レッド・ナイン・スマッシュゲッターズ
【配役】
◆レッド・ナイン:
ヒーロー
◆蔵臼ノエル:
主人公
◆ループレヒト:
悪役 街人の兼役あり
◆ルドルフチェンジャー:
変身ベルト 街人の兼役あり
レッド・ナイン・スマッシュ・ゲッターズ
RED NINE SMASH GETTERS
街人(ルドルフ兼役):ねえ、12月ってなんか無かったっけ。
街人(ループレヒト兼役):えー、長期休暇?お正月のことじゃなくて?
街人(ルドルフ兼役):いや、なんかもっと、派手なヤツ。
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:12月25日、聖なる夜と呼ばれる特別な日。
蔵臼ノエル:「クリスマス」。
蔵臼ノエル:宗教的な意味合いは一旦置いておくけれど。
蔵臼ノエル:どの世界の子供たちにとっても大切な、クリスマス。
街人(ループレヒト兼役):なんかあったような気もするけど、まぁ、思い出せないしいいんじゃない?
街人(ルドルフ兼役):それもそっか。じゃ、もう夜遅いし解散ということで。
街人(ループレヒト兼役):はい、お疲れ様。っと、危ない。
蔵臼ノエル:ごめんなさい。
街人(ループレヒト兼役):もう遅いから、君も気をつけてね。
蔵臼ノエル:……はい、ありがとうございます。
蔵臼ノエル:……あの!
街人(ループレヒト兼役):ん?なんだい?
蔵臼ノエル:……その、「メリークリスマス」。
街人(ループレヒト兼役):……んん?なんだ?それ。
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:その「クリスマス」を、全世界の誰もが忘れている。
蔵臼ノエル:僕だけを、残して。
0:【場面転換】「◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎」の夜に動く影ひとり。いや、ひとりじゃないかも。
ルドルフチェンジャー:「ホーホー!レッド・ナイン、出発準備完了!ホーホー!」
レッド・ナイン:ルドルフチェンジャー、もう少し音声小さめでお願いできない?
ルドルフチェンジャー:「残念ながら、消音モードはついておりません!出発準備完了!ホーホー!」
レッド・ナイン:ド派手な変身しか、許さないってコト?
ルドルフチェンジャー:「当然です!レッド・ナイン!でもでもでも、子供には見つかっちゃあダメですよ!」
レッド・ナイン:見つかるもなにも、もう随分子供たちは俺らを目視できてないだろ?
ルドルフチェンジャー:「ホーホー!それはそうでした!」
レッド・ナイン:……敵さんのお出ましじゃない?
ルドルフチェンジャー:「流石レッド・ナイン、!おっしゃる通り、その通り!」
レッド・ナイン:……今日も暗い顔してるね、クネヒト・ループレヒト。俺がハッピーにしてやろうか?
ループレヒト:……しつこいぞ、レッド・ナイン。何故お前が邪魔をするんだい?
レッド・ナイン:そりゃあ当然。わかりきった事だろ。俺しかあんたは止めらんない。
ループレヒト:私は、私の仕事をしているだけだよ、レッド・ナイン。「セキターン・ノクターン」、装着。
レッド・ナイン:最初から必殺技打つつもりじゃん、あいつ。夜ってもんをわかってないね、あいつは。
ルドルフチェンジャー:「レッド・ナイン、こちらも出発を!ホーホー!」
レッド・ナイン:そう慌てるなって、ルドルフチェンジャー。
ルドルフチェンジャー:「慌てもしますよ、レッド・ナイン」
ループレヒト:「お前はいい子か?悪い子か?」
レッド・ナイン:さあ、どうだろうね。ブラックサンタのループレヒト。
レッド・ナイン:調べてみるかい?お得意の観察眼で。
ループレヒト:「こんな夜更けに起きてるなんて、悪い子以外ありえない」
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:クリスマスは、確かにあったはずなんだ。
蔵臼ノエル:でもこの聖なる夜に、クリスマスはおろか
蔵臼ノエル:「あの人」の事を覚えている人も居ない。
ループレヒト:「闇夜に這いまわれ、聖者の行進!!!!」
0:手に持った棍棒が渦を巻いて黒い影をまとう。
レッド・ナイン:くー!!!こんな夜更けに派手にぶちかましやがる!
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:僕以外、「クリスマス」のことも
蔵臼ノエル:「あの人」のことも忘れている。
蔵臼ノエル:赤い帽子に、白いひげ、いつも豪快に笑うあの人のことを。
レッド・ナイン:「ホー!ホー!ホー!」
レッド・ナイン:一発くらいは食らってやってもいいぜ、ループレヒト!
ルドルフチェンジャー:「馬鹿なこと言ってないで変身してください!サンタクロース!」
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:そう。サンタクロースの事を。
レッド・ナイン:わかったわかった。
レッド・ナイン:いくぜ、ルドルフチェンジャー!
ルドルフチェンジャー:「ホーホー!出発進行!」
ループレヒト:させる訳なかろう。
0:ループレヒトの振るう「セキターン・ノクターン」と呼ばれた棍棒がレッド・ナインにあたる。
レッド・ナイン:ちっくしょう!!!!!
ルドルフチェンジャー:「あ、ああああ!だから変身しろって言ったじゃないか!お、落ちるぅうぅぅう!!!」
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:だから、まさかと思ったんだ。
蔵臼ノエル:その日も、夜の街を宛もなく彷徨ってた。
蔵臼ノエル:クリスマスの無いこの街を歩きながら。
蔵臼ノエル:まさか、思わないだろ?
蔵臼ノエル:サンタクロースが降ってくるなんてさ。
レッド・ナイン:あ、あぶない!そこの「青年」!どいてどいてどいて!!!
蔵臼ノエル:え、え、ぼ、僕!?
ルドルフチェンジャー:「子供接近!子供接近!ぶつかります!ホー!ホー!ホー!」
レッド・ナイン:うわああああ!!!!
蔵臼ノエル:(タイトルコール)
蔵臼ノエル:「レッド・ナイン・スマッシュ・ゲッターズ」
蔵臼ノエル:「これは、僕がクリスマスを」
蔵臼ノエル:「取り戻す話。」
0:【場面転換】落下、でもそれって出会いなんじゃない?という場面。夢のはじまり。スマッシュ。
レッド・ナイン:ギリギリセーフ。
ルドルフチェンジャー:「ギリギリアウトの間違いでは?サンタクロース」
レッド・ナイン:ほら、「青年」には当たってない。
ルドルフチェンジャー:「ホー!ホー!それは良好。流石です、レッド・ナイン」
レッド・ナイン:クネヒト・ループレヒトは?
ルドルフチェンジャー:「残念ながら気配消失。ニゲラレマシター。ホーホー……。」
レッド・ナイン:仕方ない、油断してた俺のせいだ、ごめんね。ルドルフチェンジャー。
ルドルフチェンジャー:「次からはさっさと変身して、出発進行してくださいな」
蔵臼ノエル:な、なんだっていうんだ……。
レッド・ナイン:…………んー……?この反応は……?
蔵臼ノエル:い、今あんたら、サンタクロースって、サンタクロースって言った……?
レッド・ナイン:……ルドルフ?これってもしかしなくても、もしかしてる?
ルドルフチェンジャー:「ええ、レッド・ナイン。どうやらこの少年は我々を認知しています」
蔵臼ノエル:少年じゃないですけど!?
レッド・ナイン:見つけたァ!!!!少年じゃないけど!
ルドルフチェンジャー:「見つけましたねぇ!!!いや少年でしょ!?」
蔵臼ノエル:少年じゃない!
ルドルフチェンジャー:「ホーホー!まあ細かいところはいいじゃあないですか!ホーホー!」
レッド・ナイン:あんた、俺が見えるんだな?
蔵臼ノエル:え、ええ。すごく長いマフラーですね……?
レッド・ナイン:ああ、俺にはひげが無いからな。
蔵臼ノエル:ひげ……あー……なるほど、だから、白いマフラー。
レッド・ナイン:……12月の、特別な挨拶、知ってるか?
蔵臼ノエル:……「メリー……クリスマス……?」
レッド・ナイン:BINGOだ!BINGO!クリスマス保持者だ!クリスマスの記憶を保持してる!
ルドルフチェンジャー:「少年、君の名前をメモリーに登録させてくれ!ああ、ルドルフ嬉しい!」
蔵臼ノエル:く、蔵臼(くらうす)、蔵臼ノエル。
レッド・ナイン:へえ!!!ノエル!いい名前だ!クリスマスって意味じゃないか!ホーホー!!
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:レッド・ナインと名乗ったそいつは
蔵臼ノエル:赤い帽子に白いマフラー、これ見よがしに派手に煌めく赤いマント。
蔵臼ノエル:「サンタクロース」だった。
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:15年前、突如として消えてしまったクリスマスを取り戻すため。
蔵臼ノエル:黒いサンタクロース「クネヒト・ループレヒト」と戦っている、とレッド・ナインは語る。
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:腰には、喋るベルト「ルドルフチェンジャー」
蔵臼ノエル:彼と言うべきなのか、彼女と言うべきなのか。
蔵臼ノエル:ルドルフチェンジャーがほとんどの説明をしてくれた。
ルドルフチェンジャー:「という訳で、私はこのレッド・ナインと共に日々戦いを繰り広げている。と言うか私がいないとレッド・ナインは戦えない。つまりは私がサンタクロース、いや、戦うサンタクロースのメイン部分というわけだ。こことてもとても重要だからきちんとメモを取るように。」
蔵臼ノエル:レッド・ナイン、どうして変身ベルトにおしゃべり機能をつけたの?
レッド・ナイン:そりゃあやっぱり、喋ったほうが楽しいだろ?色々と。
蔵臼ノエル:AI搭載でペラペラ喋るとか疲れない……?
ルドルフチェンジャー:「失礼な!悪い子ですね君は!プンプン!」
レッド・ナイン:自分に反発する子を全部悪い子認定してたらキリがないぞ、ルドルフ。
蔵臼ノエル:……トナカイは、どうしたの?
レッド・ナイン:消えちまったよ。「バニシング・ナイト」の夜に。
蔵臼ノエル:「バニシング・ナイト」……
ルドルフチェンジャー:「そう、クリスマスに関連する全てが消えてしまったあのXデーの事を我々はバニシング・ナイトと名付けたわけであって!あ!クリスマスのことをXマスなんて表記をしたりもするから余計にややこしくなるわけなのでXデーという表記も適当ではないかもしれないけれども!」
蔵臼ノエル:せめて消音モードとかないの、レッド・ナイン
レッド・ナイン:残念ながらそれも無い
ルドルフチェンジャー:「ヒーローに消音モードなんていりません事よ」
蔵臼ノエル:ヒーローには必要なくても、サンタクロースには必要ありそうだけどなぁ……
ルドルフチェンジャー:「ホーホーホー!ゴモットモ!」
レッド・ナイン:まぁ、退屈しないだろ?
蔵臼ノエル:まあ、それは、そう、かも?
レッド・ナイン:ホーホーホー!
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:レッド・ナインはよく笑った。
蔵臼ノエル:本当にそんな笑い方ありえる?なんて思っていたホーホー笑いで、豪快に笑う人だった。
蔵臼ノエル:なんだか、すごく、人を照らすことのできる明るい人なんだなって思っていた。
レッド・ナイン:……なあ、ノエル。
レッド・ナイン:ひとつ、お願いがあるんだけど、聞いてくれない?
蔵臼ノエル:さ、サンタクロースが、人間にお願い?
蔵臼ノエル:普通はサンタクロースがお願いを聞くほうだろ!?
レッド・ナイン:まあまあまあまあ、硬いこというなよ、ホーホー!
ルドルフチェンジャー:「笑って誤魔化す発動中!次回発動までクールタイム500秒です!ホーホー!」
レッド・ナイン:そんな悲しいクールタイムあってたまるか。
蔵臼ノエル:……お願いって?
レッド・ナイン:……手伝ってくれない?
蔵臼ノエル:手伝う?
レッド・ナイン:君もさ、取り戻したいだろ?
蔵臼ノエル:取り戻すって……?
レッド・ナイン:そりゃあ、決まってるでしょうよ。
ルドルフチェンジャー:「クリスマスを。」
蔵臼ノエル:い、一緒に!?
レッド・ナイン:そう、一緒に。
蔵臼ノエル:ぼ、僕戦えないし、夜にしか動けないよ!?
レッド・ナイン:そんなの、俺らだって夜にしか動けないんだから同じだよ。
ルドルフチェンジャー:「それに、頼みたいのは戦うことじゃあナイシナ。」
蔵臼ノエル:あ、そ、そうなの?
レッド・ナイン:ああ、して欲しいのはもっと別でもっと大事なことなんだ。頼めるか?ノエル。
蔵臼ノエル:こんな見ず知らずの僕でいいわけ……?
レッド・ナイン:お前じゃないとできないことだから、頼んでるんだ。
蔵臼ノエル:ええ?
レッド・ナイン:だって、お前。
ルドルフチェンジャー:「だってお前、クリスマスの事、覚えてるんだろー?」
0:【場面転換】はじめてのふほうしんにゅう
蔵臼ノエル:(小声)
蔵臼ノエル:むりだよ!
レッド・ナイン:(インカム)
レッド・ナイン:え、なに?聞こえない、声小さいんだけど。
蔵臼ノエル:(小声)
蔵臼ノエル:小声にもなるでしょ!あんたたちはいいよ、存在を認知されないんでしょ!?
蔵臼ノエル:こちとら普通の人間だっつーの!
蔵臼ノエル:不法侵入だっつーの!
レッド・ナイン:(インカム)
レッド・ナイン:まあまあ。この辺りはセキュリティが薄くて、みんなぐっすり寝てる子供ばっかりだからさ。
レッド・ナイン:練習には持ってこいだろ?
蔵臼ノエル:(小声)
蔵臼ノエル:そんな事言ったってー……
レッド・ナイン:(インカム)
レッド・ナイン:任務は簡単。封筒を枕元に置いておくだけ、ほら、楽勝だろ?何かをとってこいとかじゃあないんだから。
ルドルフチェンジャー:(インカム)
ルドルフチェンジャー:「それに、とってこいという課題ではないからこれは不法侵入ではあっても泥棒ではないー」
蔵臼ノエル:(小声)
蔵臼ノエル:絶対その理屈通らないでしょ!
0:【場面転換】クネヒト・ループレヒト、襲来、夜に翔ける、悪い子はいねえがあ
ルドルフチェンジャー:「接近!クネヒト・ループレヒト接近!」
蔵臼ノエル:(インカム)
蔵臼ノエル:ええ!?やばいじゃんそんなの!
レッド・ナイン:ノエルは気にせず自分の任務に集中。
レッド・ナイン:俺は俺の任務を遂行する、OK?
蔵臼ノエル:(インカム)
蔵臼ノエル:ら、らじゃー。
レッド・ナイン:俺はそっちには行けないから、ちゃんと自分で考えて行動するんだぞ。
蔵臼ノエル:(インカム)
蔵臼ノエル:こ、心細すぎるー!!!
ループレヒト:……小うるさいな、レッド・ナイン。
レッド・ナイン:賑やか、って言ってくれない?明るくするのは得意なんだよね。
ループレヒト:人間の子供とつるんでいるね?
レッド・ナイン:ノエルは子供じゃないけどね。
ルドルフチェンジャー:「レッド・ナイン! 学習しないな!すぐさま速攻変身出発進行オーライだろう!?ホーホー!」
レッド・ナイン:そうでしたそうでした。
レッド・ナイン:それじゃ、出発進行ということで?
ルドルフチェンジャー:「ホーホー!出発、進行!ルドルフチェンジャー受け入れ準備オッケーイ!」
レッド・ナイン:「プランサーギア、装着」
レッド・ナイン:「変身!」
ルドルフチェンジャー:「プランサーギア、受け入れ完了!プランサー、オーバーロード!超跳躍使用許可!」
ループレヒト:……トナカイの力を使えるようになったのか、レッド・ナイン。
レッド・ナイン:お陰様で、開発に時間がかかって朝しか眠れませんよ
ルドルフチェンジャー:「朝寝れたらジューブンジューブン!ホーホーホー!」
ループレヒト:やかましいね、その変身ベルト
レッド・ナイン:可愛いだろ?お茶会モードとかもあるんだぜ?
ループレヒト:必要ないな。
レッド・ナイン:えー、悲しい、お茶会とかしないの?ブラックサンタ
ループレヒト:夜に茶会を開くもの好きは居ない。
レッド・ナイン:やだ、誘ってくれたら一目散に参加いたしますのに?
ルドルフチェンジャー:「喋ってる場合かサンタクロース!必殺!必殺!必殺技のお時間ですよ!急いで急いで!」
レッド・ナイン:一番喋ってるお前が言うなよ。
ループレヒト:それには同感だ、サンタクロース。
レッド・ナイン:あんたにサンタクロースって言われるとむず痒いんだよね。
ループレヒト:来い、レッド・ナイン。
ループレヒト:今日はお前の一撃から受けてやろう。
レッド・ナイン:余裕かましてると、痛い目みるぜ、ブラックサンタ。
レッド・ナイン:行くぞ!ルドルフチェンジャー!
ルドルフチェンジャー:「出発進行!」
レッド・ナイン:エネルギーフルチャージ、マキシマム・オーバーロード!
ルドルフチェンジャー:「プランサー、超超超超、超跳躍!」
レッド・ナイン:必ず殺すから、必殺技っていうんだぜ、ループレヒト!
ループレヒト:夜中にうるさいぞ、サンタクロース。
レッド・ナイン:「レッド・ナイン・スマッシュ・プランサー!!!!」
0:超スーパー跳躍をかました後、一直線にループレヒトに拳をふるう。
ループレヒト:弱いな、レッド・ナイン。
レッド・ナイン:くそ!!防がれた!!
ループレヒト:脅威にもならないな、レッド・ナイン。
ループレヒト:お前がしている事は本当に、望まれていることか?
レッド・ナイン:……そんな事いうなよ、ブラックサンタ。
ルドルフチェンジャー:「性格悪!性格悪!同じサンタクロースなのにね!」
ループレヒト:……同じ?笑わせてくれるな、そのベルトは。
レッド・ナイン:ユニークレベルMAXにしちゃったもんでね。
ループレヒト:……お前がしていることは、世界に反することだと、わかっているのだよな?レッド・ナイン。
レッド・ナイン:そりゃもちろん、わかってますよ、当然ね。
ループレヒト:それでも、続けるか。
レッド・ナイン:もちろん。想像世界(イマジネール)が、そうしろって俺に囁くもんでね。
ループレヒト:なら、私も容赦はできないぞ、レッド・ナイン。
レッド・ナイン:……はじめから、そのつもりだよ、こっちは。
蔵臼ノエル:(インカム)
蔵臼ノエル:こちらノエル!!子供の枕元に手紙設置完了!もう無理!限界!
レッド・ナイン:よーし、よくやったノエル!
レッド・ナイン:しずかーにバレないよーに戻ってこいよ!
蔵臼ノエル:(インカム)
蔵臼ノエル:で!でも!まだ敵が!ブラックサンタがいるんじゃないの!?
レッド・ナイン:大丈夫、敵さん今日は戦うつもりが無いらしい。
ループレヒト:……クリスマス保持者か?
レッド・ナイン:そ。この間あんたにぶっ飛ばされて、そのまま運命の出会いってわけ。
レッド・ナイン:やっぱりクリスマスってのは奇跡の日だね、まさか出会えるとは思ってなかった。
ループレヒト:……クリスマス保持者が、どういう存在なのか、わかっててお前はこんな事をしてるんだな?
レッド・ナイン:……今日はヤケにおしゃべりが多いね、ブラックサンタ。
ループレヒト:わかっているんだな?
レッド・ナイン:わかってるよ。もちろん。
ループレヒト:……やはり、あの時お前だけは私の手で消すべきだったな。
レッド・ナイン:お生憎様。あんたじゃ俺のことは消せないさ。
ルドルフチェンジャー:「ゴチャゴチャウルセーナ!もう一発お見舞いしてやるか!?オウオウ!このルドルフ様が相手してやってもいいんだぜ!ホーホー!」
レッド・ナイン:壊されちゃうからやめときなさい?
ルドルフチェンジャー:「気持ちでは負けてねえぜ!」
レッド・ナイン:気持ちではね。
蔵臼ノエル:た、ただいま?
レッド・ナイン:おかえりノエル、おめでとうはじめてのふほうしんにゅう。
蔵臼ノエル:嫌な言い方しないでよ!
ループレヒト:…………君が。
蔵臼ノエル:ひっ!ひえ!て、敵さんまだいるじゃん!?
レッド・ナイン:そう、居るんだよね、珍しいよね、いつも仕事仕事ってあたしたちのことなんて気にもとめてくれないのに。
ルドルフチェンジャー:「冷めた家庭のお父さんかて!」
レッド・ナイン:いいでしょ、ツッコミモードもあるんだよね。
蔵臼ノエル:絶対に要らない。
ループレヒト:絶対に要らない。
レッド・ナイン:きみたち気が合うね?
ループレヒト:…………クリスマスをどう思う?
蔵臼ノエル:ぼ、僕、に、聞いてます?
ループレヒト:…………。
蔵臼ノエル:え、ええ……えっと……うわ……どうしたもんかな……
ループレヒト:答えなくてもいい。
蔵臼ノエル:(小声)
蔵臼ノエル:なんだよ。
ループレヒト:今すぐ、手をひけ。
蔵臼ノエル:……なんで?
ループレヒト:「それは、悪い子だからだ」
レッド・ナイン:……ブラックサンタでも、サンタクロースのルールは適用される。あんたも忘れたわけじゃないよな?
ループレヒト:……忘れたね。そんなもの。
ルドルフチェンジャー:「説明しよう!サンタクロース3大鉄則そのいち!子供に危害を加えてはならなーい!」
ループレヒト:説明しなくていい。
レッド・ナイン:ごめんね、ホスピタリティレベルMAXだからさ。
ルドルフチェンジャー:「そのに!子供に見つかってはならなーい!」
蔵臼ノエル:これ、僕聞いてていいの?
レッド・ナイン:何回くらい殴ったら忘れられる?
ルドルフチェンジャー:「そのさん!……子供の夢を壊してはいけない。」
ループレヒト:…………忘れたことなんて、あるわけないだろう?
レッド・ナイン:……なら、その固く握った拳をしまってくれないかな、ブラックサンタ。
ループレヒト:「もう、子供では無いだろう?」
レッド・ナイン:そのはずなんだけどね
レッド・ナイン:ルドルフチェンジャーが、子供だって認識してるんだよね
蔵臼ノエル:ぼ、僕の話してる……?
ループレヒト:…………想像世界(イマジネール)の汚点、か。
蔵臼ノエル:い、イマジネール……?
ループレヒト:……夜が、憎いか?少年。
蔵臼ノエル:しょ、少年じゃ、ないん、です、けど。
ループレヒト:朝が、怖いか?少年。
蔵臼ノエル:…………なんの、事でしょうか。
ループレヒト:「クリスマスが、憎いか?少年」
蔵臼ノエル:………………。
蔵臼ノエル:どこかで、会ったこと、あります?
ループレヒト:我々は、なんでも知っているんだよ、少年。
ループレヒト:いつ、どこにいても、何をしていても。
ループレヒト:「クリスマス」が存在していたときは。
レッド・ナイン:クネヒト、それ以上話すならそれは鉄則違反だ。
ループレヒト:鉄則、鉄則。クリスマスとは鉄則ばかりで嫌になるね。自由に見えて、がんじがらめだ。
ループレヒト:サンタにも、トナカイにも、ルールだらけ。
ループレヒト:……そんなクリスマス、戻す必要があるかい?
レッド・ナイン:……それでも、子供達は、待ってる。
ループレヒト:忘れてるさ、みんな。
レッド・ナイン:いまは忘れてても、思い出すよ。
レッド・ナイン:ブッシュドノエルを囲んで、笑いあう時間を。
レッド・ナイン:包装紙をくしゃくしゃに破って、プレゼントをあける楽しさを。
蔵臼ノエル:…………。
ループレヒト:「望まない子も、居るんだ、レッド・ナイン」
レッド・ナイン:……わかってるさ。
ループレヒト:きみ、名前は?
蔵臼ノエル:……ノエル。
ループレヒト:……ホーホー……皮肉な名前だね。
ループレヒト:せいぜい足掻くといい、クリスマスは取り戻させない。
0:【場面転換】回想みたいなetc
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:陽の光の中を歩くことができないと知ってから、僕の世界は夜だけだった。
蔵臼ノエル:夜だけが、僕の時間で、夜だけが、僕の楽しみだった。
蔵臼ノエル:だからって、聖なる夜にちなんだ名前をつけるなんて
蔵臼ノエル:どうかしてるよ、本当に。
0:【場面転換】手紙って本当にいいものですね、って書き込む机と二人と一つ?1匹?
レッド・ナイン:ふんふんふーん。
ルドルフチェンジャー:「上機嫌じゃないですか、レッド・ナイン」
レッド・ナイン:そんなことも~ない~けどね~。
蔵臼ノエル:…………。
レッド・ナイン:元気ないじゃんノエル。
蔵臼ノエル:…………。
レッド・ナイン:手紙、進んでないじゃん、ノエル。
蔵臼ノエル:……なんて書いたらいいのか、わからないよ。
レッド・ナイン:なんでもいいんだぜ?何か欲しいものは無い?とか、プレゼントあげちゃうよ!とかさ。
蔵臼ノエル:…………そう言われたら、何か欲しがるもんなの?最近の子供って。
レッド・ナイン:わかんないけど、やるだけやらなきゃの精神ってやつ。
蔵臼ノエル:…………クリスマスを取り戻す作戦が、これ?
レッド・ナイン:そうだよ。
ルドルフチェンジャー:「名付けて!プレゼントの要望聞いちゃうよ!お手紙リクエスト催促作戦」
蔵臼ノエル:草の根作戦すぎるでしょこんなの……全世界に子供が何人いると思ってるの……?
レッド・ナイン:わかんないけど、いっぱい?
ルドルフチェンジャー:「検索結果、21億人とのこと」
レッド・ナイン:21億人だってさ~。
蔵臼ノエル:無理すぎるでしょ……っ!!!
蔵臼ノエル:この意味があるのかわからない手紙を21億枚書いて配るって言ってるんだよね!?
レッド・ナイン:そのとーり!
蔵臼ノエル:……馬鹿げてる、やってらんないよ。
レッド・ナイン:そっかー、でも、やらないとな!
蔵臼ノエル:……なんで?
レッド・ナイン:それが「クリスマス」だからなあ。
蔵臼ノエル:なにそれ?
レッド・ナイン:クリスマスってのはさ、もちろん子供たちにとって楽しみな日には間違いないさ。
レッド・ナイン:でもそれ以上に、クリスマスを楽しみにしてる人達もいるのさ。
蔵臼ノエル:……そんな人、いる?
レッド・ナイン:いるさ。
蔵臼ノエル:誰?
レッド・ナイン:大人さ。
蔵臼ノエル:……ええ?
レッド・ナイン:ルドルフ~。
ルドルフチェンジャー:「はっ!寝てません、寝てませんよ、充電は必要事項でしょ?全然寝てませんよ!」
レッド・ナイン:全世界の大人の数は何人?
ルドルフチェンジャー:「検索結果、ざっと60億人ほどですね!寝てませんよ!」
レッド・ナイン:さんきゅ~。
ルドルフチェンジャー:「寝てませんよ!」
蔵臼ノエル:そりゃ、大人のほうが多いだろうけど……。
レッド・ナイン:「欲しい」だけがクリスマスじゃないんだよね。
蔵臼ノエル:どういう意味?
レッド・ナイン:あげたい、捧げたい、幸せにしたい。
レッド・ナイン:そういう気持ちがさ、クリスマスなんだよ。
蔵臼ノエル:幸せに、したい……。
レッド・ナイン:そう。だから、サンタクロースってのは、まさしくそれだろ?
レッド・ナイン:サンタクロースが見返りを求めることなんてない。
レッド・ナイン:いつだってサンタクロースは、誰かに、何かを、与えにいくんだ。
蔵臼ノエル:…………。
レッド・ナイン:クリスマスっていうのは、そういうこころで出来てるんだよ。
0:【場面転換】アナザー・クリスマスが無くなった夜・デイ
レッド・ナイン:「変身!」
ルドルフチェンジャー:「ダッシャーギア、ドナーギア、ダブル受け入れ完了!ダッシャー、オーバーロード!超加速使用許可!ドナー、オーバーロード!雷撃使用許可!」
レッド・ナイン:ダッシャーとドナーで!稲妻のように!
ループレヒト:弱い、弱すぎるよ、レッド・ナイン。
レッド・ナイン:弱い攻撃も!!!数撃ちゃ重たくなってくだろっての!!!
ルドルフチェンジャー:「必殺出発進行!ホーホー!!マキシマムオーバーロード、サンダーサンダーサンダースマッシュ許可!」
レッド・ナイン:「サンダーサンダーサンダースマッシュ!!!!!」
ループレヒト:「夜の帳(よるのとばり)」
ルドルフチェンジャー:「くうううう!ムカつく!夜の闇を吸い上げて厚い壁を作ってる!」
レッド・ナイン:まだまだ!!殴り続ける!!
ループレヒト:届いていないよ、レッド・ナイン。
ループレヒト:こうして外で私ときみが戦い、あの少年が中で手紙を配るか。
ループレヒト:これを何回繰り返すつもりなんだろうな?君は。
レッド・ナイン:何回だって、繰り返すさ!
ルドルフチェンジャー:「レッド・ナイン!だめだこれ以上は!ダッシャーとドナーのギアがもたないよ!」
レッド・ナイン:くっ……!まだ、まだ!
ループレヒト:……無駄なんだよ、レッド・ナイン。
ループレヒト:クリスマスの事は、諦めろ。
レッド・ナイン:……諦めて、たまるかってのよ。
ルドルフチェンジャー:「ああっ!!!レッド・ナイン!ダッシャーギア損壊!ドナーギア損壊!修復不能だよ!」
レッド・ナイン:くそ……っ、ダッシャー……ドナー……!
ループレヒト:もう、限界なのだろう?レッド・ナイン。
レッド・ナイン:……なにがだよ。
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:クリスマスなんて、大嫌いだった。
ループレヒト:君も、わかっているはずだ。
レッド・ナイン:……わからないね、なーんにも。
ループレヒト:そうやって、明るくするのは君の灯火が消えかかっているからだ。
レッド・ナイン:なんの事だかさっぱりだね。
レッド・ナイン:「ブリッツェンギア、装着」
ループレヒト:ブリッツェン、そうか、破壊力のブリッツェン。一番角が大きくて、氷を砕くのがうまかったよな。
ルドルフチェンジャー:「い、今の状態でブリッツェンギアは身体がもたないよ!レッド・ナイン!」
レッド・ナイン:ルドルフチェンジャー、頼むよ。
ルドルフチェンジャー:「で、でも」
レッド・ナイン:頼む!!!
ルドルフチェンジャー:「……」
ルドルフチェンジャー:「ブリッツェンギア、受け入れ完了!ブリッツェン、オーバーロード!超破壊、使用許可!!」
レッド・ナイン:……くっ
ルドルフチェンジャー:「負荷が重すぎる!まずいよ、レッド・ナイン!」
ループレヒト:無理だろう、その力を、君が背負うのは。
レッド・ナイン:背負えるさ……。
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:朝が来なければいいと思っていたし、
蔵臼ノエル:夜が永遠に続けばいいとも思ってた。
ループレヒト:「力だけではないよ」
レッド・ナイン:……わかってるさ。
ループレヒト:あの子に、何を期待している?
レッド・ナイン:期待、しないのかよ、あんたは……。
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:「夜にずっと起きてるノエルは、サンタクロースからプレゼント貰えないぜ」
蔵臼ノエル:そう言われた日、僕は静かに、暖炉の前に掲げた靴下を燃やした。
レッド・ナイン:俺は、クリスマスが大好きだからさあ。
レッド・ナイン:期待しちまうんだよ、奇跡とか、運命みたいなことを。
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:クリスマスが、大嫌いだった。
ループレヒト:「バニシング・デイ」を引き起こした、張本人に?奇跡を?
レッド・ナイン:そうだよ。
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:15年前、僕は、望んでしまった。
蔵臼ノエル:プレゼントの希望を書く紙に、僕は書いたのだ。
レッド・ナイン:「クリスマスが消えて欲しい」なんて願ってしまう子が、クリスマスを好きになったら、それは、最高のプレゼントだと思わないか?
ループレヒト:どうやって?不可能だ。
蔵臼ノエル:レッド・ナイン、手紙の配達は終わったよ。
レッド・ナイン:ノエル、少し下がっててくれ。
蔵臼ノエル:く、黒いサンタクロース!?
ループレヒト:……ノエル、何か進展はあったかね?
蔵臼ノエル:……。
レッド・ナイン:聞かなくていい、ノエル。
ループレヒト:もう、疲れたろう?
レッド・ナイン:ノエル、聞くな。
蔵臼ノエル:……疲れた。
レッド・ナイン:ノエル!!!
ループレヒト:……そうだよね、大丈夫、わかっているよ。
蔵臼ノエル:……贖罪(しょくざい)にも、ならないんだ、こんな事。
レッド・ナイン:ノエル!そんな事ない!聞いちゃだめだ!
蔵臼ノエル:ほっといてくれよ!本当は分かってるんだろ!レッド・ナイン!いや、サンタクロース……
レッド・ナイン:……。
蔵臼ノエル:僕が、僕が望んだんだ。
蔵臼ノエル:「クリスマスなんて、無くなってしまえばいい」って。
ルドルフチェンジャー:「……ノエル。」
蔵臼ノエル:僕が、僕が「バニシング・デイ」を生み出したんだ。
蔵臼ノエル:僕が、クリスマスを消したんだ。
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:そう、悪役は多分、僕だ。
蔵臼ノエル:願ってしまった。
蔵臼ノエル:自分のものにならないクリスマスなんて
蔵臼ノエル:僕のためのクリスマスが存在しないのなら
蔵臼ノエル:無くなってしまえばいいって。
レッド・ナイン:……お前は悪くないよ、ノエル。
蔵臼ノエル:何言ってんだよ、サンタクロース。
蔵臼ノエル:僕のせいだ。僕が、そんな事願ったから。
蔵臼ノエル:だから世の中から、クリスマスが消えてしまった。
蔵臼ノエル:ずっとずっと、15年間後悔してた。
蔵臼ノエル:僕が、僕さえ我慢していれば、皆は幸せだったんだ。
ループレヒト:……クリスマスはもう必要ないさ。
ループレヒト:君を苦しめるクリスマスなんて、そんなもの、もう必要ない。
蔵臼ノエル:……。
レッド・ナイン:やめてくれ、ループレヒト、そんな言葉を、そんな言葉をノエルに言わないでくれ……
ループレヒト:レッド・ナイン、諦めろ。もう、クリスマスは来ない、必要ないんだ。
レッド・ナイン:……「ブリッツェン、オーバーロード。」
ループレヒト:死ぬぞ、レッド・ナイン。
レッド・ナイン:……死んだっていいさ、あんたと、ノエルを止める事ができるなら。
ループレヒト:無理をするな、限界はとうに超えているはずだ。
蔵臼ノエル:……限界……?
レッド・ナイン:……ホーホーホー!
レッド・ナイン:サンタクロースに限界なんてあるわけないだろう?
ループレヒト:その笑いも痛々しいな。
蔵臼ノエル:限界って、限界ってどういうこと……?
ループレヒト:話してないのか、レッド・ナイン。
レッド・ナイン:ホーホーホー!ノエル、なにも聞かなくていい!
レッド・ナイン:一緒に帰ろう!帰って、手紙を書くんだ、1枚1枚、こころを込めて書けば、きっといつか……
ループレヒト:「ルドルフチェンジャー、検索。トナカイの3大鉄則。」
レッド・ナイン:やめてくれ!!!
ルドルフチェンジャー:「……検索結果。トナカイの3大鉄則。ひとつ、トナカイは子供の部屋に入ってはいけない。ふたつ、トナカイはサンタクロースに危害を加えてはならない、みっつ、トナカイは以上ふたつを守ることができない場合想像世界(イマジネール)から抹消される」
蔵臼ノエル:……子供の部屋に、入ってはいけない……?
ルドルフチェンジャー:「補足説明、トナカイが部屋の中に入ると子供を起こしてしまうこと。煙突の中にトナカイを入れることができない為、トナカイの入室を禁止し、家の外でサンタクロースの帰りを待つ必要あり。」
ループレヒト:レッド・ナイン、またの名を「赤鼻のトナカイ」ルドルフ。
ループレヒト:「9番目」のトナカイ、道を明るく照らす、9番目のトナカイが、このレッド・ナインだ。
蔵臼ノエル:……レッド・ナインは、サンタクロースじゃ、無い……?
ループレヒト:そう、ノエル。
ループレヒト:彼は、トナカイなんだ。
ループレヒト:そして、もうすぐ消える。
蔵臼ノエル:ど、どうして……
ルドルフチェンジャー:「……鉄則、そのに、トナカイはサンタクロースに危害を加えてはならない。」
ループレヒト:「ノエル、私がね、赤いサンタクロースなんだよ。」
ループレヒト:(モノローグ)
ループレヒト:12月25日、聖なる夜、奇跡の夜と呼ばれる。
ループレヒト:「クリスマス」
ループレヒト:その日、ひとりの少年が発した願いが
ループレヒト:このクリスマスを無きものにした。
ループレヒト:「クリスマスなんて無くなってしまえばいい」
ループレヒト:想像世界、イマジネールと呼ばれる世界に住む私たちサンタクロースは。
ループレヒト:子供の夢を叶える為に、存在している。
ループレヒト:暗く、苦しみの塊のようなその願いを
ループレヒト:私は、叶える必要があった。
ルドルフチェンジャー:「検索結果、色素性乾皮症(しきそせいかんぴしょう)」
ルドルフチェンジャー:「蔵臼ノエルの抱える病気は、朝の光を浴びることのできない難病である。」
ルドルフチェンジャー:「夜しか活動のできない彼に、姿を見られてはいけないサンタクロースは、プレゼントを届ける事が出来なかった。」
ループレヒト:(モノローグ)
ループレヒト:私は、サンタクロース。
ループレヒト:子供の夢を、叶える存在。
ループレヒト:まず、トナカイが消えた。
ループレヒト:8頭全員が、溶けた雪のように、その場から消えた。
ループレヒト:次に、ソリが消え。
ループレヒト:私は、赤から黒へと色を変えた。
蔵臼ノエル:8頭…………?
蔵臼ノエル:ルドルフは、なんで、消えなかったの……?
レッド・ナイン:……それは、俺が
レッド・ナイン:(モノローグ)
レッド・ナイン:それは、「赤鼻のトナカイ」ルドルフというトナカイは
レッド・ナイン:実際には「存在しないトナカイ」だったからだった。
レッド・ナイン:ジョニー・マークスというアーティストが歌った「赤鼻のトナカイ」。
レッド・ナイン:俺は、その歌から産まれただけの
レッド・ナイン:「本物ではない」想像の存在だった。
蔵臼ノエル:なんで、どうして、生き延びる事ができたのに、自ら死にに行くようなこと……
レッド・ナイン:君に、クリスマスを好きになって欲しかったからだ。
蔵臼ノエル:クリスマスを……
レッド・ナイン:……俺は、想像の存在だ。
レッド・ナイン:「歌」の中で産まれて、君たちが、子供達が、想像して、いると願ってくれた。
レッド・ナイン:だから俺は存在してる。
レッド・ナイン:ノエル、君もだ。
蔵臼ノエル:ぼ、僕は、クリスマスなんて……
レッド・ナイン:「好きで、いたかったろ」
蔵臼ノエル:……。
レッド・ナイン:本当は、好きでいたかった、違うか?
レッド・ナイン:手に入らないなら要らないと思ってしまった事も、きっと本当のことだと思う。
レッド・ナイン:でも、それ以上に、本当は欲しかったはずだ。クリスマスの、あのキラキラとした、奇跡を。
ループレヒト:酷なことをするな、ルドルフ。
ループレヒト:彼は、夜にしか動けない以上、サンタクロースからプレゼントを貰うことは無い。
ループレヒト:彼に、クリスマスは必要ないんだ。
レッド・ナイン:「そんなことない」
蔵臼ノエル:レッド・ナイン……
レッド・ナイン:あんたは忘れちまってる、クネヒト・ループレヒト。
レッド・ナイン:いや、サンタクロース。
レッド・ナイン:クリスマスは、貰うことだけがすべてじゃない。
レッド・ナイン:クリスマスは、そんな奇跡だけを貰う日じゃない。
ルドルフチェンジャー:「……60億人!ホーホーホー!」
蔵臼ノエル:……奇跡を、何かを、与える側……?
レッド・ナイン:俺は赤鼻のトナカイだ、道を照らすのは得意だが……
レッド・ナイン:……そう、与えることはできない。
蔵臼ノエル:……。
レッド・ナイン:ノエル、後悔、してるんだろ。
蔵臼ノエル:……うん。
レッド・ナイン:「クリスマスなんて嫌いだ」って言ってしまったこと。
蔵臼ノエル:うん。
レッド・ナイン:たった一度の間違いがなんだ。
レッド・ナイン:間違いを犯しても
レッド・ナイン:奇跡を待ったっていい。
レッド・ナイン:ノエル、お前の今の夢はなんだ?
レッド・ナイン:今一番、欲しいものはなんだ!ノエル!
蔵臼ノエル:僕が……僕が欲しいのは……。
ルドルフチェンジャー:「イマジネール体の消失を検知!レッド・ナインの身体が崩壊します!」
蔵臼ノエル:れ、レッド・ナイン!!!
レッド・ナイン:……ここまでみたいだ、ノエル、大丈夫
レッド・ナイン:「クリスマスには、奇跡が起きるんだぜ」
ルドルフチェンジャー:「……レッド・ナインの消失を確認」
蔵臼ノエル:レッド・ナイン!!!!
ループレヒト:……さあ、レッド・ナインも消えた。
ループレヒト:蔵臼ノエル、クリスマスはもう必要ない。
ループレヒト:私と共に、クリスマスの痕跡を、消し続けよう。
蔵臼ノエル:……今、僕が、一番、欲しいものは……。
ルドルフチェンジャー:「!!!」
ルドルフチェンジャー:「イマジネール反応あり!」
ルドルフチェンジャー:「ノエル!ノエルノエルノエル!」
蔵臼ノエル:僕が!一番欲しいのは!
ルドルフチェンジャー:「ノエル!笑って!笑うんだ!」
蔵臼ノエル:「誰かを、幸せにすること」だ!!!!
ルドルフチェンジャー:「ホーホーホー!出発準備!」
蔵臼ノエル:「ホーホー!サンタクロースギア、装着!!!」
ルドルフチェンジャー:「サンタクロースギア、オーバーロード!!!スマッシュ・ゲッターズ許可!!」
ループレヒト:……お前が、サンタクロースにでもなると言うのかね?
ルドルフチェンジャー:「夜しか動けないんじゃない、夜こそがノエルの場所って、思うんだ!ノエル!」
蔵臼ノエル:「変身!!!!!!」
ルドルフチェンジャー:「ホー!ホー!ホーウ!ジングルベル!【レッド・ノエル】出発進行!!!!」
ループレヒト:……それが、贖罪だとでも?
蔵臼ノエル:……これで、許されるなんて思ってない。
蔵臼ノエル:でも……でも……
蔵臼ノエル:今度は僕が!!クリスマスを元に戻さなきゃ!!!
蔵臼ノエル:貰うことだけが、与えられることだけが、クリスマスじゃない……ッ
蔵臼ノエル:誰かを笑顔にすることが!クリスマスなら!
蔵臼ノエル:ぼくも、僕にだって!!!!
ルドルフチェンジャー:「スマッシュ・ゲッターズ・オーバーロード!!!いつでもいけるぜ、ノエル!」
ループレヒト:すべての人間が、幸せになれないクリスマスなんぞ……必要なわけがない!!!
ループレヒト:奇跡なんて、もう、必要ない!
ループレヒト:ノエル、なぜそれがわからない!
蔵臼ノエル:わかるよ、痛いほどわかる
蔵臼ノエル:でも、それでも、クリスマスを、諦めたくない!!!!
ルドルフチェンジャー:「マキシマム・オーバーロード」
蔵臼ノエル:「マキシマム・オーバーロード!レッド・ナイン・スマッシュ・ゲッターズ!!!!!!」
蔵臼ノエル:(モノローグ)
蔵臼ノエル:クリスマスなんて嫌いだった。
蔵臼ノエル:これは、僕がクリスマスを取り戻す物語。
To Be Continue Your X DAY!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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