残り500年って言ったのかと思った。


エルフ:残り500年といったのだ。


新太郎:え?


エルフ:ん?


新太郎:なにが残り500年?


エルフ:え?


新太郎:なにが残り500年?


エルフ:聞いていなかったのか?

エルフ:私の余命が、残り500年と言ったのだ。


新太郎:びっくりした、余命500年の宣告を受けたのかと思った。


エルフ:余命500年の宣告を受けたと言っている。


新太郎:やっぱり余命500ねんって意味ですかぁ!?


エルフ:そうだと言っている!!


新太郎:なんてこったい。


エルフ:500年といえば、こどもにようやく歯が生え始めるくらいの時間だ。あっという間かもしれないが……どうか、悲しまないでくれ。


新太郎:80年。


エルフ:え?


新太郎:80年。


エルフ:な、なにがだ?


新太郎:80年だよ。


エルフ:だ、だからなにがだ。


新太郎:人間の大体の寿命80年だよ。


エルフ:え?


新太郎:うん。


エルフ:びっくりした、今人間の寿命80年しかないって言ったのかと思った。


新太郎:言ったよ。


エルフ:えええええええええ!?

エルフ:新太郎きみ、余命宣告受けてる人間より余命が少ないじゃないか!!!!


新太郎:びっくりだよ!!!!余命宣告っていうから後1年とかそこいらの基準で考えてたよ!


エルフ:やだやだやだやだやだ、新太郎のほうが先に死んじゃうの!?やだやだやだ!!!

エルフ:余命宣告短くしてもらう!してもらってくる!


新太郎:居ないよおおおお、そんな人居ないよおおお

新太郎:500年の余命宣告されてるのに余命宣告を短くしようとする人見た事ないよおおお


エルフ:やあああだぁぁ!!!!新太郎のほうが先に死んじゃうのやだああああ!!!


新太郎:500年は生きすぎだよ、もはやそれ寿命じゃん、余生とかじゃないじゃん、人間の人生6週分くらいだよ


エルフ:人間なんでそんな儚いの、嘘でしょ、嘘って言って


新太郎:ほんとだよ


エルフ:やあああだああああ、一瞬じゃん!80年なんて一瞬じゃん


新太郎:しかも僕はもう、成人してるので……


エルフ:あ……あぁ……あ……


新太郎:残り年数で言ったら5、60年かもしれない……


エルフ:やだあああああ、ウサイン・ボルトの世界記録並の余命じゃんやだそんなのおおお


新太郎:びっくりだよ、もはやびっくりだよ、え、魔素あったら寿命どれくらいなんですか


エルフ:9000年くらい


新太郎:最初に擦り合わせとくべきでした


エルフ:どうしよう、まだハネムーンも行ってないのに……


新太郎:行ったよ


エルフ:え?


新太郎:ハネムーン行ったじゃん


エルフ:いつ?


新太郎:箱根に、去年、行ったじゃん


エルフ:あれがハネムーン!?


新太郎:ハネムーンでしょ!?温泉入って美味しい和牛のシャトーブリアン食べたじゃん!!!3泊4日で!!!


エルフ:あれが……あれがハネムーンだったなんて……


新太郎:エルフのハネムーンは?


エルフ:まずそもそも4000日くらい旅行する


新太郎:ハネムーンで10年過ごしてやがるっ!!!

新太郎:10年一緒にいたらもはや新婚旅行中に熟年夫婦だよ!!!

新太郎:日本なら錫婚式(すずこんしき)だよ!


エルフ:そのハネムーンの最終日に初夜がある


新太郎:10年営みが無いの!?10年!?そんなんもうレス夫婦だよ!?


エルフ:なんてことだ……そうか……もうハネムーンは終わっていたのか…………


新太郎:ああああ、めちゃくちゃいいハネムーンを提供したつもりが全然ハネムーンと認識されていなかった、なんならあの温泉も行水くらいのレベルだ


エルフ:にわか雨くらいの気持ちだった……


新太郎:箱根の温泉がにわか雨はしんどいって


エルフ:うっ……うっ……すまない、最初にもっと擦り合わせるべきだったんだ…………


新太郎:……泣かないで、エルフさん……。


エルフ:すまない……うっ……うう……わかってはいるのだが、涙が止まらないんだ……

エルフ:こんな、こんな一瞬なのだな、人間との恋というのは……人間との結婚というのは……


新太郎:……エルフ、さん


エルフ:そうか……80年…………短いな…………

エルフ:いや、あと50年ほどか…………

エルフ:残りの450年、私は、いったいどうしたら……


新太郎:…………エルフさん、ハネムーン行こう


エルフ:え……


新太郎:エルフ式の、ハネムーンを。やろう、エルフさん。


エルフ:で、でも。


新太郎:日本式のハネムーンを、やってくれただろ

新太郎:今度は、エルフ式の、エルフさんがしたいハネムーンをしよう。


エルフ:いいの……?


新太郎:うん。ハネムーンも無しに、先に死んじゃったら、それこそ申し訳がたたないよ。

新太郎:残りの450年、楽しい思い出でいっぱいになるくらいに、最高のハネムーンにしよう。


エルフ:新太郎……すき。


新太郎:10年ハネムーン、いいじゃない!ずっと君と新婚で居られるんだ。最高だよ!


エルフ:えへへ、すき。


新太郎:さあ。早速明日からハネムーンの準備だ!

新太郎:他に擦り合わせてないことはない?


エルフ:あっ、あっ、そ、そうだな!またすれ違いがあるといけないものな!


新太郎:そうだよ!日本式にはもうならってもらったからね!エルフ式は?どうやってハネムーンがはじまるの?


エルフ:まず3日ほどドラゴンと戦ってぇ……


新太郎:びっくりした、今ドラゴンと戦うって言ったのかと思った。


0コメント

  • 1000 / 1000