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朗読詩 おまえのせいだよ

噛み続けた秒針からは、もうとっくの昔に呆れられ、
床に散らばったイマジネーションが、
私とあなたの距離を殺す。
深夜の学校に忍び込んで、
練り歩いては叩き割った校舎の窓を
いくらかは拾い集めては、
青春の真似事だ。
もう何処にも逃げる人なんて居ない。
ほんの数秒前まで確かに愛と読んだそれは、
いつから靄(もや)がかった天啓みたいに、
掴むこともできず、ただ君にあいたい。
ただそれだけの、青春の真似事だ。
「あなたの心が私を殺すなら」
そう始まった私の独白は、
イマジネーションを殺人鬼にして、
もう全部投げ打ってしまってもいい。
軋む音楽室。睨まないベートーヴェン。
誰かの歌った地球賛歌が、
きっと今もまだ漂う靉靆(あいたい)のような。
「あなたの心が私を殺すなら」
そしていつまでも終わらぬ告白に、
踏み潰したト長調。音楽は死なない。
神様も死なない。君もここに居ない。
鳴り響くこともない。ここはもうそういう風に。
ただそれだけが、青春の真似事だ。
噛み続けた秒針からは、もうとっくの昔に呆れられ、
床に散らばったイマジネーションが、
私とあなたの距離を殺す。
深夜の学校に忍び込んで、
練り歩いては叩き割った校舎の窓を
いくらかは拾い集めては、
お前のせいだよなんて、
毒を吐いてみたりする。
全部全部、お前のせいだよ。
そうやって、愛のせいにした。

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