サメ博士のシンポジウム(0:0:2)
【配役】
◆鮫田:
性別不問、さめた
◆深川:
性別不問、ふかがわ
◆早い者勝ちとは… このシナリオにて「早い者勝ち」と書かれた部分の台詞は取り合いを行ってください。先に言えたほうの勝ちです。仲良く一緒に言ったりしても構いませんが、鮫の世界は弱肉強食です。
サメ博士のシンポジウム
0:【場面】国際海洋生物学会・特別シンポジウム絶滅危惧種サメ類の保全と未来
0:大きなスクリーンには、海を泳ぐサメの映像とSymposium on Endangered Sharksの文字が映し出されている。
鮫田:皆様、本日はご来場いただき誠にありがとうございます。
鮫田:本シンポジウムでは、近年急速に個体数を減少させている絶滅危惧種のサメについて、最新の研究成果と今後の保全活動についてご紹介いたします。
鮫田:私は海洋生態学を専門としております、鮫田と申します。
深川:同じく海洋保全学を専門としております、深川です。本日はよろしくお願いいたします。
鮫田:さて、皆様は"サメ"と聞くと、どのような印象をお持ちでしょうか。
鮫田:映画やニュースなどの影響で、『危険』『人を襲う』といったイメージを持たれる方も少なくありません。
鮫田:しかし実際には、世界で確認されている五百種以上のサメのうち、人に危害を加える種はごく一部です。
深川:むしろ多くのサメは、人間活動による乱獲や混獲、生息環境の悪化によって、生存そのものが脅かされています。
0:スクリーンにグラフが表示される。
深川:こちらをご覧ください。
深川:これは過去五十年間における外洋性サメ類・エイ類の個体数推移です。
深川:研究によっては、およそ七割以上減少したと報告されています。
鮫田:サメは食物連鎖の頂点に位置する捕食者です。
鮫田:彼らが姿を消すことで、海洋生態系全体のバランスが崩れる可能性が指摘されています。
深川:例えば、一部地域では大型サメが減少した結果、中型捕食魚が増え、その影響で貝類や海藻類にまで変化が及んだ事例も報告されています。
鮫田:サメを守るということは、一種類の生物を守ることではありません。
鮫田:海という巨大な生態系、そのものを守ることにつながるのです。
深川:とはいえ、保全活動には多くの課題があります。
深川:漁業との共存、国際的な規制の違い、そして何より、人々の理解。
深川:サメは『怖い生き物』という印象が強く、保全への理解を得ることが難しい生物でもあります。
鮫田:だからこそ、私たち研究者は正しい知識を発信し続ける必要があります。
鮫田:恐れるのではなく、知ること。
鮫田:知ることで初めて、守るという選択肢が生まれるのです。
深川:それではここからは、絶滅危惧種に指定されている代表的なサメを、写真を交えながら紹介していきたいと思います。
鮫田:まず最初にご紹介するのは――ヨシキリザメです。さ、深川くん、ヨシキリザメの写真を。
深川:あれ、これ、ヨシキリザメの写真じゃないですよ、鮫田博士。
鮫田:え、間違えちゃった?
深川:間違えているような気がします。
鮫田:大変申し訳ございません、少々確認のお時間をいただきます。
鮫田:深川博士、一旦写真のほうをもう一度確認してください。ヨシキリザメの特徴を確認しましょう。
鮫田:ヨシキリザメは背面の鮮やかなインディゴブルーと長い胸ビレが特徴ですよ。
深川:はい、ちゃんとインディゴブルーですね。
鮫田:よかった、あとは身体的特徴として、眼球の数を確認してください。
深川:はい、目の数ですね、えっと、いち、に
早い者勝ち:二個だねええええええ、二個に決まってるよねええええ
鮫田:よかった、ちゃんと二個ありましたね。
深川:はい、大丈夫です、念のため他のサメの写真も確認しておきますか?
鮫田:もちろんです、確認しておきましょう。
鮫田:これは、ホホジロサメですね、ホホジロサメの眼球の数は、
早い者勝ち:に、にに、に二個、二個だねえええええええええええええ
深川:え、あれ、ハンマーヘッドシャークの目の数って
早い者勝ち:あ、そあ、そあ、そ、あ、それも、あ、そ、二個だねえええええええええええええええ
鮫田:でも、深川博士、知ってますか?ハンマーヘッドシャークというのはシュモクザメのことで
鮫田:頭部が左右に張り出してその先端に目と鼻孔があり鐘(かね)を打ち鳴らす丁字形(ていじがた)の撞木(しゅもく)のような頭の形をしていることから「撞木鮫(しゅもくざめ)」と呼ばれるわけです。
鮫田:そんなハンマーヘッドシャークこと、シュモクザメには目に特徴があるわけです。
深川:ええ、ええ、その通りですね、え、でもちょっと待ってください、目に特徴があるっていっても、それって目の数は
早い者勝ち:にににににに、二個だねええええええええ
深川:え、でももしかして鼻の数は違うのではないですか?えっと、ひとつ、ふたつ
早い者勝ち:あ、ふぁ、は、ふぁあ、あ、に、二個だねえええええええええ
鮫田:素晴らしいですね、深川博士。では、ネコザメについてはご存じですか?
深川:えっ、ネコザメですか?
鮫田:はい、ネコザメは鮫ですが、とある生き物に似ているとされていて、何かご存じですか
早い者勝ち:ネコだねえええええええええ、ネコ、ネコだよね、それは、それはネコだよねえええええ
深川:ふふふ、では、そのネコには目が何個ありますかね。
早い者勝ち:あ、あ、あ、あ、二個、二個だねええええええええええ
鮫田:でもこうやって好き勝手やってるのって、もしかして
早い者勝ち:エゴ、あ、それエゴ、エゴだねえええええええ
深川:ペットボトルのリサイクル
早い者勝ち:エコだねえええええ、それ、エコ、エコだねええええええ
鮫田:タイトルとか、企業のアイコンになるやつ
早い者勝ち:ロゴだねえええええ、それは、ロゴ、だねえええええ
深川:足が8本あって、骨を持たなくて、吸盤で移動して
早い者勝ち:タコだねえええええ、それってタコだねえええええええええええええ
鮫田:踏んだら痛い
早い者勝ち:レゴだね、それ、レゴ、レゴだねええええええええ
深川:アフタヌーン
早い者勝ち:午後だねええええええ、それ、午後だねええええええ
鮫田:なんか鮫のシンポジウムあまり関係なくなってきちゃいましたね。
深川:確かに。
鮫田:では最後に。
鮫田:サメを守るために最も大切なことは何でしょう。
早い者勝ち:しることだねええええええ!!
鮫田:(少し間を置いて)
鮫田:……その通りです。
深川:認めるんですか。
鮫田:知ること。
鮫田:知ることで、守るという選択肢が生まれます。
早い者勝ち:まもるんだねえええええええ!!
鮫田:ええ、守るんです。
深川:最後だけ、なんかいい話になっちゃいましたね。
鮫田:そうですね、では、たくさん鮫の事を知れた皆さんに質問です。
鮫田:鮫の目の数ってもしかして……
早い者勝ち:に、にいにににいににに、二個二個だねええええええええええ
おしまい
0コメント