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朗読詩「酔ってても言えない話」

俺が親父になったら、なんて
酔ってても言えないはなし
最近では平気で語れるようになってしまって
その度に思うのはポンコツな俺の子なんて
きっとポンコツなまま産まれてきて
それはそれでやっぱり可哀想だよななんて
思ったり 思ってもみなかったり
深夜のトンコツラーメンのにおいには
逆らえないのとおなじでさ
きっと俺が親父にされたみたいに
何度もゲンコツされるようなこどもが
俺に瓜二つで産まれてくんだろな
もう少し男前に産まれてきたらよかったな
でもそんなの俺の親父もそうなんだから
おにぎりみたいな顔して産まれてくんだろな
握りこぶしをさ
そのまま
振り下ろすようなひとにはなるなよな
俺の親父みたいにさ
俺の親父みたいにさ
にぎるのはおにぎりと
本当に好きで好きでたまらない子とのさ
逃避行みたいな旅路のさ
握手のためだけに残しとくんだよ
その度にさ、俺はそんなこと
できるのかななんて
思ったり思わなかったり
それじゃあきっと俺の子だってさ
思ったり思わなかったり
すんのかな
俺が殴ったりしなけりゃ
殴ったり殴らなかったり
すんのかな
俺が親父になったら、なんて
誰も思いもしないよな
こんなポンコツのことなんてさ
思い出したり思い出さなかったり
すんのかな

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